父さんから話を持ちかけられた日から少し経って___
オレは今、凛久という名前で、夜景がきれいな高層ビルで食事をしている…。
父:桜さんはスポーツが得意とお聞きしましたが……
桜:いいえ、滅相もないです💦 スポーツよりもお琴の方が得意ですね…
桜の父:実は娘は何年も前から、音大を受験しようと決めていまして。
琴とピアノとヴァイオリンを主に勉強している次第です
父:あ……そろそろこの階は消灯になりますね、、
桜の父:ああ、もうそんな時間でしたか…では、上の階へ参りましょう(カタッ)
桜:そうですね、(カタッ)
桜の父:ああ、桜は30階へ行きなさい。
桜:…?なぜですか?他の階も開いているはずでは…
桜の父:30階のレストランを予約している。 凛久さんと行ってきてはどうかな?
オレ:(ついに時間がきたか…気を引き締めよう)
ありがとうございます。では桜さん、参りましょう
桜:はい…(カツカツ)
(オレと桜さんは、エレベーターで星付きのレストランへ向かった
夜景がよく見える窓際の席へと進み、なるべく優雅に腰を下ろす)
ウェイター:お父様より、コースの予約を承っております。本日のアミューズ、フォアグラの___、____。
(ウェイターの説明など1ミリも聞かずに、オレは目の前に座る泉桜を眺めた
整った顔立ちからして、異性からの告白には慣れていることがわかる
落ち着いた色のワンピースは、とても彼女に似合っていた)
桜:凛久さんは、高校でなんの部活に入っているんですか?
オレ:僕は、小学生の頃からサッカーを続けていて、高校でもサッカー部に入部しました。
___その後も当たり障りない会話を続けていた時___
桜:凛久さん、あの……
オレ:はい、何でしょう?
桜:間違っていたらすみません、凛久さんは___女性ですか?
オレ:え………(何でバレたんだ!?細心の注意を払ってたのに……)
桜:…ああ、やっぱりそうでしたか…
オレ:すみません…どうしてわかったんですか?
桜:幼い頃から、鋭い観察眼を持っていると言われていました。あの頃は、まだよくわかりませんでしたが…
オレ:……そりゃ、怒りますよね…外観だけのお見合いをしてたなんて…。
桜:…凛久さん?私、怒ってないですよ?
オレ:え…
桜:私はお見合い嫌でしたし、凛久さんがスムーズに進めてくれてむしろありがたいですよ?
オレ:…そうですか!?…なら、良かった…ε-(´∀`*)ホッ
桜:(クスッ) 凛久さんは、何か事情があったんですよね?深く聞きはしないので、お気になさらず。(ニコッ)
オレ:ありがとうございます。 …ぁ、桜さんのお父様にはなんと言えば…
桜:私の方から話しておきます、その…代わりというか……
オレ:?
桜:お友達に……なっていただけないでしょうかっ!?
オレ:(…グッと笑いをこらえる) もちろんいいですよ、オレなんかで、いいなら…
桜:本当ですか!?ありがとうございます!…あ、お名前は…?
オレ:咲坂紫音です。 あ、オレの父には、バレたこと話してもいいですかね?
桜:お父様から頼まれたんですか? もちろんどうぞ!
オレ:父は、腰を抜かすかもしれませんね……(想像してみる)
桜:まあ……何はともあれ、お疲れさまでした(*^^*)(_ _)
オレ:はいw ……あ、桜さん、このフィレ肉?、すごく美味しいですよ!
桜:…! (パクッ、(´~`)モグモグ…)美味しいですっ!!✨私、お肉が大好きなんです!
オレ:ww オレもです、お腹減ってる時は止まらなくってw
桜:!? 私もです!わかりますその気持ち、無限に食べれそうなんですよ!
その後も、二人で楽しく会話した__意外と、共通点は多いらしいw___
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