-11:52-
無事空港に到着した。流石春休みとあってか旅行者が多い。
「さ、ぼっとしないで、受付行くよ」
私達は見失わないようにママの背中を追う。
無事受け付けも終了し、待機してると
「敦美ーーーー」
「あ、由希子!?それにみんな!」
篠田由希子(シノダユキコ): 私の友達で唯一の日本人で背が高くてとても美人。 海外で英語を学びたいという事で、ここに留学してきた
由紀子を先頭に何人かが見送りに現れた。
「なんでここに?!」
「見送りに来たんだよ」
「ホントに?!」
「じゃなきゃ、ここに来ないでしょ?」
由紀子はそう言いながら髪をかき上げる。
まさか、見送りに来るとは思ってもいなかった私は涙が溢れてくる
「泣くなよ敦美、頑張ってね」
「ありがとうアンドレア…」
「Hey,you! 日本のプレゼント待って来てよ~」
「ヘビー、わかった!何か有名な物を買ってくるよ」
「”敦ねぇ”、ママが行くよだって」
敦ねぇ: 美柑が私をそう呼ぶ
「わかったー、じゃ行くね」
「あぁ…敦美…敦美…ウ、ゥゥ…」
「ちょっと、シスカ泣かないでよ。私までもらい泣きするじゃん…夏休みには帰ってくる予定だから泣かないでよ…」
「そうだよシスカ、もう会えない訳じゃないし、ここは笑顔で見送らないと」
由紀子がシスカを慰める
「そうだよね、また会えるんもんね!」
「あぁ。じゃなーー敦美!」
「ギブソン、バーイ」
「みんな…また夏休みに会おうね!」
夏休みまでの期間だが、こうやって見送りに来てくれるなんて、私って幸せ者だ…。
私は搭乗口に行きながら、みんなの方に向かって手を振って別れた。
-13:15-
成田国際空港行きの便が出発した。
to be continued…
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