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ピッピピッ
空)……ん、もう朝ぁ、
空)起きるか、、
そんなことを言いながら今日も嫌な一日を迎える
ガチャ
空)……おはよう
小さく挨拶をするが、誰も聞いていない。
ふっ、と窓の外を見る。
そこにはたくさんの雪が積もっていた。
空)わっ、きれー、、
外を見ながらボーッとしていると、誰かに話しかけられた。
?)ねね!外で遊ぼうよ!
きっと弟だろう。
夏)雪降ったんだよ!!
ほらやっぱり
僕は無言で兄の方を見る。
兄は僕に『遊んでやれよ』と言わんばかりに睨んでいる。
空)…うん、いいよ…
夏)やった!!
弟はいつも呑気だ。
見ていてとても腹が立つ。
きっと嫉妬に過ぎないのだろう。
分かっている。
空)でも、遊ぶのは準備が終わってからにしようね。
夏)わかった!!
~準備が終わり~
夏)準備終わった!!行こうよ!
空)分かったよ。でも、屋根の下は行ったらダメだよ。
夏)わかったから!
落ち着きのない弟。きっとあまり降らない雪に興奮しているのだろう。
だから、この注意も聞こえていない。
空)じゃあ行こうか。
夏)うん!
雪にめがけてダイブする弟。
楽しそうだな、って見てたら弟が雪玉を投げてきた。
夏)そら兄も投げてよ!
空)分かったよ
ここで手加減をしないと泣かれる。
だから優しく握った雪玉を弟に投げた。
空)ふふっ笑
なんか楽しいかも、、久々に笑った。
そんなことを考えていると、夏が屋根の下に走っていってしまった。
「危ないからダメ」と注意しに行こうと、近づいたら、タイミング悪く雪が落ちてきた。
空)ほんとについてない。
僕は急いで弟に駆け寄り弟を突き飛ばし庇った。
気づいた時には雪の下敷きになっていた。
空)、、、死ぬのかなぁ
ちょっとありかもなんて思ってしまった。
少ししてから苦しさを感じてきた。
どうなんだろうな、って思ってたら誰かが何か言っている。
きっと弟だろう。
でも、意識は朦朧としていて、なんて言ってるか分からない。
何分たった?何秒たった?
わかんない。
そこで、僕の意識は途絶えた。
空)……なんかここ真っ暗、 でも心地いい。ずっとここに居たいな、
?)―――))
誰かが何か話している。
「戻らないといけないのか。」
そんな事を思いながら、目を開けた。
空)ん(パチッ
夏)ん!おきた!
空)あ、ごめっ、
夕日)はぁ、お兄ちゃんなんだから迷惑かけないで……これで2回目だよ!?
そう僕は1回だけ自殺未遂で病院に運ばれている。
あの時は、ほんとに苦しくて、死にたかった。
だから、カーテンレールにロープを垂らして首を吊った。
けど、結び方が悪かったのか途中で取れてしまった。
そこを運悪く兄に見付かってしまった。
その時も、
『お兄ちゃんなんだから』
『迷惑かけないで』
なんて言葉ばっかり、、
心配してもらえるなんて思った僕が馬鹿だった。
でもさ、
『何があったの?』とか『大丈夫?』
って声掛けてくれても良かったじゃん。
そんなことを考えていると、
夕日)ねぇってば!
と兄に怒鳴られた。
あれ?僕、弟のこと助けたんだよ?
空)いや、でも夏が、屋根の下行っちゃったから、、
夕日)は?最初からちゃんと注意して、夏の事見とけばよかった話でしょ?
”ほんとに迷惑”
空)……ごめんなさい。
夕日)もう帰るから。
夏)お兄ちゃんまたね!
空)うん。
この時は本当に弟が鬱陶しく感じてしまった。
助けたんだよ?あんたの為に。
なに、?『またね、お兄ちゃん!』って。
謝ってよ。感謝してよっ!
そんな扱い方されるなら助けなければよかった。
そんな感情で埋め尽くされた。
空)ごめんなさい、こんな兄で、、
何も無い空間に向かって謝った。
コンコンコンッ
突然誰がノックしてきた。
空)はーい
医者)体調はどうですか?
