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第1話 小さな命、大きな奇跡
【午前9時20分・小児科病棟】
病院の廊下に、8人の医師たちが集まっていた。
菊池風磨「みんな、今日から新しい患者さんを担当することになった」
佐藤勝利「5歳の女の子だよね」
松島聡「まだ5歳か……不安だろうな」
寺西拓人「まずは安心してもらうことが大切だね」
原嘉孝「俺たち全員で見守っていこう」
橋本将生「笑顔にしてあげたいな」
篠塚大輝「検査も治療も、丁寧に説明しよう」
猪俣周杜「よし!みんなで頑張ろう!」
風磨「じゃあ、ことねちゃんに会いに行こうか」
【午前9時30分・病室】
コンコン。
風磨「ことねちゃん、入ってもいいかな?」
勝利「こんにちは。僕たちは先生だよ」
聡「怖くないからね。ゆっくりお話ししようね」
8人の先生たちは、優しく微笑んだ。
【午前9時30分・小児科病室】
コンコン。
菊池風磨「こんにちは。ことねちゃん、入ってもいいかな?」
ドアがゆっくり開く。
8人の先生たちが病室に入ってくる。
ことねちゃんは、お母さんの後ろに隠れ、うさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。
松島聡「怖くないよ。大丈夫だからね」
猪俣周杜「わあ!かわいいうさぎさんだね!」
佐藤勝利「ことねちゃん、こんにちは」
ことねちゃんは小さな声で挨拶する。
その目には涙が浮かんでいた。
菊池風磨「そっか……おうちに帰りたいよね」
寺西拓人「無理にお話ししなくても大丈夫だよ」
橋本将生「ゆっくり仲良くなろうね」
篠塚大輝「今日はことねちゃんのお話を聞かせてね」
原嘉孝「僕たちはいつでもここにいるからね」
猪俣周杜「うさぎさんも一緒に頑張ろうね」
お母さんは、ことねちゃんの小さな手を優しく握った。
【午前9時35分・小児科病室】
菊池風磨「ことねちゃん、今どこか痛いところあるかな?」
ことねちゃんは、お母さんの後ろに隠れた。
ことね「ママぁ……」
お母さん「大丈夫よ。先生にお話ししてみようね」
ことねちゃんは涙を浮かべながら、お母さんにぎゅっとしがみついた。
ことね「おなか……いたい……」
佐藤勝利「そっか。お腹が痛いんだね。教えてくれてありがとう」
松島聡「怖かったね。よく教えてくれたね」
猪俣周杜「このうさぎさんは、お友達なの?」
ことねちゃんは、うさぎのぬいぐるみを先生たちに見せた。
周杜「わあ!かわいい!お名前はなんていうの?」
ことねちゃんは小さくうなずく。
菊池風磨「じゃあ、うさぎさんも一緒に診察しようか」
永瀬廉「うさぎさんにも聴診器当てる?(笑)」
橋本将生「廉先生、うさぎさんは元気そうだよ(笑)」
篠塚大輝「まずは、ことねちゃんの体調を確認しよう」
原嘉孝「焦らなくていいからね」
勝利「ことねちゃん、今から少し診察してもいいかな?」
ことねちゃんの小さな手を、お母さんが優しく握っていた。
【ナレーション】
まだ5歳のことね。
初めての入院生活。
初めて会う先生たち。
その小さな胸には、たくさんの不安があった。
第1話「5歳の小さな入院患者」
はじめての聴診器
勝利は、ことねに見えるようにゆっくりと聴診器を取り出した。
勝利「ことねちゃん、これね、お胸の音を聞く道具なんだよ」
その瞬間、ことねの表情が曇った。
ことね「……っ!」
ことねはママの服をぎゅっとつかみ、顔をうずめた。
ことね「ママぁ……抱っこ……」
母「大丈夫だよ。ママ、ここにいるからね」
ことね「こわい……やだぁ……」
聡「そっか。怖いよね。初めて見るものだもんね」
勝利は聴診器をすぐにしまわず、ことねから少し離れたところで優しく笑った。
勝利「じゃあ、無理にしないよ。ことねちゃんが大丈夫って思えるまで待つからね」
ことねは涙でいっぱいの目を上げ、勝利の手にある聴診器を見つめた。
ことね「……うさちゃん、さき?」
周杜「うん!じゃあ、まずはうさちゃんから診察しようか!」
風磨「よし、うさちゃん先生の診察開始だな」
廉「うさちゃん、今日はどこか痛いところありますか?」
将生「お腹かな?それともお耳かな?」
大輝「これは大事な診察になりそうだね」
原「みんな、うさちゃんにも優しくね」
医師たちは、うさぎのぬいぐるみを囲むようにして、そっと聴診器を当てた。
周杜「うんうん。うさちゃん、頑張ってるね!」
ことねは涙を拭きながら、ほんの少しだけ笑った。
勝利「次はことねちゃんの番だけど、どうする?ママに抱っこしてもらいながらでもいいよ」
ことねはママの胸に顔をうずめたまま、小さくうなずいた。
母「先生、お願いします」
勝利「ありがとう。じゃあ、ゆっくりやろうね」
聴診器がことねの胸に近づく。
ことねの小さな手は、ママの手をぎゅっと握っていた。
それは、5歳のことねが初めての入院で見つけた、小さな安心だった。
第1話「5歳の小さな入院患者」
病気のこと
聴診器で胸の音を聞き終えると、勝利はことねに優しく声をかけた。
勝利「ことねちゃん、頑張ったね。とっても上手だったよ」
ことねはママの腕の中で、うさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
勝利「お母さん、少しお話ししてもよろしいですか?」
母「はい……お願いします」
風磨たちも静かに見守る中、勝利は病気について説明を始めた。
勝利「ことねちゃんは、白血病という病気と診断されました」
母「……白血病」
母の声が震えた。
勝利「突然のことで、驚かれたと思います。これから詳しい検査を進めて、ことねちゃんの状態をしっかり確認していきます」
母「この子は……治るんでしょうか」
勝利「今の段階で、簡単にお約束することはできません。でも、私たち医師全員でことねちゃんを支えていきます」
その会話を聞いていたことねは、不安そうにママの顔を見上げた。
ことね「……ママ?ことね、びょうきなの?」
母は涙をこらえながら、ことねの小さな手を握った。
母「うん。でも大丈夫。ママも先生たちも、ずっとそばにいるよ」
聡「ことねちゃん、分からないことがあったら、いつでも聞いてね」
周杜「うさちゃんも一緒に頑張ろうね」
ことねは小さくうなずいた。
けれど、その目にはまだ不安が残っていた。
5歳の小さな心には、白血病という言葉の意味はまだ分からない。
ただ、いつもと違う場所にいること。
大好きなお家に帰れないこと。
そして、これから何が起きるのか分からないこと。
それが、ことねには何よりも怖かった。
第1話「5歳の小さな入院患者」
病気のこと
聴診器で胸の音を聞き終えると、勝利はことねに優しく声をかけた。
勝利「ことねちゃん、頑張ったね。とっても上手だったよ」
ことねはママの腕の中で、うさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
