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ちーーず
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#かはさんお~いで!
『笑っている君が、一番心配だった。』
「そばにいて」
数日後
放課後の教室。
外は少し雨が降っていた。
ぷりっつ「うわ、雨やん。」
まぜ太「傘持ってきたか?」
ぷりっつ「……。」
まぜ太「持ってないな。」
ぷりっつ「……はい。」
けちゃ「ぷりちゃん、また?」
ぷりっつ「だって朝晴れてたやん!」
あっと「天気予報見なかったの?」
ぷりっつ「見てへん!」
ちぐさ「もう、しょうがないなぁ。」
みんなで笑う。
あっきぃ「じゃあ、どうする?」
けちゃ「僕、傘あるよ!」
あっと「俺も。」
まぜ太「俺も。」
ぷりっつ「俺は……。」
ちぐさ「俺の傘貸そうか?」
ぷりっつ「ほんま!?」
ちぐさ「うん!」
ぷりっつ「ありがとう!」
ちぐさ「いいよ!」
そのやり取りを見ながら。
あっきぃが笑う。
あっきぃ「ちぐちゃん、相変わらず優しいな。」
ちぐさ「え?」
あっきぃ「いや、なんでもない。」
みんなが帰り始める。
けちゃ「じゃあねー!」
ぷりっつ「また明日!」
まぜ太「じゃあな。」
あっと「また明日。」
教室に残ったのは――
ちぐさとあっきぃ。
あっきぃ「……ちぐちゃん?」
ちぐさ「ん?」
あっきぃ「帰らないの?」
ちぐさ「……もう少しここにいたい。」
あっきぃ「そっか。」
あっきぃは自分の鞄を置いた。
ちぐさ「……え?」
あっきぃ「俺もいる。」
ちぐさ「……。」
ちぐさは何も言わなかった。
雨の音だけが教室に響く。
ポツポツ……
ちぐさは窓の外を見る。
ちぐさ「……雨ってさ。」
あっきぃ「うん。」
ちぐさ「なんか落ち着くよね。」
あっきぃ「分かる。」
しばらく沈黙。
ちぐさ「……あっきぃ。」
あっきぃ「ん?」
ちぐさ「この前……。」
あっきぃ「うん。」
ちぐさ「俺がお願いしようとしたの、覚えてる?」
あっきぃ「……覚えてる。」
ちぐさ「……。」
ちぐさは膝の上で手を握る。
ちぐさ「あれね。」
あっきぃ「うん。」
ちぐさ「……本当は。」
少しだけ声が震える。
ちぐさ「『そばにいて』って言いたかった。」
あっきぃが少し驚く。
あっきぃ「……。」
ちぐさは俯く。
ちぐさ「でも……。」
あっきぃ「うん。」
ちぐさ「そんなこと言ったら、みんな困るかなって。」
あっきぃ「……。」
ちぐさ「だから言えなかった。」
あっきぃは少しだけ笑う。
あっきぃ「……ちぐちゃん。」
ちぐさ「ん?」
あっきぃ「それ、お願いじゃないよ。」
ちぐさ「……え?」
あっきぃ「俺たちがずっとしたかったことだから。」
ちぐさが顔を上げる。
あっきぃ「そばにいるよ。」
ちぐさ「……。」
あっきぃ「ちぐちゃんが何も話さなくても。」
あっきぃ「笑ってても、笑ってなくても。」
あっきぃ「俺たちはそばにいる。」
ちぐさの目に涙が浮かぶ。
ちぐさ「……ずるいよ。」
あっきぃ「え?」
ちぐさ「そんなこと言われたら……。」
ちぐさは笑いながら涙を拭う。
ちぐさ「……もっと頼りたくなるじゃん。」
あっきぃも笑う。
あっきぃ「それでいいんだよ。」
そのとき。
廊下から声が聞こえる。
けちゃ「あれ?まだいるの?」
ガラッ。
けちゃ「……あ。」
ちぐさの目が少し赤いことに気づく。
けちゃ「……泣いた?」
ちぐさ「泣いてない!」
けちゃ「絶対泣いたでしょ!」
ちぐさ「泣いてないって!」
そこへ。
ぷりっつ「何してんねん?」
まぜ太「まだ帰ってなかったのか。」
あっと「……。」
5人が集まる。
ちぐさは少しだけ笑って――
ちぐさ「……みんな。」
けちゃ「ん?」
ちぐさ「……もうちょっとだけ。」
5人がちぐさを見る。
ちぐさ「一緒にいてもいい?」
一瞬の沈黙。
そして。
けちゃ「もちろん!!」
ぷりっつ「当たり前やろ!」
まぜ太「今さら何言ってんだ。」
あっと「うん。」
最後に。
あっきぃ「……ずっといるよ。」
ちぐさは目を細める。
ちぐさ「……ありがとう。」
雨の音が響く教室で。
6人はしばらく一緒にいた。
――第14話・終わり。
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