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部室にて。
お着替え中のみなさん。
シラブ「瀬見さん」
エイタ「ん、どした?」
ボタンをはずしながら瀬見さんは少し虚ろな表情で答えた。
最近ずっとこんな感じだ。
俺と目を合わせてくれない。
シラブ「あいつ、今日来るって言ってましたよ。」
ピタッ
と瀬見さんの動作が止まった。
エイタ「まじで言ってる?」
なんとも言えない表情で俺の方を向いて
言った。
シラブ「はい、」
エイタ「まじかぁ〜·····」
頭を抱える瀬見さん。
どうしよう、ああ〜だなんてしゃがみこんで
よっぽどバレたくないらしい
まあそうか。
美樹は強豪白鳥沢でスタメンの瀬見さんを
誇りに思っている。
兄としても、バレー部の中でも。
なんだか俺も、練習に参加させてもらって
牛島さんや天童さんたちに
トスをあげる練習をしている時
たまに腑に落ちない気持ちになる時がある。
瀬見さんのポジションを俺が·····
なんと声をかけるべきだろうか
シラブ「瀬見さ·····」
ガチャ
俺の言葉を遮るように部室のドアが開く音。
牛島さんと天童さんだ。
サトリ「あ〜、けんじろ〜とセミセミ〜!!」
エイタ「セミセミ言うなつってんだろ!」
サトリ「アレ〜?英太クンはなんでしゃがみこんでるノ〜?
あっもしかしてけんじろ〜に虐められてたノっ?」
ワカトシ「ム、白布、瀬見をいじめているのか?」
シラブ「牛島さん!いじめてないです!!断じて!!」
エイタ「そんなんじゃねーよ!!」
俺が瀬見さんの方を向いて、
瀬見さんがしゃがみこんでたから俺が
いじめているように見えてしまってたらしい。
牛島さんに誤解された·····
はあ。
サトリ「じゃーあ、英太クンなんか悩み事〜?
当ててあげよっかァ〜?」
まじで当たるんだよな、この人の勘。
エイタ「·····いいよ、当てなくて」
瀬見さんの答えを無視して天童さんが
サトリ「美樹チャンにまだ、スタメン変わった事伝えてないんでショ〜?言えないんデショ!」
それを聞いて瀬見さんは大きなため息を吐いた。
サトリ「正解だネ☆」
本当にこの人の勘鋭いな。
というか人をよく見てるのか?
エイタ「·····今日、部活見に来るんだと」
サトリ「ええ〜!!そうなのォ!
俺、頑張っちゃお〜☆」
いや、天童さん美樹が来る事に喜んでるだけじゃねーか。
お疲れ様です、瀬見さん。
と瀬見さんの方を見ると
天童さんの方を見て悔しそうな、なんとも言えない表情をしていた。
俺も、その気持ちわかると思いますよ