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1話の後日談
“そういう事”を示唆する描写があります。
オフィスの片隅、黄色い肌の少しふくよかな従業員が、1人デスクでつぶやきを残していた。
「ビルダー大丈夫かなぁ…この間風邪がうつったって言って休んでから1週間以上来てないし…」
「でも僕がとやかく言える問題じゃないし…「ジョン?」
「わぁ!!!!!???????」
「声大きい!」
「ね、姉さんかぁ…びっくりした…」
Roblox従業員の、ジョンとジェーン。
同じ職場で働いている姉弟で、仲が良いことで知られている。
弟は心配性で、ゆったりとしているけど、真面目でやる時はやる奴だし、
姉はしっかりしていて、時間にもきっちり、けれど抜けているところがある。
お互いにお互いで助け合える2人なのだ。
そんなことは置いといて、会話に戻る。
「さっきからなにか呟いてたから気になったのよ。何かあったの?」
「あぁ、えと…ビルダー、この間からずっと休んでるでしょ?だから心配で…」
「あ〜…」
納得したように手をぽん、と叩くジェーンは、困った様に顔をかいて
「ビルダーに関しては私も気にしてるのよね…というか、全ての従業員がそうでしょうね。毎日元気に来てる彼が最近ずーっと居ないんだもの!」
「風邪にしては長すぎるでしょ、もしかしたらテラモンさんが何かしたんじゃ…」
「ジェ、ジェーン!そんなこと言っちゃダメだよ!」
「確かにテラモンさんならなにかしそうな雰囲気あるけど「私がどうかしたか?」
2人同時に後ろを振り向く。
そこには、いつものようににんまり笑い、こちらを見下ろしてくるローブの彼が居た
「あっ…えっと…そのぉ…」
「ビルダーがテラモンさんの所に行ってからずーっと休んでるじゃないですか、だから貴方がなにかしたのでは?と」
「ジェーン!??」
テラモンもそうだが、ジョンとジェーンの2人もビルダーとの関係は長い。いや、この姉弟の方が長いのかもしれない。
どちらにせよ、彼等もビルダーを心配する1人2人であったのだ。
テラモンは、少し悩んだあと答える。
「ああ、彼か。」
「彼は本当に風邪さ、ただ…帰る途中に腰をやられてしまってね。」
「私を看病したあと、少しぐらい大丈夫だ、とかなんとか言って、外に出て行ったから心配でな、何とか体を起こして外に行ったら…ビルダーが坂のあたりで腰を打って倒れてる。」
「あの時は一体何事かと思った。」
「どうせふらつきでもしたのだろう、彼、こんなんじゃ顔が立たないから、理由は体調不良にしておけとか言っていたな。」
「だから私の住処で今は療養中だ。」
「…これで、説明になったか?」
もういいかと言わんばかりの目つきで二人を見るテラモンに、
ジェーンは仕方なく納得した様子で
「まぁ、分かりました。」
「今回は気にしないでおきましょう。」
と、少しむっとしつつも頷く。
「それなら何よりだ。」
「あぁ、あと君達……」
「は、はい?」「なんですか。」
「ビルダーと仲良いんだししっかり伝えておいてくれ。調子に乗りすぎると、痛い目を見るぞ、と。」
「まぁ、今回でしっかり理解させたつもりではあるが…足りないかもしれないから、な。」
そう言って、かつかつどこかに歩いていく
ぽかんとした顔で置いていかれた2人の事など考えてもいないようだった。
その数日後、ビルダーが帰ってきた。
社員達は嬉しそうに迎える。いつも通り。
ただ、変わったことがいくつか。
ビルダーがやけに落ち着いただとか、テラモンが最近スキンシップが激しいだとか。
そして、ビルダーの首元に蚊に喰われた跡がいくつか見えたとか…
「…ねぇ、ジョン。やっぱりあの2人…」
「…だよ、ね…」
どこかで小さな噂になってることなんて、社長の彼は知りもしない。