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「シグマさん此れ 、もう必要無いので貴方に差し上げます。
良かったじゃないですか。大好きな 彼女と再会できて、ずっと探してましたもんね」
そう言ってヒョードルが差し出してきたのは虚ろな目をしたゴーゴリだった。
後襟を掴まれた事で徐々に青白かった顔が顕になり、フョードルから廃人となった想い人を奪い取った
へなりと倒れ込む身体を大切に抱き抱え、笑みを浮かべるフョードルを蔑む様に睨み付けた。
久々に触れた身体は軽くなっていて、一体どれだけ非道い事をされたのだろうか、、、。
「、、、、、、ニコラーシャに何をした」
そう問われると濁す事無く、彼奴は自身の蛮行を白状する
「何って、監禁して折檻して犯し「巫山戯るな、、、、、、お前がやった事の意味が解って居るのか?お前は一人の人間の人生全てを壊したんだぞ、人を、殺したんだぞ?」
本当に人間なのかを疑う程に行われた凄惨な仕打ちの数々に虫唾が走って止まない。
何故こんな事を平然と、、、
「シグマさん。花が美しいと言われる所以は何だと思いますか?」
「、、、、、、、、、、」
こんな奴と言葉すら交わしたくない為無視するとフョードルは後ろへ振り向き歩き出す
当然私は其れを全身全霊で呼び止めた
「おいッッ!!!!待」花が美しい所以は蕾からでも咲き乱れる花弁からでも、枯れ果てた姿でもありません。
華麗に咲き乱れる花が無様に散り行く様子です
それでは、さようなら。最期に彼はずっと貴方の名前を叫んで居ましたよ、喉が枯れようとも。では」
が、吐き捨てる様に彼が助けをずっと求めていた事を知り、全身の力が抜ける
「ごめんな、、、、、救けてやれなくて、、」
私の涙が一滴彼の頬に落ちた時、密かに瞳が揺いた。
そんな気がして、