勝利「お母さん、少しお話ししてもよろしいですか?」
母「はい……お願いします」
風磨たちも静かに見守る中、勝利は病気について説明を始めた。
勝利「ことねちゃんは、白血病という病気と診断されました」
母「……白血病」
母の声が震えた。
勝利「突然のことで、驚かれたと思います。これから詳しい検査を進めて、ことねちゃんの状態をしっかり確認していきます」
母「この子は……治るんでしょうか」
勝利「今の段階で、簡単にお約束することはできません。でも、私たち医師全員でことねちゃんを支えていきます」
その会話を聞いていたことねは、不安そうにママの顔を見上げた。
ことね「……ママ?ことね、びょうきなの?」
母は涙をこらえながら、ことねの小さな手を握った。
母「うん。でも大丈夫。ママも先生たちも、ずっとそばにいるよ」
聡「ことねちゃん、分からないことがあったら、いつでも聞いてね」
周杜「うさちゃんも一緒に頑張ろうね」
ことねは小さくうなずいた。
けれど、その目にはまだ不安が残っていた。
5歳の小さな心には、白血病という言葉の意味はまだ分からない。
ただ、いつもと違う場所にいること。
大好きなお家に帰れないこと。
そして、これから何が起きるのか分からないこと。
それが、ことねには何よりも怖かった。
第1話「5歳の小さな入院患者」
おうちに帰りたい
勝利先生の説明が終わると、病室には静かな時間が流れた。
ことねは、うさちゃんをぎゅっと抱きしめたまま、ママの顔を見上げた。
ことね「……ママ?」
母「どうしたの?」
ことね「ことね、おうち帰れる?」
母は一瞬、言葉に詰まった。
母「今はね、病院で先生たちに診てもらおうね」
ことね「やだぁ……おうち帰りたい……」
ことねの目から、大粒の涙がこぼれた。
ことね「ママ、ぎゅーして……」
母「もちろん。いっぱいぎゅーしようね」
ママはことねを優しく抱きしめた。
ことねはママの胸に顔をうずめ、うさちゃんを離さなかった。
ことね「……注射するの?」
勝利「検査や治療の中で、注射をすることもあるよ。でも、何をするのか、その前にちゃんと説明するからね」
ことね「いやだぁ……注射こわい……」
聡「怖いよね。怖いって言っていいんだよ」
周杜「ことねちゃん、うさちゃんも一緒に応援してくれるよ」
風磨「ここにいる先生たちも、みんなことねちゃんの味方だからな」
廉「一つずつ、一緒に頑張ろうね」
将生「無理しなくていいからね」
大輝「分からないことは何でも聞いてね」
原「泣いてもいいんだよ。先生たちは怒らないからね」
ことねは返事をしなかった。
ただ、うさちゃんをぎゅっと抱きしめて、小さな声でつぶやいた。
ことね「……ママ、ずっといてね」
母「うん。そばにいるよ」
その言葉を聞いて、ことねは少しだけママの胸に顔を寄せた。
病室の窓から、午後の柔らかな光が差し込んでいた。
まだ不安は消えない。
それでも、ことねの小さな手を、ママの手がしっかりと包んでいた。
第1話「5歳の小さな入院患者」
はじめての検査室
午後2時。
看護師が病室にやってきた。
看護師「ことねちゃん、これから検査室に行こうね」
ことね「……けんさ?」
勝利「そうだよ。体のことを詳しく調べるための検査だよ」
ことねはママの顔を見上げた。
ことね「ママ、だっこ……」
母「うん。抱っこして行こうね」
ママはことねをそっと抱き上げた。
ことねは片手にうさちゃんを抱え、もう片方の手でママの服をぎゅっと握った。
風磨「よし、みんなで一緒に行こうか」
ことね「……せんせいも?」
周杜「もちろん!先生たちも一緒だよ」
ことね「うさちゃんも……」
周杜「うん!うさちゃんも一緒!」
ところが、病室のドアを出ようとした瞬間、ことねの体がぴたりと止まった。
ことね「……やっぱり、いかない」
母「怖くなっちゃった?」
ことねは小さくうなずいた。
ことね「こわい……おへやにいる……」
勝利はことねと同じ目線になるようにしゃがんだ。
勝利「そっか。怖いよね。今すぐ行かなくてもいいよ。少しここで休もうか」
聡「ママもいるし、僕たちもここにいるよ」
廉「うさちゃんも準備万端だね」
将生「急がなくて大丈夫だよ」
大輝「ことねちゃんのペースで行こう」
原「一歩ずつでいいからね」
風磨「今日はみんなでことねちゃんを応援する日だな」
ことねは先生たちの顔を一人ずつ見た。
そして、小さな声で言った。
ことね「……みんな、いっしょにきて?」
勝利「もちろん。みんな一緒だよ」
しばらくして、ことねはママの肩に顔を乗せたまま、小さくうなずいた。
こうして、ことねはママに抱っこされ、うさちゃんと八人の先生たちに見守られながら、初めて検査室へ向かった。
その小さな一歩を、誰も急かさなかった。
第1話「はじめての検査」
いやいやが止まらない
検査室に入った瞬間、ことねはママの首にぎゅっとしがみついた。
ことね「いや!!いやぁ!!帰る!!」
母「ことね、落ち着いて。ママここにいるよ」
ことね「やだぁ!!検査しない!!」
勝利「ことねちゃん、怖いよね。無理やり進めたりしないからね」
風磨「いったん休憩しよう」
聡「うさちゃんも一緒だよ。ぎゅってしてていいからね」
周杜「ことねちゃん、先生たちはここにいるよ」
ことねは首を横に振り、涙をぽろぽろこぼした。
ことね「いやぁぁ!!ママぁ!!」
ママはことねを優しく抱きしめた。
母「大丈夫。ママは離れないよ」
勝利は検査の準備をいったん止め、ことねが落ち着くのを待つことにした。
検査室の外。
ことねがママと休んでいる間、8人の先生たちは廊下に集まっていた。
風磨「かなり怖がっていたな」
勝利「初めての入院だし、まだ5歳だからね。焦らずに進めたい」
聡「無理に検査を進めたら、もっと怖くなっちゃうよね」
周杜「うさちゃんを使って、少しでも安心してもらえないかな?」
廉「本人が納得できるように説明することも大切だね」
将生「ママにも協力してもらおう」
大輝「検査の必要性も、年齢に合わせて伝えよう」
原「まずは、ことねちゃんが安心できる環境を作ろう」
風磨「よし。全員で支えていこう」
8人の先生たちは、ことねの小さな心に寄り添う方法を考え始めた。
第1話「先生たちに甘えたい」
8人の先生たちが病室に戻ってきた。
勝利「ことねちゃん、戻ってきたよ」
ことねはママの顔を見上げると、小さな両手を伸ばした。
ことね「ママぁ……だっこぉ……」
母「はいはい。おいで」
ママはことねを優しく抱き上げた。
ことねはママの首に腕を回し、頬をぴったりくっつけた。
聡「甘えんぼさんになっちゃったね」
周杜「いっぱい甘えていいんだよ!」
風磨「今日は特別に甘えんぼの日だな」
ことねはうさちゃんを抱えたまま、先生たちをちらっと見た。
ことね「……せんせいも、だっこ?」
周杜「えっ、先生にも抱っこしてほしいの?」
