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ゲン千 BL注意⚠️
今回は、突然ですが、ゲンが記憶喪失になっております。原因は事故です。記憶喪失になったと言っても、言葉やマジックができなくなったわけではありません。
なぜか、なぜか、恋人の千空の記憶だけ忘れてしまったのです。これだけ聞くと胸糞ですね。
それではどうぞ。
ゲン視点。
「千空ちゃ~ん!これ何っ…..え….?」
ゴッ
あれ…..俺、気絶してたのか……確か…木材が落ちてきて…..って….
目の前には、髪が逆立ってる、綺麗な赤色の瞳の男の子が立っていた。
誰?
「………誰?」
この子は誰だろ…..知らないな…初対面かな?
「誰っ…?誰ってお前っ…..ゲン…….?なんでっ…俺のこと….忘れたのか……?ゲンっ…ゲン!!」
「何っ…..いきなり…..あっ…..コハクちゃん!」
「はっ…?なんでっ…..記憶喪失のはずなのにっ…..コハクの名前をっ…」
「ゲン!起きたのか!よかった…..」
「ねえ、コハクちゃん。」
「なんだ?」
千空
「この子、誰?」
「えっ…ゲン!忘れたのか!?」
「そのっ…..この子以外なら覚えてるけどっ…..誰なの?」
「っ…..!!」(千空)
ダッ
「千空!!」
「千…..空….?」
そんな名前なんだ….何か飛び出して行っちゃった…..どうしよう…..
「すまん!ゲン!ちょっと行ってくる!」
「あっ!待って!コハクちゃん!」
ここからは主の視点です。
「ハアッ….ハアッ….ハアッ….」
「千空!!」
「コハクっ…..俺…..忘れられちまったみたいだな……」
「っ…..千空は…..ゲンに、自分は恋人だということを伝えるのか?」
「伝えねえよ…ゲンにとっちゃ、見ず知らずのヤツから、恋人だったって言われてもドン引きするだけだ…..ゲンには、俺のことを村の村長だと伝えろ……」
「……………..分かった。」
それから次の日。
「千空ちゃん、だっけ?」
「あっ、おう。ゲン。」
「村の村長だなんて凄いね。」
「ハハッ….ありがとな。」
「いえいえ~♪」
ここから、ゲンの視点です。
2週間後、
最近、”千空ちゃん”の様子がおかしい。目の下の隈が酷いし、妙に痩せすぎてるし、ふらつくことが多いし、何より…….
あの時、俺が目覚めた時はあった瞳の光が全く無い。笑ってるときも、俺には分かる。全部…….
偽りだって。
ここまで凹むものなのかな。まるで、”恋人”みたいな凹み方。たまに、2階から涙?が落ちる音がする。多分、千空ちゃんだ。今日も朝が早いな…起きるか….今日は皆早く起きてる….なんだろ….妙に騒がしい…..
外には、人が何かに集中して集まって騒いでいた。それに近づくと、あの千空ちゃんが過呼吸で倒れている。なにっ…?この胸を締め付ける感覚…..今すぐ助けなきゃ!!
「ちょっとどいて!皆!」
皆を押し退けて、千空ちゃんを上半身を持ち上げる。
「大丈夫だよー!落ち着いて!息を吸ってー!吐いてー!」
「カヒュッ….ヒュッ….ハアッ….ハッ….ヒュッ….」
「そうそう!上手上手!できてるよ!吸ってー!吐いてー!」
「ヒューッ….ハーッ….ヒュッ….ハーッ….」
「大丈夫大丈夫….落ち着いて……」
千空ちゃんが泣いて、過呼吸になってた。ホントに大丈夫かな….もう少し落ちかせよう。
「千空ちゃん….落ち着いて……息、吸って….吐いて….」
「スーッ….ハッ….ハアッ….ヒュッ….スーッ….ハーッ….」
「だいぶ落ち着いてきたね……大丈夫?」
「大丈夫だ…..助かった…..」
「まだ休んでいいよ。まだ地味に過呼吸でしょ?」
「大丈夫……世話んなった…..」
そう言って、千空ちゃんはよろめきながら立ち上がった。多分、俺が千空ちゃんのことを忘れちゃったからだ。でも、こんな過呼吸になるほどっ…絶対に何か原因がある!今夜、聞いてみよう…..
一旦終わりです!続きは多分、今日の内に出すので、お待ち下さい!
それでは。
コメント
1件
辛すぎます…😭😭😭でも尊いです……辛いお話の推しカプってすんごい癖になるのでありがたすぎますよ😖結末がHappyENDでもBadENDでも全部受け入れます✨