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side.もとぅ
お昼ご飯は、俺の大好きなトマトスパゲッティ。わちゃわちゃしながら作って、なかなかいい出来になった。
大森「ん!めっちゃおいしい!」
藤澤「うん!おいしい~」
若井「めっちゃおいしいじゃん」
藤澤「ん~?なんか足りない…あ!きのこ!」
大森「いや、きのこはいいのよ笑」
若井「今度は入れよう笑笑」
何の映画を見るのか気になったので聞いてみる。ホラーとか、あんまり得意じゃないしね。
藤澤「アメリカの映画?らしくて、前メイクさんがお勧めしてくれたの!」
若井「題名なんて言うの?」
藤澤「なんだっけ…?ちょっと待ってね」
そう言うと涼ちゃんはスマホで確認し始めた。題名的に、恋愛映画っぽい。
藤澤「なんかね、あまあまな感じで、素敵って言ってた」
大森「感動系ではないよね?」
藤澤「違うっぽいけどなあ…なんで?」
大森「いや…泣いちゃったりしたらさ、その、夜の、さ」
若井「ああ、そういう感じじゃなくなっちゃうもんね」
藤澤「んん~わかんないけど、大丈夫じゃない?なんなら夜見る?」
大森「あり。そうしよ」
結局、晩ご飯を早めに食べて、7時ぐらいに映画を見始めることになった。
ポップコーンと、もちろんのコーラ。部屋の照明を暗くして、ソファで3人ギュッと寄り合う。
映画が始まった。最初に注意?みたいなのが流れてきたけど英語でよくわかんなかった。
よくある恋愛ドラマで、ざっくり言うと「青春を取り返す大人のあまあまラブストーリー」って感じ。
お互い忙しい大人の男女が惹かれあってく、みたいなほんとによくある感じ。
ただちょっと他と違うのは、ちょっと大人すぎる。
キスするシーンとかあるんだけど、口元をがっつり映すんだよね。
すると、ベッドシーンが始まった。これは、まずいやつかもしれない。
そりゃ全部隠さず、ってわけじゃないけど、普通の映画よりはだいぶ過激。
喘ぎ声とかがっつり入ってるし、さすがアメリカ映画って感じ。思ってたよりそのシーンが長くて、全然終わらない。
やっと終わったときには、俺はだいぶ興奮していた。
映画の中の人がどう、とか全然ないけど、2人が横にいて、これからの自分を想像すると…ね。
大森「っ…」
若井が急に映画を消した。
少し暗いオレンジの照明に照らされて、2人の顔がぼんやり見える。
き、きまず~い…
藤澤「ね、もう終わりでいい…?」
若井「想像、しちゃった…」
大森「ん…ベッド、行こ…?」
もうヤル気まんまんだし、2人もそうみたいだから、映画は途中で中止。
若井は耳がまっかっかで、目を合わせてくれない。涼ちゃんは恥ずかしそうにふにゃっと笑ってる。
寝室に着いてすぐに服を脱いで、ベッドに乗る。
我慢、できるわけないよね…
こういう映画、知らずに見ると気まずいですよね…笑