廉「先生たち、順番待ちかな?」
将生「ふふ、人気者だね」
勝利「抱っこはママにお願いしようね。僕たちはそばで見守っているよ」
原「ことねちゃん、いっぱい甘えていいからね」
大輝「安心できるまで、ゆっくり過ごそうね」
ことねはママの胸に顔をうずめ、少しだけ笑った。
その笑顔を見て、8人の先生たちもほっとしたように微笑んだ。
第1話「小さな寝顔」
夕方の病室
午後5時。
窓の外が少しずつオレンジ色に染まり始めていた。
ことねはママの膝の上で、うさちゃんを抱きしめていた。
母「ことね、眠くなってきた?」
ことねのまぶたは、だんだん重くなっていく。
母「今日はいっぱい頑張ったもんね」
そこへ、勝利が静かに病室へ入ってきた。
勝利「お母さん、ことねちゃんの様子はどうですか?」
母「少し落ち着いてきました。今、眠そうにしています」
勝利「そうですか。今日は本当に頑張りましたね」
勝利はことねの寝顔を見つめ、優しく微笑んだ。
勝利「ゆっくり休んでね、ことねちゃん」
その後ろから聡と周杜も顔をのぞかせた。
周杜「寝ちゃいそうだね」
聡「今日はそっとしておいてあげよう」
ママはことねの背中を優しくなで続けた。
病室には、穏やかな時間が流れていた。
第1話「小さな寝顔」
夜中の病室
午後11時30分。
病院の廊下は静まり返り、病室には小さな明かりだけが灯っていた。
すやすやと眠っていたことねが、ゆっくり目を開けた。
ことね「……ママ?」
隣を見ると、ママが椅子に座ったまま眠っていた。
ことね「……ママぁ」
小さな声で呼んでみる。
返事がない。
ことねの目に、少しずつ涙が浮かんできた。
そのとき、病室のドアが静かに開いた。
勝利「ことねちゃん?起きちゃった?」
勝利が夜の見回りにやってきたのだった。
勝利「どうしたの?眠れない?」
ことねの小さな手は、うさちゃんをぎゅっと握っていた。
勝利はベッドのそばに椅子を置き、優しく声をかけた。
勝利「大丈夫。ここにいるよ」
ことねの目から、涙が一粒こぼれた。
第1話「夜中の甘えんぼ」
先生、そばにいて
勝利「ことねちゃん、どうしたの?」
ことねはうさちゃんを抱きしめながら、勝利の方へ小さな手を伸ばした。
ことね「……せんせい」
勝利「うん?どうした?」
ことね「だっこ……」
勝利は優しく微笑んだ。
勝利「抱っこしてほしいんだね。ママも起こしてあげようか?」
ことねは小さくうなずいた。
母「……ことね?起きちゃったの?」
ことね「ママぁ……ぎゅーして」
母「もちろん。おいで」
ママはことねを優しく抱きしめた。
勝利「寂しくなっちゃったかな」
ことねはママにくっついたまま、勝利の白衣の袖をちょこんとつまんだ。
勝利「僕もここにいるよ。安心してね」
ことねの頭をそっとなでる勝利。
ことねは少しずつ落ち着き、うさちゃんを抱きしめながら目を閉じた。
勝利「おやすみ、ことねちゃん」
母「先生、ありがとうございます」
勝利「ゆっくり休ませてあげましょう」
第1話「小さな命、大きな奇跡」
翌朝、はじめての朝ごはん
午前7時。
病室のカーテンの隙間から、朝の光が差し込んでいた。
母「ことね、おはよう。朝だよ」
ことねはうさちゃんを抱きしめたまま、ゆっくり目を開けた。
母「よく眠れた?」
そのとき、病室のドアがノックされた。
勝利「おはようございます。ことねちゃん、具合はどうかな?」
続いて風磨、聡、周杜、廉、将生、大輝、原の7人も入ってきた。
周杜「ことねちゃん、おはよう!」
聡「よく眠れたかな?」
風磨「今日は朝ごはんの時間だぞ」
ベッドの横には朝食が運ばれてきた。
母「ことね、朝ごはん食べられそう?」
勝利「無理に全部食べなくていいからね。食べられそうなものからで大丈夫だよ」
ことねは朝食をじっと見つめた。
8人の先生たちは、ことねの様子を優しく見守っていた。
第1話「小さな命、大きな奇跡」
朝ごはんは甘えんぼタイム
ことねは朝食のお皿をじっと見つめていた。
母「ことね、少し食べてみようか?」
ことね「……たべたくない」
母「まだお腹すいてないかな?」
ことねはママに手を伸ばした。
ことね「ママ、あーんして?」
母「はい、じゃあ一口だけね」
ママがスプーンを近づけると、ことねは小さく口を開けた。
そのあと、ことねはうさちゃんにもスプーンを近づけた。
ことね「うさちゃんも、あーん!」
周杜「おお!うさちゃんにも朝ごはんだ!」
廉「うさちゃん、おいしそうだね」
風磨「ぬいぐるみだから食べられないけどな(笑)」
ことねは先生たちを見上げた。
ことね「せんせいたちも、あーんして?」
将生「えっ、先生たちにも?」
聡「ふふ、ことねちゃんにお願いされたら断れないね」
大輝「でも、まずはことねちゃんが食べようね」
原「一口ずつでいいからね」
勝利「食べられそうな分だけで大丈夫だよ。無理はしないでね」
ことねはママのそばで、もう一口だけ朝ごはんを食べた。
母「えらいね、ことね」
ことねはうさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
病院で迎える二度目の朝。
まだ慣れないことばかりだけれど、ことねの周りには、優しく見守る人たちがいた。
第1話「小さな命、大きな奇跡」
8人の先生と朝の診察
朝食が終わると、勝利が診察道具を持って病室に入ってきた。
勝利「ことねちゃん、おはよう。ちょっと体の様子を見せてね」
ことねはママの方へ近づいた。
ことね「ママ、だっこ……」
母「はい、おいで」
聡「今日も甘えんぼさんだね」
周杜「うさちゃんも一緒に診察しようか?」
ことねはうさちゃんを差し出した。
周杜「おっ、今日もうさちゃん元気そうだね!」
風磨「ことねちゃん、今日は先生のお話も聞いてくれるかな?」
廉「怖いことがあったら、いつでも教えてね」
将生「ゆっくりでいいからね」
大輝「今日はどんな一日になるかな」
原「みんなで見守っているからね」
勝利はことねの顔色や体調を確認しながら、優しく声をかけた。
勝利「ことねちゃん、今朝はどこか痛いところある?」
ことねはママの服をぎゅっと握った。
ことねはママの腕の中から顔を上げ、先生たちを見た。
ことね「元気もりもり!!」
一瞬、病室が静かになった。
周杜「ええーー!!元気もりもりなの!?」
聡「あはは、よかったねぇ!」
風磨「さっきまで泣いてた子とは思えないな(笑)」
廉「急に笑顔になったね」
将生「その元気、先生たちにも分けてほしいな」
大輝「うさちゃんも元気もりもりかな?」
原「でも、無理はしないでね」
勝利は笑顔でうなずいた。
勝利「元気って教えてくれてありがとう。でも、少しでもつらくなったらすぐ先生に教えてね」
ことねは、うさちゃんを高く持ち上げた。
ことね「うさちゃんも、元気もりもり!!」
病室に、みんなの笑い声が広がった。
第1話「院長先生、いじられる!?」
