テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ふきのとう
工藤直子
一
竹やぶの そばの 雪の 下で、ふきのとうが 顔を 出したがっていました。
「うーん、よいしょ、よいしょ。」
ふきのとうは、一生懸命に 体を 動かしました。
でも、上の 雪が 重たくて、なかなか 外に 出られません。
「ああ、つめたいな。早く お日様に 会いたいな。」
ふきのとうは、小さな 声で つぶやきました。
一段落 終わり
霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
37
25
引退時。くわしくは作品へ
20
コメント
1件
わあ、第55話「ふきのとう 一段落」、とても可愛らしくて心がほっこりしました。雪の下で「うーん、よいしょ、よいしょ」と頑張るふきのとうの姿が目に浮かびます。重たい雪に押さえつけられて、冷たい思いをしながらもお日様に会いたいと願う気持ちが、短い言葉の中にぎゅっと詰まっていて、思わず応援したくなりました。詩のようなリズムと優しい語り口がとても素敵です。一段落とのことですが、このあと芽が出る場面もぜひ読みたいなあ。