司「この人は潜水艦でソナーマンをしていた人だ。」
羽京「よろしくね。○○さん。」
羽京「君のことは司から聞いているよ。」
羽京「これからよろしくね。」
…………えっ?
喜んでいたのもつかの間。
「○○さん。」という呼び方に違和感を持った。
西園寺くんはいつも「○○ちゃん。」と呼んでくれている。
………そうか。西園寺くんは私のことをおぼえていない。
……でも、忘れてるよ。私の事なんか。だって高三の時急に転校しちゃったし、。
だめ。だめだよ。マイナスモードに入ったら。
ってか、私今よろしくって言われてるから返さないと!
○○「よろしくね。西園寺くん。、」
そういった私の声は微かに震えていた。それは悲しさだったのか、西園寺羽京という人物にまた会えたからなのか、もしくはどちらともなのか………
司「うん。雨宮さんにはこの2人に色んな場所を案内して欲しいんだ。」
………………は?
○○「え?案内、ですか?」
司「うん。まぁだいたいの場所は言ってあるんだが詳しく説明して貰えた方がこの2人にとってもいいだろうし」
○○「え。あ、いやでも!なんで私なんですか?」
○○「他にも色んな人がいるじゃないですか、」
司「うん。そうだね。でも今は怪我人も病人も居ないんだ。だから、うん。今仕事がないのは雨宮さんだけなんだ。」
いや、まぁそれはたしかにそうだけども!と共感してしまった。
しかし!この2人は男性だ。いくら紹介してくれと言われても女性の私が、紹介してもいいのか?という考えが頭の中に入ってきた。
○○「いや、え、でも!」
司「頼んだよ。」
謎の圧を出す獅子王さんの命令に私は抗えなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○○「えっと、ここがーーーで、あっちに見えるのがーーーですね。」
……………誰か、助けてください。
ねぇほんとにどうしよう。なんか私が思ってたのは相槌とかうってくれるのかなぁとか思ってたけど全然そんなことないんですね、、なんかほんとに怖いんですけど。てか人見知りなりに頑張ってるんだよ?だれかほめてよぉ〜。
と心の中で叫びをあげていたがそろそろ案内も終わる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○○「と、まぁ、こんな感じですね。」
○○「………なんかありがとうございました(?)」
羽京「こちらこそありがとうございます。」
氷月「ありがとうございました。」
氷月「では私は持ち場に戻りますので」
○○「分かりました。」
はぁーー、何とか、ようやく終わった!
私にしてはよく頑張った!研修医時のときくらい頑張ってたかもしれない
って、あれ?何か肝心なこと忘れてる、気が……?
羽京「久しぶり!○○ちゃん!」
○○「ぇ?」
コメント
2件