周杜と遊んでいたことねは、ふと風磨の姿を見つけた。
風磨「ことねちゃん、楽しそうだな」
ことねはニヤッと笑って風磨を指さした。
ことね「ふうませんせい!」
風磨「ん?どうした?」
ことね「おもしろいおかおして!」
風磨「えっ!?俺が!?」
周杜「風磨先生、やってあげてくださいよ!」
聡「ことねちゃん、期待してるよ(笑)」
風磨は仕方なく、思いっきり変な顔をした。
ことね「きゃははは!!」
廉「院長先生、何やってるんですか(笑)」
将生「これは記録に残したいね」
大輝「風磨先生、もう一回お願いします!」
原「人気者ですね、風磨先生」
風磨「お前ら全員、あとで覚えとけよ!」
ことねの笑い声が、病室いっぱいに響いた。
第1話「小さな命、大きな奇跡」
突然の異変
風磨をいじって笑っていたことね。
ところが、突然その笑顔が消えた。
ことね「……ママ」
母「どうしたの?ことね」
ことねはお腹のあたりを押さえ、少し苦しそうな表情をした。
ことね「なんか……気持ち悪い……」
勝利「ことねちゃん?」
勝利はすぐにそばへ行き、様子を確認した。
母「先生、この子どうしたんでしょう……」
勝利「大丈夫です。まず状態を確認しますね」
風磨「みんな、診察の準備を。お母さんはそばにいてあげてください」
聡「ことねちゃん、僕たちここにいるよ」
周杜「さっきまで元気に笑ってたのに……」
廉「勝利先生、何か変化はありますか?」
勝利「まずは体温や血圧などを確認しよう。必要な検査も検討する」
将生「ことねちゃん、つらかったら我慢しなくていいからね」
大輝「すぐに先生たちが対応するよ」
原「お母さんも心配ですよね。僕たちが一緒に見守ります」
ことねはママの手をぎゅっと握った。
さっきまで笑い声でいっぱいだった病室に、静かな緊張が広がっていた。
第1話「小さな命、大きな奇跡」
笑顔が消えた瞬間
ことね「ママぁ……」
母「どうしたの?ことね!」
ことねはママに泣きながら抱きついた。
ことね「おなか……いたい……」
母「大丈夫?先生に診てもらおうね」
ことねはうさちゃんを胸にぎゅっと抱きしめた。
勝利「ことねちゃん、お腹が痛いんだね。教えてくれてありがとう」
ことねは小さくうなずいた。
そのうち、ことねのまぶたが重そうになってきた。
母「ことね?眠いの?」
勝利はすぐに表情を引き締めた。
勝利「風磨先生、少し反応が鈍くなっています。すぐに状態を確認しましょう」
風磨「分かった。必要なスタッフを呼ぼう」
聡「ことねちゃん、聞こえる?先生ここにいるよ」
周杜「うさちゃんも一緒だからね」
廉「検査の準備を進めます」
将生「お母さん、こちらでそばにいてあげてください」
大輝「必要な確認を一つずつ進めましょう」
原「ことねちゃん、頑張らなくていいからね」
勝利はことねの様子を確認しながら、母親にも丁寧に説明した。
勝利「原因を決めつけず、今の状態をしっかり調べます。私たちが対応します」
母はことねの小さな手を握り続けた。
母「ことね、ママここにいるよ……」
病室には、さっきまでの笑い声とは違う、静かな緊張が流れていた。
検査室の外。
ことねの検査が進められている間、ママは落ち着かない様子で椅子に座っていた。
母「先生……この子、大丈夫ですよね……?」
風磨「今は検査を進めています。分かったことはきちんとお伝えします」
聡「お母さんも、少しお水を飲んでくださいね」
周杜「ことねちゃん、うさちゃんと一緒に頑張ってるかな……」
将生「早く安心させてあげたいですね」
大輝「今できることを、一つずつ確認しましょう」
原「お母さん、僕たちもここにいますからね」
廉「勝利先生から連絡が来るまで、ここで待ちましょう」
ママは両手をぎゅっと握りしめた。
母「お願い……どうか、この子を助けてください……」
その言葉に、8人の先生たちは静かにうなずいた。
第1話「小さな命、大きな奇跡」
検査結果、そして小さな声
検査室の外。
ママは椅子に座り、何度も検査室の扉を見つめていた。
母「先生……ことねは大丈夫なんでしょうか……」
風磨「今、必要な確認を進めています。結果が分かり次第、きちんと説明します」
聡「お母さん、一人で抱え込まないでくださいね」
周杜「ことねちゃん、頑張ってるよね……」
廉「今は落ち着いて、一つずつ確認しましょう」
将生「僕たちもそばにいます」
大輝「できる限りのことをします」
原「お母さんも無理しないでくださいね」
そのとき、検査室の扉が開いた。
勝利が出てきた。
母「先生!!ことねは……?」
勝利「検査中に確認できたことを、これから詳しく説明します。現時点では、まだ原因を決めつけることはできません」
母「そうですか……」
母の目から涙がこぼれた。
勝利「引き続き、ことねちゃんの状態を注意深く確認していきます」
そのころ、病室ではことねがゆっくり目を覚ましていた。
ことね「……ママ?」
返事がない。
ことね「ママぁ……どこぉ……?」
近くにいた聡が、すぐにことねのそばへ行った。
聡「ことねちゃん、起きたんだね。ママを呼んでるの?」
ことね「ママに……あいたい……」
聡「分かったよ。すぐに呼んでくるね」
ママが病室に戻ると、ことねは小さな手を伸ばした。
ことね「ママぁ!!」
母「ことね!!」
ママはベッドのそばに駆け寄り、ことねの手を握った。
母「ここにいるよ。ずっとそばにいるからね」
ことねはうさちゃんを抱きしめながら、ママの手をぎゅっと握った。
その様子を見守る8人の先生たち。
まだ不安は消えない。
それでも、ことねの小さな手を支える人たちは、ここにいた。
第1話「小さな命、大きな奇跡」
これから始まる治療
病室には、ことねとママ、そして8人の先生たちが集まっていた。
勝利「お母さん、これからの治療についてお話ししますね」
母「はい……お願いします」
勝利「ことねちゃんの白血病について、詳しい検査結果を確認しながら、治療方法を決めていきます」
母「治療は、どのように進むのでしょうか……?」
勝利「病気の種類や状態によって治療は変わります。ことねちゃんに合った方法を、専門のチームで慎重に考えていきます」
風磨「私たち8人も、それぞれの立場からことねちゃんを支えていきます」
聡「お母さんも、不安なことは何でも聞いてくださいね」
母「ありがとうございます……」
その会話を聞いていたことねが、ママの服を引っ張った。
ことね「……ママ?」
母「どうしたの?」
ことね「ことね、また注射するの?」
勝利はことねの目線に合わせて、ゆっくり話した。
勝利「これから検査や治療で、注射をすることもあるかもしれない。でも、何をするのか、その前にちゃんとお話しするからね」
ことね「……こわい」
勝利「うん。怖いよね。怖いって言っていいんだよ」
周杜「うさちゃんも一緒に応援してるよ!」
ことねはうさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
