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24 ◇[TanTanシークレット・ベース]女性向け派遣型風俗店
……が、やはり当初の計画を捨てきれず、危険を回避して施術してもらうという
算段もとれないまま、調べていた店舗の前まで来てしまっていた。
そう、水曜日の夜。
馬鹿なことをしていることは百も承知。
実は今日はお店を休んでこのために19時には
店の前にいたのだ。
兎に角、話だけでも聞いて帰ろうと……ままよっと、店舗に足を踏み入れた。
覚悟もなく、またヘタレなことを隠しもせず、私は最初の説明を受ける時に、全身の
施術を受けるのは専用の担当を決めてからお願いしたいということ、そして最初は
上半身だけで軽く肩と背中、腰などの疲労を取ってもらうところから施術を始めたい
ということ、性感マッサージのようなものは望んでいないことを羅列した。
そして下半身は緩い感じのスパッツを穿き、上半身もスポーティーブラを
つけて施術に臨んだ。
希望を話した時、イケメン店長は苦笑いしていたが、私からすると笑顔を貼り付けた
その裏の感情は読み取れなかった。
「ちょうど今日はお客様向きのセラピストがおりまして、その者含め3名で
各15分ずつ施術させていただけますが如何いたしましょう?」
「助かります。それでお願いします」
イケメン店長とはこのようなやり取りがあり、軽い面接ふうに3人ほど
軽い施術をしてもらい、担当を選ばせてもらうことにした。
施術内容は肩、腕、肩甲骨辺りから背中全般、そして少し下がって腰とした。
3人中A・Bの2人は年の頃も若く、見た目はマッサージ師には到底見えず、
大学生か新卒の会社員と言ってもおかしくない風情で安心感があった。
話していても全く普通。
あと1人Cが、いかにもという感じで20代後半~30代前半に見え、
世慣れていた。
男を探しているような女性なら、この人が一押しになりそうなモテ感のある
チョイ悪ふうな男性だった。
私の中でチョイ悪&モテそうな男性はむちゃくちゃNGなので
まず最初に脳内で切り捨てた。
別にいい男を探しに来ているわけではないので、関わり合って万が一
惚れでもしたら大変でしょ?
いやいやいやぁ~、取り敢えず今はそんなこと望んでないのだし。
私はA・Bの2人のうち、どちらに担当になってもらうかしばし考えた。
25 ◇指名
少し考えて決めたのがAだった。
346
#年の差
水無月 京
624
おむすび
5,220
彼は堀内護といい、聞き上手で施術も丁寧なのが良かった。
また性的な部分を意識させないところも良かった。
3人目の施術が終わったところでイケメン店長が登場。
「もうお決まりでしょうか? 3人のうちの誰になさいますか?」
「はい、最初に施術してもらったセラピストさんでお願いします」
「そうですか、やはり……。
最初にお客様にお勧めしたいと思ったのが彼でした」
「でも、3人揃えてくれましたよね」
「まぁ、こちらの目利きだけというより、少しでも大勢の中から選んで
いただいたほうがいいかと思いまして」
「ご配慮いただき、ありがとうございます」
「では残りの15分の施術で今回はひとまず終わりにしましょうか」
「はい……」
それから店長に呼ばれて堀内くんが個室に入ってきて残り15分の施術を
丁寧にしてくれた。
施術終了後、身だしなみを整えたあとの私に
「加納さま、私を指名していただきありがとうございます」
と堀内くんが言ってくれた。
「今日は気持ち良くしていただいてありがとうございます。
ではまた近々来ますね」
「お待ちしております。ではフロントのほうへご案内いたします」
堀内くんは案内が終わると再度私に
『ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております』
の言葉を残し、次のお客の元へと去って行った。
1時間弱で1万円の支払いをした。
勢いで店まで行き、自分の希望の丈を話し、思っていた通りのセラピストと
呼ばれているスタッフもGetでき、今日の出来は上々であった。
けれど、少し落ち着いたところでえっ? と思った。
あれっ? 高過ぎない?
家のパソコンで調べてた時は確か初回価格などもあり、5000円~7000円じゃ
なかったっけ?
そう思いつつ、母と娘の待つ実家へと帰ったあと、母親が準備してくれていた
食事もそこそこにパソコンでチェ~ック。
私はなんという大胆なことをしていたのか。
まっ、まつがえていたのだ。
ぎゃあ~、恥ずかし過ぎるじゃないの、これって……。
あの時のイケメン店長の苦笑いが蘇る。
下着は自分のを付けて下半身はスパッツで重装備して施術を受けたいと
申し出た私に、きっと彼の頭のなかは❔マークが飛んでいたことだろう。
26 ◇女性向け風俗店
だって、だって……私が行った店は『女性専用アロママッサージ店』ではなくて
、れっきとした『女性向け風俗店』だったのだ。
私はどこをどう見誤ったのか……今となっては分からない。
恥ずかし過ぎる。
自らそのような店に行きながら『性感マッサージのようなものは望んでいない』
などとほざき、あげくに全裸にならず重装備。
少し落ち込んだけれど、自分の望む方向性は間違ってないのだし、ちょうど
それに見合ったセラピストも見つけることができたので、料金のことは目を
瞑ることにした。
それにしてももっとすごい事実を知り、私は大いに仰け反ることになった。
あのイケメン店長と部下たちとがYoutubeに出演していて、お店の宣伝と
称してゲストのYoutuberを施術室に招き入れ実演しているところまで
見せていたのだ。
実際そのまんまがYoutube上で流されていた。
まんまの画像なんて写されてはいなかったけれど、でも女性は胸と下半身に
タオルを乗せられた状態で映っているしセラピストの男性たちも顔出しして
映っていた。
そして店長からのセラピストたちへの指導を聞いていると、女性客の下半身上に
掛けられたバスタオルの中に頭を突っ込んでいるセラピストたちが何を施してい
るのかは如実に想像できた。
ひぇぇー、見ていて頭がクラクラした。
秘所を唇で塞ぐように封じ、その体制で舌先を使うという指導がなされ、
お客の代わりのモデルが逝きまくらされているのだ。
アロママッサージどころではなかった。
そんなすごい店に自分は行っていたのだ。
そのような快感を求めて行く店に行き、世迷いごと、戯言を垂れ流し、
実行して帰った自分は……すごいなぁ~。
人間知らないって、どこまで強いのだろうなんて、感心しちゃったわ。
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さて、いろんなことを知ったあとのこと、次はどうしようかなと
考える圭子だった。
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