今回の当て字
寝床・・・ベッド
外套・・・コート
人間は自分を否定すると共に肯定しないと生きていけない生き物だ
否定と肯定の天秤が傾き過ぎれば、人間は自分に溺れているような生き物になる
否定に傾けば、不幸な自分を溺愛するようになり、肯定に傾けば、自分を天才だと信じ込み、高いプライドを持つようになり道を踏み外す
上手に正しく生きている人間はそうやって微妙なバランスで生きているのだ
なら、正しさから嫌われた人間はどう生きればいいのだろうか
自分で天枠を狂わせ、自分がどこにいるかも分からぬまま、彷徨い続けることしか出来ないのだろうか
救われることは、できないのだろうか
月光に照らされる長い長い廊下、僕はそこを歩いていた
今は、首領室に向かっている
先の任務の報告にだ
正直面倒臭い、こんなことをせずに自殺をしていたい
太宰「…早く死にたい」
そんなことを呟きながら、月光に照らされていながらも闇に染った長い長い廊下を歩いていった
太宰「…報告は以上です」
森「うん、あまり良い情報は得られなかったようだね」
森さんはそんなことを言った、折角苦労して手に入れた情報なのに
少し、腹が立った
太宰「はぁ…もう帰って良いですか」
森「あぁ、いいよお疲れ様」
太宰「じゃあ、失礼しました」
そう言って、僕は首領室を後にした
家に帰ってきた
今日は忙しい任務で物凄く疲れた
もう面倒くさくなって外套を脱ぎをせず、寝床に横たわった
今日は激務だったからか、非常に眠い
そのまま僕は眠りに落ちてしまった
ふわふわする…
太宰「…夢」
独特な浮遊感に真っ白な風景、直ぐに夢だとわかった
そんな真っ白な世界で僕だけがいる
孤独だ
見渡していると、明るい髪色が見えた
僕の相棒、中原中也だ
少し、嬉しかった
僕は密かに中也に好意を寄せている
嫌味を言ってしまうが、本当は照れ隠しなのだ
夢に中也が出てきたことで僕は嬉しくて直ぐに中也に声を掛けに行った
太宰「中也ー、僕の夢の中にも出てくるなんて、そんなに僕が好きなのかい? 笑」
中也をからかってみた
けど、中也からの返事がない
夢だから反応しないのだろうか
中也?「….の…ぃだ」
そんなことを思っていると中也が急に口を開いた
太宰「中也?どうしたn((((」
太宰「アガッ!?」
中也が急に僕の首を絞めてくる
なに…?なんで、苦しいよ中也、やめて
中也?「お前さえ居なければ」
中也が発言した途端、真っ白だった世界が紅く染まった
中也も気がつくと血だらけだった
中也は色んなところに銃創があり、致命傷だ
僕の首を絞める中也の手は、酷く冷たく、中也の顔色は生気がまるで感じられなかった
太宰「ちゅ…や…?」
中也?「お前さえいなければ」
中也?「俺は死ななくて済んだのに」
…なに、言ってるの…?
中也は生きてる、生きてるよ…?
中也?「お前のせいで死んだんだ」
中也?「俺はお前の不幸に巻き込まれたんだ」
中也?「お前が俺の相棒じゃなかったら俺は生きれた」
中也?「お前なんて生まれて来なければ良かったのに」
中也?「お前なんて…」
太宰「中也ッッッ!!!」
太宰「ちゅぅや…?どこ、?」
はぁはぁと息を切らしながら飛び起きる
中也はどこ…?助けなきゃ
太宰「中也ッッッ!どこ!ねぇ!」
太宰「ねぇ、謝るよ、!生まれてきてごめんなさい、中也を殺してごめんなさい…!」
太宰「どこッ….ゲホッ、へ、んじ、してッヒュー、よ、ヒューゲホッ」
死ななきゃ
償わなきゃ
僕はおぼつかない足取りで洗面所に向かった
太宰「ヒューッゲホッゲホッ…フゥーフゥー…」
あれは夢だ
現実じゃない
中也はあんなこと言わない
頭はそうだと理解していても、体は理解してくれない
震えが止まらない
涙が止まらない
呼吸が上手くできない
僕の首には中也のあの酷く冷たい手の感触がまだ残っていた
中也のあの声が、言葉が脳裏から離れない
この腕を止めることもできない
気づけば僕の周りは紅く染まっていて、僕の腕からは赤黒い血液がだらだらと垂れていた
脳裏からあの声が離れなくて
あの表情が、あの温度が離れない
あの光景が忘れられない
太宰「あ、あぁ…いやだッ、きらわないで…」
太宰「しなないで…あやまるから…いきて….ッ」
そんなことを弱々しい声で言う
なんて、情けないんだろう
それに腕を切るのを辞められない
止めなきゃいけないのに
…本当に…?
太宰「ごめッなさ、い、ヒューゲホッ、生まれてきてごめんなさい」
僕は償わなきゃいけないのに、止めなきゃいけないのはなんで?
なんでだっけ?
…あぁ、止める理由なんてないじゃないか
僕は償わないといけないんだから
?ゅ、治「ただ…ただ、許して抱きしめて欲しいだけなのに」
やほやほー!
窒素です!
1回これを投稿したんですけど、一部の人でバグで表示されない問題が出てきてしまったので
書き直し、また投稿することにしました!
前のやつと内容は全く同じです👍🏻
前のやつからコピーし、張り付けただけなのでワンチャン誤字がある場合があります💦
そこはご了承ください💦
前のやつでコメント・♡くれた皆様ありがとうございました😭
てか…病み系の投稿するよー!って言ってから何ヶ月たった…?
かなりの年月経ってるのは間違いない
実際のところ…語彙力がないのでとても難しいです
ぶっちゃけ、伸びるか分からない😭
前のやつでいいねはいっぱい貰いましたので、ハート指定などはしません!
もし読めない漢字があったら、ご質問下さい!
では、バイ乙ー!
コメント
21件
最初の部分だけで神作と分かりました… 語彙力ありすぎですよ!!! ほんとすごいし、尊敬します! 文才分けてもらっても(((
すっごく面白かったです!文才すごいですね、神が書いたのかと(( その文才僕にくだs((殴 続きの更新、楽しみに待ってます!