ことね「うさちゃんと、ママと、せんせいたち……いっしょ?」
勝利「もちろん。みんなで支えるよ」
ことねは小さくうなずいた。
小さな命を守るための、新しい一日が始まろうとしていた。
第2話「小さな勇気、初めての治療」
勝利「ことねちゃん、ママに抱っこしてもらうと安心するね」
聡「今日は少しずつでいいからね」
周杜「うさちゃんも一緒に頑張ろうね!」
風磨「先生たちは、ことねちゃんの気持ちをちゃんと聞くからね」
勝利はことねの目線に合わせるように、そっとしゃがんだ。
勝利「ことねちゃん。治療のことで、聞きたいことはある?」
ことねの小さな手は、ママの服をぎゅっと握ったままだった。
第2話「小さな勇気、初めての治療」
第2場面・先生とのお約束
勝利は、ことねの目線に合わせてゆっくり話し始めた。
勝利「ことねちゃん、先生と一つお約束してくれる?」
風磨「怖いときは、怖いって言っていいんだよ」
聡「泣いてもいいし、ママに甘えてもいいからね」
周杜「うさちゃんも一緒に応援してるよ!」
原「ことねちゃんの気持ちを置いていかないからね」
将生「分からないことは、何度でも説明するよ」
大輝「一緒に一つずつ進んでいこう」
廉「先生たちは、いつでも味方だからね」
勝利「ことねちゃん、今いちばん心配なことは何かな?」
ママはことねの手を優しく握り、返事を待った。
ことね「頑張ったらご褒美もらう!」
その言葉に、先生たちは思わず笑顔になった。
風磨「おっ!ご褒美作戦だな!」
周杜「もちろん!何が欲しい?」
聡「ことねちゃんが頑張ったら、みんなでお祝いしようね」
勝利「じゃあ、何をご褒美にしてほしいか教えてくれる?」
原「お菓子かな?それともおもちゃ?」
将生「絵本もいいね!」
大輝「ことねちゃんが喜ぶものがいいな」
廉「ママにも相談して決めようね」
ママ「ことね、何が欲しいの?」
ことねの目が、少しだけキラキラした。
ことね「ぬいぐるみがいい!」
周杜「ぬいぐるみ!いいね!」
聡「どんなぬいぐるみが欲しいの?」
風磨「うさぎさん?くまさん?」
原「ことねちゃんが選んでいいんだよ」
勝利「じゃあ、治療を頑張ったら、ママと一緒に好きなぬいぐるみを選ぼうね」
母「楽しみだね、ことね」
周杜「先生たちも応援してるよ!」
ことねの小さなお願いに、病室は優しい笑顔でいっぱいになった。
ことね「ねこちゃんがいい!」
周杜「猫ちゃんか!絶対かわいいね!」
聡「どんな色の猫ちゃんがいいかな?」
風磨「白かな?黒かな?それとも茶色?」
原「名前もつけてあげないとね!」
将生「うさちゃんのお友達ができるね」
大輝「病室でも一緒に過ごせるね」
廉「素敵なご褒美になりそうだね」
勝利「よし、ママと一緒にお気に入りの猫ちゃんを選ぼうね」
母「ことね、どんな猫ちゃんにしようか?」
ことねの腕の中では、うさちゃんが静かに抱きしめられていた。
ことね「黒がいい!」
周杜「黒猫ちゃんだね!かっこいいし、かわいいね!」
聡「うさちゃんのお友達ができるね」
風磨「名前も考えないとな!」
原「どんな名前にするんだろう?」
将生「楽しみだね!」
勝利「じゃあ、黒猫ちゃんをお迎えする日を楽しみにしようね」
母「ことね、きっと素敵なお友達になるね」
ことねの枕元には、うさちゃんと黒猫ちゃんが並んで座る日が待っていた。
ことね「クロ!」
周杜「クロ!いい名前だね!」
聡「うさちゃんとクロ、仲良しになりそうだね」
風磨「よし、クロをお迎えする約束だな!」
原「クロもことねちゃんに会えるのを楽しみにしてるよ」
勝利「治療を頑張ったご褒美に、ママと一緒に選びに行こうね」
母「うさちゃんとクロ、二人のお友達ができるね」
ことねのそばには、いつも大好きなうさちゃん。
そして、いつか仲間入りする黒猫のクロ。
小さな楽しみが、ことねの心に一つ増えた。
第3場面・治療のお話
勝利は、ことねのベッドのそばに座り、優しい声で話し始めた。
勝利「ことねちゃん、これから病気と闘うためのお手伝いを始めるよ」
ことねの手には、うさちゃんがぎゅっと抱かれていた。
勝利「治療には、少し怖いことや、体が疲れることもあるかもしれない。でも、そのたびに先生たちが様子を見て、ことねちゃんに分かるように説明するからね」
風磨「嫌なときや怖いときは、ちゃんと言っていいからな」
聡「ママにも先生たちにも、いっぱい甘えていいんだよ」
周杜「クロがお家に来る日も楽しみにしようね!」
母「ママもずっとそばにいるからね」
勝利「ことねちゃん、今のお話で分からないことはあるかな?」
勝利は急がず、ことねの返事を待った。
第3場面・ことねのたくさんの質問
ことねは、うさちゃんを抱きしめながら、先生たちの顔を順番に見た。
ことね「治療って痛いの?」
勝利「痛みを感じることもあるかもしれないよ。でも、できるだけ怖くないように工夫するからね」
ことね「注射もするの?」
勝利「検査や治療のために注射が必要になることもあるよ。そのときは、前もってちゃんと説明するね」
ことね「髪の毛なくなっちゃう?」
勝利は少しだけ表情をやわらげた。
勝利「治療の種類によっては、髪の毛に変化が出ることもあるんだ。でも、ことねちゃんのせいじゃないからね」
ことね「いつお家に帰れるの?」
風磨「帰れる時期は、体の様子を見ながら先生たちと相談して決めようね」
ことね「ママはずっと一緒?」
母「もちろん。できる限り、ずっとそばにいるよ」
聡「寂しくなったら、いつでも言ってね」
周杜「うさちゃんもクロも、ことねちゃんの大切なお友達だよ!」
勝利「ほかにも心配なことがあったら、何度でも聞いていいからね」
病室には、ことねの小さな疑問に一つずつ答える、優しい時間が流れていた。
第4場面・みんなそばにいてね
ことねは、ママの手を握りながら、先生たちを見つめた。
ことね「怖いから、みんなそばにいてね」
その言葉に、先生たちは優しくうなずいた。
勝利「もちろん。ことねちゃんが不安なときは、ちゃんと話を聞くよ」
風磨「一人で我慢しなくていいからな」
聡「泣きたいときは泣いていいんだよ」
周杜「うさちゃんと一緒に、先生たちもそばにいるからね!」
廉「少しずつで大丈夫だよ」
将生「ことねちゃんの気持ちを大切にするからね」
大輝「分からないことも、遠慮せず聞いてね」
原「みんなで支えていこうね」
母「ことね、ママもずっと味方だよ」
勝利「じゃあ、今日はここまでにしよう。治療のことは、ことねちゃんの様子を見ながら一緒に進めていこうね」
ことねの小さな手を、ママがそっと包み込んだ。
病室には、少しだけ安心したような笑顔が広がっていた。
第5場面・治療の準備
午前10時。
病室に勝利と風磨がやってきた。
勝利「ことねちゃん、これから治療の準備をするよ」
風磨「いきなり始めたりしないから、安心してね」
