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もやがかかっていたような昨日の夜の記憶がはっきりしてくる。
「そうだ、あたし昨日、朱虎に言った……蓮司さんとは結婚するつもりはないって。そしたら、朱虎は『自分が何とかするから任せてくれ』って」
朱虎だ。
朱虎が、蓮司さんから結婚の断りが入ったっておじいちゃんに嘘を言ったんだ。
「蓮司さんからのメッセージには『不破さん経由で』って書いてあった。朱虎、多分おじいちゃんの名前で蓮司さんを呼び出して、話をつけるつもりなんだ……あたしの代わりに」
あたしに言った通り、ことを荒立てずに始末をつけようとしている。
「そうか、朱虎さんがな」
環はふむ、と頷いた。
「しかし、どうあれ君は兄の申し出を断るつもりなんだろう。ならば朱虎さんに任せておいても良いのではないか***********
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