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「そう、だったんですね·····」
莉犬は暗い声でうなずいた。
建物の老朽化はどうしようもない問題だし、すでに決まったことならば覆すことは難しいだろう。
「莉犬くんはこの学校に来て、まだ三ヶ月くらいだよね」
「はい」
「まさか入学して、一年で学校が無くなっちゃうなんて、驚きだよね」
どうぞ、とカップにそそいだお茶を差し出される。
「ありがとうございます·····」
お礼を言って受け取ると、副会長は小さくうなずいて、話を続けた。
「新しく校舎が完成するまでは、系列校に転入するみたい。でも、全員が同じ学校に行ける訳じゃないから。寂しくなっちゃうね」
「·····そうですね」
紅茶を一口飲むと、莉犬は顔を上げた。
「で、そのこと、オレを呼び出したことに何か関係が?」
「この学校はもうすぐ移転になる。つまり今年の文化祭は、この苺ヶ丘学園で行えるー」
「最後の文化祭·····!」
莉犬がハッとしてつぶやくと、副会長が「そう」とうなずいた。
「だから、特別華やかに開催したいんだ。そのために、いくつかの部活から一人ずつ選抜して、メインイベントの実行委員会を作ったんだけど·····ちょっとクセのある子たちがそろっちゃったみたいでね」
「はあ·····?」
「そこで、ぜひ莉犬くんにも委員会へ参加してもらいたいんだ」
コメント
1件
うわあ、来ましたね……。学校が廃校になるって話、最初のほうから予感はあったけど、こうして確定すると切ないなあ。でも「最後の文化祭」っていうフレーズにグッときました。廃校が決まった場所で、だからこそ華やかにしたいっていう副会長の気持ち、すごく伝わってくる。 それで「クセのある子たち」集めてる委員会に莉犬くんが加わるって流れ、これからどんな化学反応が起きるのか楽しみでしかないです。彼、真面目そうだから巻き込まれていくんだろうな…(笑)続きが気になります!
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