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#リクエスト受け付けてるよ〜!
莉犬はそのまま副会長と一緒に、本校舎にある生徒会室へとやって来た。
すっきりと片付いた部屋の中央には会議用の大きなテーブルと椅子が置かれ、窓際にはアロワナの泳ぐ水槽がある。
「ごめんね、朝早くに呼び出して」
そう言いながら、副会長は水槽の中にぱらぱらと餌を落とした。
アロワナが、あーんと大きな口を開けて寄ってくる。
「さっきのトラブル解決は見事だったね。相変わらずすごいな、莉犬くんは」
「いえ、たまたま気付いただけで。誰かの役に立つことが、オレの仕事ですから·····」
副会長と話しながら、莉犬は窓際にたたずみ、正門から続々と登校してくる生徒たちを見下ろした。
友達同士でじゃれあったり、好きな音楽に没頭していたりと、生徒たちの様子はさまざまだ。
彼らの平穏な学園生活を守ることが、生徒会役員である自分の仕事なのだと、莉犬は改めて感じた。
「それで今日、莉犬くんを呼んだのは、前もって伝えておきたいことがあってね。正式なお話は、このあと、校長先生が朝礼で説明なさると思うのだけど」
そう言うと、副会長は莉犬から自然に視線をそらして窓の外を眺めながら「今、苺ヶ丘区の再開発が進んでることは知ってるよね?」と聞いた。
「ええ·····駅前も、ここ数年でずいぶん様変わりしてますよね」
「その影響でね、この苺ヶ丘学園も移転することになったの」
「え·····」
一瞬事態がのみ込めず、きょとんとする莉犬に、副会長は「つまり·····取り壊しになるってこと」と告げた。
「·····え!?」
この校舎が、取り壊される!?
莉犬は驚いて、生徒会室を見まわした。
高い天井に、大きな窓、クラシックなデザインの照明や壁際に作られた落ち着いた雰囲気の本棚など、伝統を感じられるものがたくさんある。
この部屋だけでなく、教室や廊下、それに校門もー校内の色々な場所の雰囲気を、莉犬はとても気に入っていたのだ。
「·····私は、伝統ある、素敵なこの学園が大好きだったんだけど。実は老朽化の影響もあって、もうずっと前から検討されてたみたいなんだ」
副会長は静かに言いながら、部屋の隅にセットされていたポットを手に取り、ティーカップに紅茶を注いだ。
コメント
1件
わあ、第7話読みました!副会長から突然の移転・取り壊しの話を聞いた莉犬くんの衝撃がひしひしと伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。あんなに伝統ある素敵な校舎を莉犬くんが大事に思っているのが伝わってくるだけに、寂しいですね…。副会長の「大好きだったんだけど」という言葉にも、諦めと愛着が混ざっていて切なかったです。次が気になります!