聡は、うさちゃんを抱いていることねのそばに座った。
聡「うさちゃんも一緒に見守ってくれるよ」
周杜「クロがお家に来るまで、うさちゃんと一緒に待ってようね!」
廉「分からないことがあったら、いつでも聞いてね」
将生「ママも一緒にいるからね」
大輝「準備ができたら、もう一度説明するよ」
原「焦らなくて大丈夫だからね」
母はことねの髪を優しくなでた。
母「ことね、ママはここにいるよ」
勝利「ことねちゃん、準備を始めても大丈夫かな?」
先生たちは、ことねの返事を待った。
ことね「……うん。でも、ちょっと怖い……」
母「大丈夫だよ。ママが手を握っているからね」
ことねは、うさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
ことね「ママ、手つないでてね」
勝利「もちろん。ことねちゃんが不安になったら、いつでも教えてね」
風磨「よし、今日はことねちゃんのペースでいこう」
周杜「うさちゃんも応援してるよ!」
聡「小さな一歩で十分だよ」
ことねはママの手を握りながら、ゆっくりとうなずいた。
第6場面・初めての治療
午前11時。
治療室には、静かな時間が流れていた。
ことねはママの手を握り、もう片方の手でうさちゃんを抱きしめていた。
勝利「ことねちゃん、準備ができたよ。始める前に、もう一度説明するね」
風磨「怖かったら、いつでも止まって話をしよう」
聡「ママもここにいるからね」
周杜「うさちゃんも一緒に応援してるよ!」
廉「無理に笑わなくてもいいからね」
将生「僕たちも見守っているよ」
大輝「分からないことは何でも聞いてね」
原「ことねちゃんのペースで大丈夫だよ」
母「ママの手、ぎゅっと握っていていいからね」
勝利「ことねちゃん、今どんな気持ちかな?」
先生たちは、ことねの小さな返事を待っていた。
ことね「怖いけど……頑張る。ママ、手を離さないでね」
母「もちろん。ずっと握っているよ」
周杜「ことねちゃん、すごいね。でも無理はしなくていいからね」
聡「怖いって言えたことも、立派なことだよ」
風磨「よし、ことねちゃんの気持ちを一番に考えて進めよう」
勝利「ありがとう。じゃあ、一つずつ確認しながら始めようね」
ことねは、うさちゃんを胸に抱きしめた。
小さな勇気を胸に、初めての治療へと向き合おうとしていた。
第7場面・小さな一歩
初めての治療を終えたあと。
ことねは、ママのそばでうさちゃんを抱きしめていた。
勝利「ことねちゃん、お疲れさま。今日は本当によく頑張ったね」
母「怖かったのに、よく頑張ったね」
聡「頑張った分、今日はゆっくり休もうね」
周杜「クロをお迎えする日が、また一つ近づいたね!」
風磨「ご褒美のことも忘れてないぞ」
原「黒猫のクロ、楽しみだね」
将生「うさちゃんも喜んでるみたいだね」
大輝「これからも一緒に、一歩ずつ進んでいこう」
廉「今日はゆっくり休んでね」
勝利「ことねちゃん、今は何をしたい?」
母は、ことねの小さな手を優しく握っていた。
第8場面・明日へつなぐ小さな希望
夕方。
治療を終えたことねは、ママの隣で静かに横になっていた。
腕の中には、いつものうさちゃん。
母「ことね、今日は本当によく頑張ったね」
勝利が病室を訪れた。
勝利「ことねちゃん、体の具合はどうかな?」
聡「疲れたよね。今日はゆっくり休もうね」
周杜「うさちゃんもお疲れさま!」
風磨「今日は大きな一歩だったな」
廉「明日も、ことねちゃんのペースで進もうね」
将生「何かあったら、いつでも呼んでね」
大輝「僕たちはこれからも一緒に考えていくよ」
原「一人じゃないからね」
母はことねの額を優しくなでた。
母「明日も一緒に頑張ろうね」
病室の窓から、夕焼けの光が差し込んでいた。
ことねの小さな一歩は、明日へと続いていく。
まだ不安は消えない。
それでも、そばにはママがいる。
そして、支えてくれる先生たちがいる。
こうして、ことねの初めての治療の日は静かに終わった。
第8場面・明日へつなぐ小さな希望
夕方。
治療を終えたことねは、ママの隣で静かに横になっていた。
腕の中には、いつものうさちゃん。
母「ことね、今日は本当によく頑張ったね」
勝利が病室を訪れた。
勝利「ことねちゃん、体の具合はどうかな?」
聡「疲れたよね。今日はゆっくり休もうね」
周杜「うさちゃんもお疲れさま!」
風磨「今日は大きな一歩だったな」
廉「明日も、ことねちゃんのペースで進もうね」
将生「何かあったら、いつでも呼んでね」
大輝「僕たちはこれからも一緒に考えていくよ」
原「一人じゃないからね」
母はことねの額を優しくなでた。
母「明日も一緒に頑張ろうね」
病室の窓から、夕焼けの光が差し込んでいた。
ことねの小さな一歩は、明日へと続いていく。
まだ不安は消えない。
それでも、そばにはママがいる。
そして、支えてくれる先生たちがいる。
こうして、ことねの初めての治療の日は静かに終わった。
第3話「ゆっくり進む毎日」
朝の光が、病室のカーテンの隙間から差し込んでいた。
昨日、初めての治療を終えたことねは、うさちゃんを抱きしめながら眠っていた。
ベッドのそばでは、お母さんが静かに見守っている。
「ことねちゃん、そろそろ朝だよ」
優しい声に、ことねのまぶたがゆっくりと動いた。
「……ん……ママ?」
「おはよう。よく眠れた?」
お母さんが笑顔で顔をのぞき込む。
そこへ、佐藤勝利が病室を訪れた。
「ことねちゃん、おはよう。体の調子はどうかな?」
その後ろから、菊池風磨、松島聡、猪俣周杜、永瀬廉、橋本将生、篠塚大輝、原嘉孝も顔を見せた。
「みんな、おはようって言いに来たよ」
聡が優しく声をかける。
周杜は、うさちゃんを見てにっこり笑った。
「うさちゃんもおはよう!」
病室に、穏やかな笑い声が広がった。
勝利はことねの様子を確認しながら、無理をせず今日もゆっくり過ごそうと伝えた。
昨日より少しだけ、病室の朝が温かく感じられた。
ママと一緒の絵本タイム
朝の診察が終わると、病室には少しゆったりとした時間が流れていた。
ことねは、ベッドの上でうさちゃんを抱きしめている。
「ことね、絵本でも読もうか?」
お母さんが絵本を何冊か持ってきた。
「どれがいい?」
お母さんが表紙を見せると、ことねは一冊の絵本を指さした。
「これにしようか」
お母さんがベッドの隣に座り、ゆっくりとページを開く。
そのとき、病室のドアがコンコンと鳴った。
「入ってもいいかな?」
顔を出したのは勝利だった。
「おっ、絵本タイム?」
風磨も続いて入ってくる。
「先生たちも一緒に読んでいい?」
聡、周杜、廉、将生、大輝、原も病室に集まった。
「じゃあ、今日はみんなで読み聞かせだね」
聡が笑顔で言った。
周杜はうさちゃんの隣に座り、小さな声で話しかける。
「うさちゃんも一緒に聞こうね」
風磨が絵本をのぞき込み、少し大げさな声で登場人物のセリフを読むと、病室に笑い声が広がった。
