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#近未来
鳳蓮荘
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あいうえお
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匿名s
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コメント
1件
ああ、第1話、めちゃくちゃ熱かったですね!✨ 6人のキャラが一気に立ってて、最初から世界に引き込まれました。特に瑠偉くんの覚醒シーン、普段のお調子者な姿とのギャップが胸に刺さりました…「俺の大事な仲間を奪ってんじゃねえ!」って叫び、本当にグッときましたよ。ラストの団子のやりとりも、戦いの後の温かさが滲んでて好きです。続き、楽しみにしてますね🌷
『千本桜・新皇都戦記』
【第1章:環状線を走り抜けて(日常と予兆)】
新皇都「頂星郷」の昼下がり。頂星中学校1年A組の教室は、いつも通りの喧騒に包まれていた。
「おーい、みんな注目! 俺の新作一発ギャグ『千本ノックと思ったら千本桜』!」
教室の後ろで、大神蹴介がほうきをバットに見立てて派手にポーズを決める。すかさず、親友の如月秀が「おいおい、それただの空振りじゃねぇか!」と大爆笑しながら突っ込んだ。すべてを笑いに変える蹴介と、その最高の相棒である秀。二人がいれば、教室内はいつでも真夏のような明るさになる。
その横を、神代悠馬がすれ違う。クールな切れ長の目で窓の外を見つめながら、真顔で呟いた。
「……ちなみに俺は、千本ノックを全て素手でキャッチできるがな」
「いや、できるわけねぇだろ! 悠馬、お前クールな顔して何ボケてんだよ!」
秀のツッコミが冴え渡る中、教室の隅では、ぶっきらぼうな二人が机に肘をついていた。
「朝からアイツら、エネルギー余りすぎだろ……」
如縣遼太がふいっとそっぽを向く。しかし、その口元はわずかに緩んでいた。
「全くだ。……ほら遼太、次の授業のノート。お前また寝るだろ、写しとけよ」
千導渉がぶっきらぼうにノートを放り投げる。言葉は冷たいが、そこには確かな仲間への想いがあった。
だが、そんな平和な時間は唐突に終わりを告げる。
夕暮れ時、放課後のチャイムが鳴り響くと同時に、街の防災無線から不気味な警報音が鳴り響いた。皇都の環状線一帯に、人々の精神を喰らう怪異「影(シャドウ)」が現れたのだ。
「――よし、野郎ども。お仕事の時間だぜ」
お調子者の氷狼瑠偉が、普段の軽いノリとは一変して、不敵な笑みを浮かべた。
6人は制服のうえに、桜の紋章が刻まれた特製の「和装外套(マント)」を羽織る。
「千本桜、夜に紛れて――行くぞ!」
蹴介の合図とともに、6人の少年兵は、沈みゆく夕日に向かって同時に跳躍した。
【第2章:百戦錬磨の見た目(コンビの絆)】
夜の環状線。街灯が怪しく明滅する中、無数の「影」が蠢いていた。
「ひゃっはー! 一丁派手に踊りますかぁ!」
如月秀が仕込み扇『花吹雪』を掲げると、鋭い刃を仕込んだ桜吹雪が舞い散り、敵の視界を奪う。
「そこだ! ドカンと一発!」
大神蹴介が背負った和太鼓型兵器『鳴神』を叩く。凄まじい音波の衝撃波が、幻術にかかった「影」たちを次々と粉砕していった。抜群の連携を見せるムードメーカーコンビが前線を切り拓く。
しかし、奥から現れたのは、これまでの雑魚とは一線を画す巨躯の「中ボス」だった。その鋭い爪が、前線にいた秀へと振り下ろされる。
「危ねぇ!」
その瞬間、割り込んだのは如縣遼太だった。大太刀『轟桜』が重い金属音を響かせ、巨爪を受け止める。
「チッ……重てぇな。秀、下がってろ!」
ぶっきらぼうに叫ぶ遼太の背中は、決して一歩も引かないという強い意志に満ちていた。
「遼太、右だ! 余計な心配してんじゃねぇ!」
死角から迫る別の「影」を、千導渉の二丁拳銃『時雨・白夜』が正確に撃ち抜く。
「誰が心配なんかするかよ!」
「ならいい。お前に倒れられたら、明日からの学校がつまんねぇからな」
渉は冷淡な口調の裏に、相棒を絶対に死なせないという熱い想いを滾らせていた。
