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#まぜあと
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あっとが意識を失ってから、3日が経った。
依然として目覚める気配がない。
時々、苦しむような顔をしたかと思うと、すぐに戻る。
俺は、恋人なのにッ、何も出来ないのか!?
恋人が、あっとが、こんなにも苦しんでいるのに?
まぜ太「あっと、いい加減目を覚ませよ。」
「なぁ、あっと…」
いくら呼びかけても反応などない。
なぁ、俺はお前がいないとダメなんだ。
あっとがいないと_。
もう、何かをする気すら起きない。
ただひたすらにあっとのそばにいることしか出来ない。
それが、よけいに辛い。
俺に出来ることなんてないのか?
俺は、あっとに救ってもらったのに_。
あっと【なぁ、大丈夫か?】
まぜ太【誰、だ?】
雨の中、撃たれた腹を抑えながら路地裏で一人、うずくまっていた。
あっと【俺か?俺は_。】
その時、段々意識が遠のいて、名前を聞き逃した。
次の瞬間には、意識を失っていた。
目が覚めると、見慣れない天井。
そして、さっきの男がいた。
あっと【大丈夫か?一応手当はしたけど、何かあったらすぐに言えよ。】
見ず知らずのはずの俺を、助けてくれた。
人から、こんなにも優しくされたのは初めてのことで、知らず知らずのうちに涙が零れた。
そんな俺を見て、オロオロとし出すあっと。
まぜ太【ありが、とう。】
俺は俺に出来る、最大限の感謝を伝えた。
そして、このままいるわけにもいかないから、夜になってから静かにその場を離れた。
あの時、もう一度再開したときは、運命かと思った。
俺に出来る、最大の恩返しをしようと思った。
もう一度出会う時に敵同士だとは思わなかった。
あっとは俺を殺そうとしなかった。
ただ、殺すのが怖かっただけかもしれない――
それでも、俺にはそれが嬉しかった。
もう一度、キミに逢えたことに感謝を覚えた。
キミが生きていてくれたことが嬉しかったんだと思う。
だから_、
今度は俺が、あっとを救いたいッ_。
あの日、俺に差し伸べてくれた手を_。
今度は俺が差し伸べる番だから。
キミがいない未来なんて考えることが出来ない。
俺に出来ることは限られている。
それでもッ、俺に出来ることを全て成し遂げる_。
コメント
1件
最高です😍