空)大丈夫です。
医者)そうしたらですね、明日には退院出来ますので。
空)そうですか。ありがとうございます。
医者)それでは。
空)はい。
はぁ、明日退院か、、
帰りたくない。学校行きたくない。
そんな願いも叶わず退院の日になった。
当たり前に誰も迎えには来ない。
歩いて帰った。
心のどっかで”また”って希望を持っている自分が恥ずかしい。
別に兄弟に嫌われているわけでも、僕が嫌われるきっかけを作ったわけでもない。
気づいたらこうなっていた。
きっと、兄たちはみんな弟の方が好きなのだろう。
ガチャ
空)ただいま……
ーーーー!!)
ーーーーーーーー💢)
ーーーーw)
『おかえり』の返事はひとつも無い。
その代わりにリビングからは楽しそうな声が聞こえてくる。
それを聞きたくなくて、急いで2階に上がった。
ボフンッ
空)ベッドって最高、、、
空)片付けないとなぁ))
そんなことを考えていると、誰かが部屋をノックした。
空)だれー?
朝日)俺、
空)ん、要件は?
僕は、少し冷たく返事をした。
朝日)この前、夏のテスト返っできたでしょ?
空)うん、
また、弟のこと、、
朝日)だから、夏のテスト取りに来た。
空)わかった。下に降りるから先行ってて。
朝日)ん。
空)はぁ、めんどくさい。僕もテスト見せたら褒められるかな?))
自分のテストに目を向ける。
そこには 『100』 と書かれている。
空)まぁ、持ってくだけ持ってくかぁ
ガチャ
空)ん、持ってきたよ…
夏)何点だろぉ!!
夏)ん!92点!
夕日)凄いじゃん!!
朝日)ほんとだね!
夜)やるじゃん
みんな次々に、弟を褒める。
少し腹が立った。
腹が立ったというか、嫉妬。
僕だって褒められたい。そんな出来心で自分のテストの点数を自慢した。
空)で、でも、僕は100点だったよ!
夏)……えっ、、
弟の顔が少し曇る。
兄達は目を細め僕を睨みつける。
あーあ、また間違えた。
誤魔化さないとなぁ、
と思い咄嗟に嘘をついた。
空)な、なんて、冗談だよっ、、ごめんね?僕なんか、全然50点だしっ、、
夏のこと笑わせたかったんだ。ごめんね。
そんな下手な嘘をついた。
テストを後ろに隠して100点満点のテストを手で、握りしめた。
哀れだな〜って思った。
周りの顔色ばっか伺って、
夏)そっか、!じゃあ俺より、頭悪いってことか!w
空)ははは、、、そうかも〜……
そんなことを言われ少し腹が立ったけど、笑って流した。
夕日)夜?夏のこと上に連れてって。
夜)ん、
朝日)俺もいくぅー
そうして、1階には僕と、夕日の2人が残された。
夕日)なんであんなこと言ったの?
空)……
夕日)パチンッ
空)ごめんなさい……
夕日)てか、”お兄ちゃん”なのになんで100点取れないの?
夕日)どうして、学校に行ってない夏の方がとってるの?
そんなこと言われたって、、
嘘に嘘を重ねればいい?
もう辛いよ……
空)……ポロ
夕日)泣きたいのは夏の方だよ?しっかりしてよ。ほんとに。
夕日)もう話にならない。どうでもいい、
” 役ただず”
空)……ごめんなさい、、
僕は悲しくなり、急いで部屋に戻った。
部屋に戻って、すぐに自分を傷つけた。
無我夢中で傷つけていたせいで、腕はボロボロで、血まみれ。
動かす度に、傷が痛む。
でも、なんか満足した。
空)まだ大丈夫、、、。
空)……明日学校か、、
明日の予定を思い出し、適当に絆創膏を貼りベッドに潜り込んだ。
終わりです!
3000文字超えた!!すごくないッ!?
次は学校からです!もうちょっとで終わらせるつもりです!
それじゃあお疲れ様です!