「ハッ、口だけは達者だな……行くぞ、渉!」
「合わせろ、遼太!」
背中合わせの二人は、言葉とは裏腹に一糸乱れぬコンビネーションを見せる。遼太の豪快な一撃が敵の体勢を崩し、開いた胸元へ、渉の放った魔導弾が吸い込まれた。
轟音とともに中ボスが消滅する。
「ふぅ、決まったな」
神代悠馬が、妖刀『夜桜』をカチリと音を立てて鞘に収めながら、背後で真顔のまま勝利のポーズを決めていた。「お前何もしてねぇだろ!」という秀のツッコミが、夜の街に響いた。
【第3章:その断末魔の叫び(最大の危機)】
しかし、彼らの勝利は敵の罠だった。
突如、夜空がひび割れ、禍々しい結界「千本桜の裏境」が彼らを飲み込む。気がつくと、6人は深い霧の中でバラバラに分断されていた。
「おい! みんな、どこにいるんだ!」
蹴介の声は霧に吸い込まれ、届かない。
この結界の中では、人間の恐怖や焦りが具現化し、無限に「影」が湧き出てくる。
遼太と渉は、次々と押し寄せる敵の軍勢に囲まれ、体力を削られていった。
「クソッ、キリがねぇ……!」
遼太の『轟桜』が鈍る。渉の銃弾も底を突きかけていた。
別の場所では、秀と蹴介、速度、そして悠馬もまた、無数の敵に退路を断たれ、満身創痍となっていた。
「ここまで……なのかよ……」
いつも明るい秀の顔から、初めて余裕が消える。
そして、最も過酷な状況に陥っていたのは、氷狼瑠偉だった。
普段はお調子者で、戦闘中も後ろから弓を射るだけだった瑠偉。彼の前には、他の仲間たちを血まみれにして倒した(と結界が見せる幻影の)「影の王」が立ちはだかっていた。
「嘘だろ……みんなが、やられた……?」
瑠偉の膝がガタガタと震える。手にした氷の和弓『氷月』が、恐怖でまともに引けない。
敵の断末魔のような叫びが、瑠偉の精神を追い詰めていく。
「いやだ……終わらせてたまるかよ……!」
瑠偉の脳裏に、昼休みに自分のくだらないおふざけに付き合ってくれた、暖かくて騒がしい5人の笑顔がフラッシュバックした。ぶっきらぼうだけどいつも守ってくれた遼太と渉。笑わせてくれた蹴介と秀。変なボケで和ませてくれた悠馬。
「俺の、大事な仲間を……奪ってんじゃねえええええ!!」
瑠偉の絶叫とともに、結界の空気が一変した。
【第4章:千本桜 夜ニ紛レ(覚醒と決戦)】
極限のピンチの中で、氷狼瑠偉の真の力が「覚醒」した。
瑠偉の瞳が青く燃え上がり、周囲の霧が一瞬でダイヤモンドダストへと変わる。
「冷たくしてやるよ。俺の仲間を傷つけた罪は、重いぜ?」
瑠偉が『氷月』の弦を限界まで引き絞ると、そこには絶対零度の冷気を纏った巨大な氷の矢が出現していた。放たれた一撃は、「影の王」の巨体を一瞬で凍り付かせ、木っ端微塵に砕いた。それだけではない。瑠偉の放った冷気は結界そのものを凍らせ、ヒビを入れ、空間を完全に破壊したのだ。
結界が崩壊し、再び1つの戦場へと合流する6人。
「瑠偉、お前……すげぇじゃん!」
蹴介がボロボロの体で立ち上がり、大笑いした。
「へへっ、お調子者だって、やるときはやるんだよ!」
瑠偉はいつもの軽い笑顔に戻っていたが、その背中には確かな頼もしさがあった。
「お待たせ。ここからは、僕たちの反撃の番だね」
秀が仕込み扇を広げ、悠馬が妖刀を抜き放つ。
「足手まといになんなよ、瑠偉」と遼太がぶっきらぼうに言いながらも、その肩を叩いた。
「お前が道を切り拓いたんだ。最後は全員で仕留めるぞ」と渉が銃口を構える。
最高潮に達する6人の絆。
新皇都の夜空に、本物の、満開の桜吹雪が吹き荒れる。
主題歌『千本桜』のサビが脳内に鳴り響くような疾走感の中、6人は一斉に最後の敵へと飛び込んだ。
遼太と渉が前線を切り裂き、秀と悠馬が敵の動きを止め、蹴介の音波が敵を弱らせる。そして、瑠偉の氷の矢がトドメを刺した。
光の中に消えていく怪異たち。
夜が明け、美しい朝焼けが頂星郷を照らし出す。
「よーし! 戦いも終わったし、これから朝飯に美味い団子でも食いに行おうぜ!」
蹴介の言葉に、全員がどっと笑った。
「賛成! 遼太のおごりな!」と瑠偉。
「なんで俺なんだよ!」とぶっきらぼうに怒る遼太。
そんな彼らを乗せて、環状線の始発電車が、今日もいつも通りの日常を運んでくるのだった。
(完)