ある街で「魔王」と呼ばれた男がいた。 男は、自分の事を「魔王ではない。ただの人である」と言ったが、それは嘘だった…彼は人間の心を持つ魔族だったのだ。 しかし男は人間たちと敵対するわけにはいかなかったため 人間に味方し続けた。 その結果がこのザマだ。 私はただ彼の心の闇を晴らしたいだけだった。なのにその彼がどうしてこんな酷い姿になってしまったのか…。 彼をこんな風にしたのは他でもない…私なのだ…! 私の罪滅ぼしにすぎないことは重々承知しているつもりだ! それでもいい! この手で彼に引導を渡してくれ! 頼む!! (男の首を絞める女の姿が映っている)
編(ミィス視点・シキメさん視点) - ンは、僕の前に立ちふさがる大きな壁を見て足が竦んでいた。 でも、ここで逃げたらまた僕は後悔する。 だって―― (今度は助けられたからって言い訳できないもの!) だから勇気を振り絞り一歩踏み出す。そして目の前の大きな壁に立ち向かった。 ―――――――――― 【ミィス視点】 ギシッと音を立てて扉が開く音がして顔を上げる。そこには黒髪の美人がいた。その人は僕に向けてニコリと微笑みかけるとゆっくりと近づいてきた。 僕はこの人を知っている。『炎帝ノ国』に所属している幹部の一人だ。
ボクは扉を開けて入ってくるなり開口一番こういった。 「えっとぉ……誰かぁいないかなぁ?」 ☆おkwwスレ主=サンのお言葉です。「あっれぇ? おっかしいなぁー? いつもならこの辺にいるはずなんだけれども…」 そう言ってキョロキョロあたりを見回す。するとどこからか小さな声が聞こえてきた。「……どこ見てるんですか? ここですよ」「えっ!?」 驚いて声の方を見ると、そこにいたのは一人の少年だった。 ボクより少し年上の少年は呆れたような顔でこちらを見ていた。