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達川さんの指導を始めて1週間。
相変わらずの態度。
1度、少し注意はしたけど、聞いてない。
今日は私は調理。
もちろん、達川さんも。
○○「料理とか、普段します?」
達川「ん、あんまり。」
だよねー。と、おもいながら、メニューを説明する。
調理をしだす。
深澤くんの時もだったけど、1番嫌いなとき。調理するのを見られるのが、正直嫌だ。むしろ、キッチンに並んでるのが、きつい。
深澤「ね、今日何??」
いきなり深澤くんが現れた。
○○「え?チキン南蛮にしようかなって。」
深澤「まじ!?やったー!俺今日検食だもん!」
○○「なるほど(笑)」
深澤「達川くんだっけ?」
達川「はい」
深澤「○○さんの料理、めちゃくちゃ美味いから!味見したらわかるよー!うわぁーたのしみ!」
そう言って、利用者様にも、今日はチキン南蛮だよーって話してレク始めてる(笑)
私も、それから調理をする。
その間、達川くんはほんと、見てるだけ……
凄くやりづらかった。
出来たものを味見してもらう
達川「………」
○○「どうかな?」
聞いても無口。
○○「薄いでしょ?」
達川「いや薄いてか、味なくないですか?」
○○「え?味付けたけど?」
達川「こんな水みたいなもの、食べるんですか?ほうれん草のおひたしとか、ほうれん草の味しかしないじゃん。」
○○「そう?まぁ、それくらいの味付けなんだよね、塩分とか、利用者様の健康にあわせるから。」
いつも通り調味料入れたんだけど。
汁物は乾燥しいたけと鰹節で、出汁をとった。
達川「汁物だって、気持ち味あるくらい。」
言いたい放題言われた……
しかも利用者様にも聞こえてる。
しまいには、利用者様を侮辱するよな言葉も。それには、さすがに我慢できなくて。
○○「達川さん。あなたの口に、私の作った物が合わないのは仕方ないです。けど、利用者様を侮辱するような言い方はやめてもらっていいですか。認知があるから味が分からない?バカにしないで。食は、生きる上でとても重要です。薄味なのは、健康第一だからです。別にあなたに食べてもらうために、私は作ってません。」
頭に来てつい、言ってしまった………
自分でもびっくり。
達川「は?うっざ。」
は?え???
達川「こんな不味い飯食えないってんの。」
そう言って、私が作った、おひたしに醤油を入れる達川さん。
○○「ちょ、何し……」
深澤「おい。新人。いい加減にしな。」
今までに見た事ないくらいの冷たい目と低い声で現れた深澤くん。
○○「………っ。」
深澤「人がせっかく作ったものを何してんの?てか、ここに何しにきてんの?給料もらってんでしょ?」
達川「は?だからなんだよ。」
深澤「……」
もうやだ。帰りたい………しんどい。
絵里「ちょ。ちょっと、なにしてんのよ、利用者様もいるとこで!え?○○?大丈夫?」
○○「…………」
部長「何??」
深澤「すみません……」
絵里「と、とりあえず○○、顔色悪いよ?大丈夫??」
部長「○○さん、とりあえず少し休憩しておいで?」
絵里「私、代わりに調理はいりますね」
御局様「ちょ、だれか、誘導………え?なんかあった?」
深澤「いや、すみません…とりあえず○○さん、休憩室いこ」
そう言われ、深澤くんに休憩室に連れてかれた。
深澤「大丈夫そ?」
○○「………泣。」
深澤「じゃないよね……。とりあえず少し休んでな?」
○○「……うん、ごめん……泣。」
初めて、仕事中に、揉め事起こしたうえ、仕事を中断した。
それがまた、苦しくて。泣いてる場合じゃないのに。
座ったまま…しばらく動けなかった。