勝利も、ことねの表情を見ながら優しく微笑んでいた。
病院で過ごす毎日の中にも、こんな楽しい時間がある。
お母さんは、ことねの小さな笑顔を見つめながら、そっと手を握った。
ことねは絵本を読んでもらっていたが、ふと先生たちの顔を見上げた。
そして、小さな声でつぶやいた。
「……抱っこ」
その言葉に、先生たちは思わず顔を見合わせた。
「抱っこしてほしいの?」
聡が優しく尋ねる。
周杜は嬉しそうに笑った。
「もちろん!でも、ママに聞いてからにしようね」
お母さんも微笑んでうなずいた。
「先生に抱っこしてもらいたいの?」
勝利はことねの様子を確認しながら、無理のない姿勢で抱っこできるように準備した。
「じゃあ、ゆっくりね」
ことねを優しく抱き上げると、風磨がそっと声をかけた。
「お姫様、抱っこの時間ですね」
「風磨先生、ずるい!僕も抱っこしてあげたい!」
周杜が言うと、病室に笑い声が広がった。
「順番に、みんなでことねちゃんを大切に見守ろうね」
勝利の言葉に、先生たちは優しくうなずいた。
ことねちゃんのドヤ顔
ことね「(´˘`)エヘヘ いいでしょ( ¯ ꒳¯)」
周杜「えーー!いいなぁ!僕も抱っこしたい!」
風磨「おいおい、先生たち全員に自慢してるぞ!」
聡「ふふっ、かわいいねぇ」
勝利「今日はご機嫌だね、ことねちゃん」
廉「そのドヤ顔、最高だね(笑)」
将生「うさちゃんまで得意げに見える!」
大輝「これは先生たち、完敗ですね!」
原「ことねちゃんの勝ち〜!」
風磨「……ちょっと待って。俺も抱っこしてほしいんだけど!」
周杜「先生が抱っこされる側なの!?(笑)」
病室には、みんなの笑い声が響いた。
先生たちが見守る小さな変化
絵本を読み終えたあと、病室は静かな時間に戻っていた。
勝利は、ことねのそばに椅子を置いた。
「ことねちゃん、少しお話ししてもいいかな?」
優しい声に、お母さんもそっとことねの手を握る。
「昨日の治療のあと、体が疲れているかもしれないね。今日は無理をしないで、ゆっくり過ごそうね」
聡も心配そうに顔をのぞき込んだ。
「眠たかったり、気持ち悪かったりしたら、いつでも教えてね」
周杜は、うさちゃんをそっと見つめる。
「うさちゃんも一緒に応援してるよ」
風磨は、いつもより少し真剣な表情で話した。
「頑張ることだけが大事なんじゃないよ。つらいときは、つらいって言っていいからね」
廉、将生、大輝、原も静かにうなずいた。
お母さんは、ことねの手を包み込むように握る。
「ママはずっとここにいるよ」
勝利は微笑みながら続けた。
「焦らなくていいよ。僕たちも一緒に、少しずつ進んでいこうね」
病室には、ことねを大切に思う人たちの温かな気持ちが満ちていた。
ことね「頑張って、ペット飼う!」
お母さんは少し驚いたあと、優しく微笑んだ。
母「そっか。ことねはペットを飼いたいんだね」
勝利「どんな動物がいいのかな?」
聡「ワンちゃん?ネコちゃん?」
周杜「うさちゃんのお友達かな?」
ことねの言葉を聞いて、先生たちは温かい表情になった。
風磨「楽しみがあるって素敵なことだね」
廉「その夢、大切にしようね」
将生「どんな子と出会えるんだろうね」
大輝「お迎えする日が楽しみだね」
原「でも、飼う前にはお世話のこともママと一緒に考えようね」
母「うん。ことねが元気になって、みんなでゆっくり考えようね」
ことねの小さな胸には、未来への新しい楽しみが生まれていた。
未来の家族
ことね「ことね、ワンちゃんがいい!」
母「ワンちゃんかぁ。どんなワンちゃんが好き?」
ことねが嬉しそうに話す姿を見て、勝利も微笑んだ。
勝利「いつか素敵な出会いがあるといいね」
聡「お散歩も一緒に行けたら楽しそうだね」
周杜「名前も考えなきゃね!」
風磨「家族が増えるって、楽しみだな」
廉「どんな子が来るのか、今から想像しちゃうね」
将生「ことねちゃん、きっといっぱい可愛がるんだろうな」
大輝「お世話の仕方も、みんなで考えようね」
原「その日が来るのを楽しみにしよう」
母はことねの髪を優しくなでた。
母「いつか一緒に、ゆっくり家族になるワンちゃんを探そうね」
ことねの心には、まだ見ぬ小さな家族への楽しみが広がっていた。
小さな家族の名前
午後になり、病室には穏やかな時間が流れていた。
ことねは、うさちゃんを抱きしめながら、ママの顔を見上げた。
母「ワンちゃんのお名前、何にしようか?」
勝利「もう候補はあるのかな?」
周杜「僕も一緒に考えたい!」
聡「かわいい名前がいいね」
風磨「ことねちゃんが一番気に入った名前にしよう」
廉「毎日呼ぶ名前だからね。ゆっくり考えよう」
将生「どんな名前になるのか楽しみだな」
大輝「名前を呼ぶ日が待ち遠しいね」
原「その子にぴったりの名前が見つかるといいね」
母はことねの手を優しく握った。
母「いつか本当にワンちゃんを迎えられたら、一緒に名前を決めようね」
ことねの未来には、まだ出会っていない小さな家族が待っていた。
ことね「女の子やったら、もこ!男の子やったら、ふうた!」
母「わぁ、どっちもかわいい名前だね!」
勝利「もこちゃんも、ふうたくんも素敵だね」
聡「ことねちゃん、ちゃんと考えてたんだね」
周杜「僕、ふうたって名前好きだなぁ!」
風磨「もこもかわいいじゃん!」
廉「どっちの名前になっても、きっと大切な家族になるね」
将生「名前を呼ぶ日が楽しみだね」
大輝「その日まで、楽しみにしていようね」
原「もこちゃん、ふうたくん、どっちに会えるかな!」
母はことねを優しく抱きしめた。
母「いつか一緒に会いに行こうね」
ことねの小さな夢は、少しずつ未来への希望に変わっていった。
小さな変化を見逃さない
午後、勝利は病室を訪れた。
「ことねちゃん、こんにちは。少し体の様子を見せてもらってもいいかな?」
お母さんはことねのそばに座り、優しく手を握っていた。
勝利はことねの表情や様子を確かめながら、ゆっくりと声をかける。
「昨日の治療から、体に疲れが出ているかもしれないね。何か気になることがあったら、すぐに教えてね」
風磨も真剣な表情で続けた。
「我慢しなくていいからな。小さなことでも、ちゃんと聞くからね」
聡「今日はゆっくり過ごそうね」
周杜「うさちゃんと一緒に休憩しよう!」
廉「焦らず、一日ずつ進んでいこう」
将生「僕たちも様子を見に来るからね」
大輝「気になることがあれば、いつでも声をかけてね」
原「ことねちゃんの気持ちも大切にするからね」
お母さんは、ことねの頭をそっとなでた。
母「みんながそばにいてくれるよ。ママもずっと一緒だからね」
勝利は優しく微笑んだ。
「今日のことねちゃんのことを、みんなでしっかり見守っていこうね」
病室には、穏やかな時間が流れていた。
ことねちゃんの小さな脱走計画
午後の病室。
先生たちが体調を確認していると、ことねはベッドの上でそっと周囲を見回した。
