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「……ってことでね、明日、ホテルのレストランで食べようよ。内覧の後、来て」
私は東京駅近くのビル内にある洋食店で、永美と大きなエビフライを食べながら話をする。
「最低な話のあと、気分が上がるねぇ。ホテルも上客を逃せないよね」
「そうなんだろうけど。私も部屋は探さないといけないな」
「それもさ、ポジティブに考えよう!菊は地元で、私は東京で就職予定だったのが、二人とも東京生活を始めるってことになったんだからね!」
「それはそう。永美は会社から案内があった部屋を見に行くのよね?」
「うん。一覧が送られて来ただけで管理会社もバラバラだったけど。社名と名前を言って内覧から契約っていう手順だね。おにいが言うには、それで身元確認が出来るというのが不動産会社のメリットで、会社は家賃がはっきりとわかるというのがメリットなんだって。2年間の住宅手当が【3万円、もしくは家賃の半額】が上限だから」
「フフッ…6万では借りられないよね」
「そう。でももし5万8千円を探す人がいたら、半分しか出せないっていう会社の規定だね」
永美の話を聞きながら、早川さんは賃貸マンションの紹介もしてくれるだろうか、と思った。
明日はホテルの鉄板焼きレストランで食事することを決め、永美とは解散。
そして電車を待ちながら、早川さんへメールを送った。
【早川さんの会社で、都内の賃貸マンションは扱っていますか?】
返信があったのは、ホテルに到着した時だった。
【ある。今、電話いいか?】
【はい】
と……すぐに着信がある。
――まだ部屋へ着いていないよ
「はい…こんばんは。昨日は送ってもらってありがとう」
“ん。問題ないか?”
「ああ、いとこね……いとこは問題ないような、あるような…」
“どういうことだ?”
「なんか、ホテルの人が叔母たちに私の滞在情報を売ったんだって」
“はっ⁉菊、今、どこだ?”
「えっ…と、エントランスロビーあたり。友達とご飯食べて戻って来た」
“部屋、入るな”
「どうして?」
“ホテルスタッフが情報を売ったんだろ?”
「うん」
“部屋に盗聴器とかないか調べないと無理”
コメント
4件
そこまで思いつかなかった〜!さすが希輔サン✨とグッドタイミングの電話!!! 清掃とかホテル関係者ならほぼ誰でも入室できるし、案外信用してる人が1番危険… 要注意人物の可能性もあるよね!たとえ今日は無くても明日はわからない… 希輔サンすっ飛んで来るね!マンション情報も持ってくる?とりあえず自分の所へとか…それはないか〜😅
😱あり得る!!さすが希輔さん、頼りになるね😊

盗聴器か・・そういう危険もあるんだね(>_<) 連絡してよかった(*^^*)