テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
tamaki
292
61
仁人side
太智の家を出て、ひとり帰路につく。
ふと、さっき太智に言われた言葉を思い返す。
“仁人も分かっとるんやろ?勇斗が自分に気がないこと”
それは、誰よりも自分がわかっている。
勇斗が俺を見る目。
俺以外の人と楽しそうに笑う姿を見て
とっくにわかっていた。
でも、いざ誰かに言葉にされると、思っていた以上に辛かった。
でも、もうちょっとだけ、頑張ってみよう。
それでもダメだったら……
諦めよう。
────────────────────────────
俺は次の日、いつも通り誰よりも早く楽屋に着いた。
今日からまた頑張るんだ。
そう自分に言い聞かせながら、ソファに腰を下ろす。
ガチャリ。
ドアの開く音がした。
俺はドアへ目を向ける。
そこには、勇斗と柔太朗が二人で楽しそうに話しながら入ってきた。
柔太朗「 あっ!仁ちゃんおはよ〜!今日も早いね」
ソファに座っている俺を見つけ、柔太朗が挨拶をしてくれた。
仁人「おはよ柔太朗!いつもの事だろ笑」
「勇斗もおはよ!!」
勇斗「ん!おはよ!」
勇斗はちらりと俺を見て挨拶をすると、そのまま荷物を置きに行った。
いつものことだ。
そう、わかっているのに。
胸の奥が、きゅっと締めつけられる。
でも、こんなところで挫けてたまるか。
俺、チェスト!!
コメント
1件
うわ、仁人の切なさがじわじわくる……。「もう少し頑張ろう」って自分に言い聞かせてるのがもう胸に刺さるよ。そして楽屋で勇斗と柔太朗が楽しそうに話してるのを見て、また胸がきゅっとするとこ、すごいリアルだった。最後の「俺、チェスト!!」で、泣き笑いになりそうになったわ。応援したくなる。頑張れ仁人🔥