テラーノベル
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「俺たちTOP4だな!」
総集編 続き
🎩「じゃあ、うっしー、ガッチさんまたね!お幸せにね!」
🐈⬛「じゃーなー」
🐮「おー!また遊びに来いよ!キヨは来んなよ〜」
🥷「こらこら、うっしー笑 2人ともまたね。気をつけてね!」
玄関まで見送ってくれた2人に手を振り
うっしー宅をあとにするキヨとレトルト。
夜風が心地よく頬を撫でる。
街灯の明かりがぽつぽつと2人の足元を照らす。
キヨとレトルトは、うっしーの家を出てから、無言で並んで歩いていた。
自然と、手が繋がれている。
レトルトの指が、きゅっとキヨの手を握り直す。
「……うっしー、めっちゃ幸せそうやったなぁ」
ぽつりと、レトルトが言った。
キヨは前を見たまま、少しだけ唇を動かす。
『うん』
「ガッチさんのこと、ほんまに好きなんやなってわかる顔してた。あんなうっしー、初めて見たわ」
レトルトの口元が、ふわっと緩む。
その笑顔は、どこか自分のことのように嬉しそうで。
「うっしーはさ、いつも自分の事より俺のことを優先してくれてたんだよね。俺、気弱くて友達からよくからかわれててさ。そんな時いつもうっしーが守ってくれてたんよ。いつも強くてさ。だから弱い所とか全然見たことなくて…。ガッチさんの前でならいつも守ってくれるヒーローのうっしーじゃなくて、ただのうっしーでいられるのかなぁ。」
キヨもぽそりと呟く。
『俺、ガッチさんとは幼馴染だけどあんな幸せそうな笑顔初めて見たわ。ガッチさんっていつも笑ってるけど…たまになんか笑ってる様で笑ってない時があるっていうか。分かんないけど、今日の笑顔は本物だった気がする』
「2人とも幸せになって欲しいね」
レトルトはニコッと笑いキヨの手をぎゅっと握った。
『そうだな。ずっと笑ってて欲しいな』
キヨもまたレトルトの手をぎゅっと握り返した。
しばらく歩いていると思い出の公園の前に来た2人――
レトルトが立ち止まる。
「ちょっと寄っていかへん?」
小さな声で、ぽつんと呟いた。
キヨは歩みを止める。
もう一度レトルトの手をぎゅっと握り直して
2人で公園の中へ入っていく。
ベンチに座りキヨがそっと呟いた。
「……なんか色々あったなぁ。俺達が出逢えたのって奇跡だよね。俺がキヨくんに逢えたのも、うっしーがガッチさんに逢えたのも…さ。 」
『そうだな。俺、レトさんに出逢えてすげぇ幸せだわ。だから、ガッチさんとうっしーにも幸せになってもらいたい』
「……キヨくん」
2人の声は夜風の中へ静かに消えていった。
この願いが届きます様にと、澄んだ空へと消えていった。
それから4人は共通の趣味であるゲームをする為、よく集まる様になっていた。
🐈⬛「おい! 今の完全にうっしーのせいだろ!」
🐮「は?ちょ、なんで俺!? キヨが突っ込むタイミング早すぎたんだろ!」
🥷「ふたりとも落ち着け。俺が回復かけるから、一旦後ろ下がって?」
🎩「ガッチさん優しい〜……俺もうだめかと思った……」
ゲームのモニターの前には、4人が並んで座っている。
リビングの一角に設けられたその空間は、最近「定位置」になりつつあった。
ちゃぶ台には散らばったお菓子とドリンク。
4人の楽しそうな笑い声。
いつもの光景。
🐮「ナイスガッチさ〜ん!」
🥷「よし!回復入った。……で、次のボス戦、キヨは前行かないでね?負けるから笑」
🐈⬛「……チッ」
🎩「キヨくん、舌打ちしないの!」
レトルトが笑いながらツッコむと、キヨは鼻を鳴らす。
🐈⬛「俺だってやればできるのにー!うっしーが邪魔したんだろー!」
🐮「いやいや、俺のせい!?」
ガッチマンが思わず吹き出し、レトルトも笑いをこらえきれずに肩を揺らした。
あんなに犬猿の仲だったキヨとうっしーが
意外に相性が良く、今では兄弟の様に仲良くはしゃいでいる。
🎩「あ〜、楽しいなぁ。なんか、こんな風に集まれるのって……不思議やけど、嬉しい」
レトルトがぼそっと呟いた。
🐮「……だな」
うっしーが、ぽつりと同意する。
その表情はどこか穏やかで、以前の彼を知っているレトルトには、少しだけ感慨深かった。
ガッチマンは、うっしーの肩にそっと手を置いた。
🥷「こういう時間が大事なんだよ。ゲームなんて口実でしかないんだから」
🐈⬛「口実であんな真剣になるなよ……」
キヨが苦笑交じりに言いながらも、少しだけ目を細める。
その視線の先には、隣で笑うレトルト。
🎩「よーし!続きやるぞー!」
レトルト
の明るい声が響く。
ゲームの中では協力しながら、時に競い合って、笑い合って。
小さな部屋には、楽しげな声とコントローラーの音が重なって響いていた。
――それぞれの想いが、静かに交差していた。
🎩🐈⬛🐮🥷『俺たちTOP4だな!!!』
いつか振り返るとどうしようもなく
馬鹿馬鹿しく思う
そんな今日を
そんな明日を
これからも気ままに歩いて行こう
いつの間にかこうして集まったのは
多分なんらかの奇跡だ
想像なんてしてなかった
くだらなくて最高の冒険だ
おわり
私の妄想話に最後までお付き合い頂きありがとうございました。
「俺の彼氏は…」シリーズは初めて書いたストーリーだったので読みにくい所、分かりにくい所が多々あったと思います。すみません。
いいねとコメント本当にありがとうございました。
これから先も色々なシチュエーションでストーリーを書いていこうと思います。
リクエストなどあれば是非教えて下さいヽ(*^ω^*)ノ
本当に最後までありがとうございました!(大声)
コメント
10件
相変わらず素晴らなタイトル回収凄かったです!!とっても面白くて楽しかったです!次回作も楽しみにしときます!
14話おつかれ様でした。こんな良い作品に出会えて嬉しかったです。次回作も楽しみに気長に待ちまっときます!!