この作品はいかがでしたか?
35
この作品はいかがでしたか?
35
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
3月27日 -23:13-
無事日本の成田国際空港に到着した。 降りる人は日本人だけではなく外国人も降りてくる。アナウンスが他国語以外にも日本語で話しをしている
来ちゃったんだ…
まだ空港なのだが早々と日本に来たんだと実感した。
私達は一緒に同行したママのマネージャーの林崎さん一緒にタクシーに乗って、ここから事前に言っていた桐山市にある、マンションに行く事になった。しばらく行くと
「敦美ここだよ。今回ショーがあるの」
ママが指さす方向。そこは大きなドームみたいな所。 ここが『桐山市第二体育館』名前の通り体育館である。
「懐かしいわ~。20年以上もなると、町の雰囲気変わってるわねー」
そう。ママとパパは約20年前までこの桐山市にいた。 『ハリウッドでデザインしたい』という単なる願望で夫と一緒に、結婚2年後にロサンゼルスへ旅立った。以来日本に帰ってなく、その間に帰化したたらしい。
1つの信号に止まった。するとママが
「ここアーケードなんだけど、休みになるとこれより人がいるの」
確かにこの時間帯というのに人がたくさんいる。 休みになるとこれより多くなるという事だから驚きだ。 ロスもそんなに変わんないのだが、私が住んでいる所は田舎の方で、こんなに人だかりは初めてだ。
「ママうるさい!寝れないじゃん」
横で美柑が寝落ち仕掛けてた事もあり、怒りだす。
「あぁごめんごめん、遂興奮しちゃって。でももう着くわよ」
「やっと?」
「『やっと』って、空港から家までそんなに走ってないじゃない?」
とは言っても車に乗って既に30分は過ぎている。
美柑が言うのも無理もない。
「だってもう明日になるんだよ?」
23時47分を回っていた。 良い子は寝てる時間帯だ。
「もうだからパパと一緒に居れば良かったのに…ほら着いたわよ」
うぁ高い…
そこはいかにも高そうな高級タワーマンション。 因みに普通の賃貸の場合、契約は年数である程度決まっているらしいのだが、このマンションは出張者にも優しい、月契約という物にも対応してる。その代わり、部屋は家具は備え付けの所に限られているので、あまり選べないらしい。
そのマンションの入り口に近付くと、その見た目の佇まいからは似合わない、人1人が通れる自動ドアと、その横に黒い電子版がある。そこでマネージャーの林崎さんが、その電子版にスマホを当てる。すると”ガシャッピピッ”とドアの鍵が開く音とがした。
凄っ…
「いいですよ」
林崎さんがそう合図し中に入る。近くには受付の様な小窓があり、そこはパット見、6畳くらいの小さな事務所的な感じになっている。 エレベーターに近付くとまた電子版があり、再び林崎さんがスマホを当てる。すると”チン”と甲高い音がなり4つあるエレベーターの内、1つが点灯して開く。
あれ?階数表示がない?
そう思いながらも中に入る。
「凄い仕組み」
美柑が凄さに思わず声に出す。すると林崎さんがその仕組みの話をする。
「ここは珍しい一番セキュリティーが頑丈なマンションらしくって、このエレベーターもそうだけど、さっきの入り口部分もスマホかカード認証で、カードの場合は開ける時に入る人数も打たないといけないんだよね、スマホだと予め決められて、スムーズに入れるって訳。それ以上来る場合はセキュルティが反応する仕組みらしいの」
「へぇ、凄ぇ」
美柑が感心する。
「それに中は中で、何かあった時用でそこの警備員が常時勤務しているから安心だし、このエレベーターはさっき見たか分かんないけど、普通ある階数表示が外にはないの」
「確かになかった!」
私はそう反応した。普通のエレベーターは上に階数表示があるのにここにはそれがなかった。
「これもセキュリティー状って訳。しかも、この2つは1階用で常に1階に。残りのこっちが下りる用だから、常に最上階にあるんだって」
なんという厳重な防犯設備!
「流石ね、この辺で一番の防犯設備を要望ただけあるわ」
ママがそう言う。
にしても厳重過ぎ!
そう思いながらとある回数に止まった。すると林崎さんは
「今回用意してあるお部屋は、22階の2222号室です」
「お!ゾロ目じゃな~い、ありがとう」
因みには林崎さんは真向いの部屋だ。言われた部屋に入るな否や美柑が
「外は凄かったけどなんか狭い」
「こら美柑!余計な事を言わない」
透かさずママが言う。
部屋に入る事既に0時を回っていた。流石に長旅に疲れが来ていた私は
「ママ、今日はもう寝ていい?さすがに10時間のフライトはきついよ」
「私も…」
「いいわよ。大体その為にわざとこの時間帯にしたんだから」
お風呂は明日入ることにして、パジャマに着替えそのまま就寝した
to be continued…