お母さんが少し席を外した、そのときだった。
ことねは、うさちゃんをぎゅっと抱きしめて、ベッドから降りようとした。
「あれ?ことねちゃん、どうしたの?」
聡が気づいて、慌てずに声をかける。
勝利もそばに来た。
「どこか行きたいところがあるのかな?」
風磨「もしかして……脱走しようとしてる?」
周杜「えっ!?ことねちゃん、待って待って!」
廉「おうちに帰りたくなっちゃったのかな」
将生「病院にいるの、寂しいよね」
大輝「無理に止めるんじゃなくて、まず気持ちを聞こう」
原「僕たち、ちゃんとお話を聞くよ」
勝利はことねと同じ目線になって、優しく尋ねた。
「ことねちゃん、本当はどうしたかったのかな?」
ことね「だって……おうち帰りたいんだもん……。ママと一緒にいたいし、もこちゃんとふうたくんにも会いたいの……」
その言葉を聞いて、お母さんはことねを優しく抱きしめた。
母「そっか……おうちが恋しくなっちゃったんだね」
ことねの目には、少しずつ涙が浮かんでいた。
勝利「帰りたいよね。ずっと病院にいるのは寂しいよね」
聡「寂しいって思っていいんだよ」
周杜「おうちのこと、いっぱいお話ししようね」
風磨「今すぐ帰れるとは約束できないけど、帰るために必要なことを一緒に考えていこう」
廉「ことねちゃんの気持ち、ちゃんと分かってるよ」
将生「会いたい人や会いたい家族がいるって、大切なことだね」
大輝「今日はおうちの話をたくさんしようか」
原「僕たちも、ことねちゃんが安心して過ごせるように頑張るからね」
お母さんは、ことねの背中をゆっくりとなでた。
母「大丈夫。ママはここにいるよ。帰れる日を一緒に待とうね」
ことねの小さな脱走計画は、みんなに見つかってしまった。
でも、その小さな行動の奥には、家族に会いたいという大切な願いが隠れていた。
先生たちは、ことねの返事を静かに待っていた。
おうちに帰る日を夢見て
夕方、病室の窓から柔らかな光が差し込んでいた。
お母さんはスマートフォンを取り出し、ことねの隣に座った。
母「ことね、おうちの写真を見る?」
画面には、いつものリビングや、ことねのお気に入りのおもちゃが映っていた。
母「ほら、ことねのお部屋もそのままだよ」
勝利「懐かしいね。帰ったら何をしたい?」
聡「好きな絵本もいっぱい読めるね」
周杜「うさちゃんもおうちに帰りたいって言ってるかも!」
風磨「帰れる日が来たら、いっぱい楽しいことをしような」
廉「今は焦らず、ひとつずつ進んでいこう」
将生「おうちで待っている楽しみがあるね」
大輝「その日を目標に、僕たちも支えていくよ」
原「寂しくなったら、いつでもお話ししてね」
お母さんは、ことねの肩を優しく抱き寄せた。
母「帰れる日まで、ママと一緒にここで過ごそうね」
窓の外には、夕焼けが広がっていた。
まだ帰る日は決まっていない。
それでも、ことねの心には、おうちで過ごす未来への小さな希望が灯っていた。
ことね「……帰りたい」
その小さな声を聞いて、お母さんはことねをぎゅっと抱きしめた。
母「うん……帰りたいよね。ママも一緒に帰りたいよ」
勝利は優しくうなずいた。
勝利「その気持ち、ちゃんと分かっているよ。帰る日を目指して、一緒に進んでいこうね」
聡「寂しいときは、我慢しなくていいからね」
周杜「おうちに帰ったら、したいことを一緒に考えよう!」
風磨「今は焦らなくていい。ことねちゃんの体を大切にしながら進もう」
廉「みんなで支えていくからね」
将生「ママも僕たちも、そばにいるよ」
大輝「ことねちゃんの願いを大切にしよう」
原「いつか笑顔でおうちに帰れる日を、一緒に待とうね」
お母さんは、ことねの髪を優しくなでた。
母「大丈夫。今日も明日も、ママはここにいるよ」
ことねの願いは、病室にいるみんなの心に届いていた。
退院に向けた小さな一歩
翌朝。
勝利が病室を訪れた。いつもより少し明るい表情をしている。
勝利「ことねちゃん、おはよう。今日はみんなで大切なお話をしに来たよ」
風磨、聡、周杜、廉、将生、大輝、原も一緒に病室へ入ってきた。
母「何かあったんですか?」
勝利「これからの治療や検査について、改めて確認していきたいと思っています。体調を見ながら、退院に向けた目標も一緒に考えていきましょう」
母「本当ですか……?」
聡「まだすぐに退院できると決まったわけではないけれど、少しずつ先のことを考えていこうね」
周杜「おうちに帰るための一歩だね!」
風磨「焦らず、一つずつ確認していこう」
廉「ことねちゃんの頑張りを、みんなで見守っているよ」
将生「楽しみがあると、明日も少し頑張れそうだね」
大輝「不安なことも、何でも話してね」
原「僕たちは最後まで一緒に考えるからね」
お母さんは、ことねの手を優しく握った。
母「ことね、おうちに帰る日を一緒に楽しみに待とうね」
病室には、久しぶりに明るい希望が広がっていた。
退院への希望、そして未来へ
数日後の朝。
勝利は、いつものように病室を訪れた。
「ことねちゃん、おはよう。今日はママと一緒に、これからのことをお話ししようね」
お母さんは少し緊張した表情で勝利を見つめた。
勝利「検査や体調の経過を確認しながら、退院に向けた準備について相談していきたいと思っています」
母「本当に……おうちに帰れる日が近づいているんでしょうか?」
勝利「まだ確認しなければならないことはあります。でも、これからも治療や通院を続けながら、安心して過ごせる方法を一緒に考えていきましょう」
風磨「退院してからも、僕たちがしっかりサポートしていきます」
聡「心配なことは何でも聞いてくださいね」
周杜「おうちに帰ったら、楽しみにしていることがいっぱいあるね!」
廉「焦らず、一歩ずつ進んでいこう」
将生「ことねちゃんの気持ちも、ママの気持ちも大切にしたいです」
大輝「これからのことも、一緒に考えていきましょう」
原「僕たちはいつでも味方だからね」
お母さんの目には、涙が浮かんでいた。
母「先生方、本当にありがとうございます……」
勝利は静かにうなずいた。
「これからも一緒に歩んでいきましょう」
病室の窓から、明るい朝日が差し込んでいた。
ことね「ありがとう。大好き(´。>ω(•ω•。`)ぎゅー♡」
その言葉を聞いた先生たちは、一瞬驚いたあと、優しい笑顔になった。
勝利「こちらこそ、ありがとう。ことねちゃんに出会えてよかったよ」
風磨「そんなこと言われたら、先生泣いちゃうだろ……」
聡「ことねちゃん、大好きだよ。これからもずっと応援しているからね」
周杜「僕も大好き!いっぱい頑張ったね」
廉「その笑顔をずっと大切にしてね」
将生「ことねちゃんと過ごした時間、忘れないよ」
大輝「これからも、ことねちゃんらしくいてね」
原「本当にありがとう。先生たちはいつでも味方だよ」
お母さんも、そっと涙をぬぐいながらことねを抱きしめた。
母「ことね、よく頑張ったね。ママも大好きだよ」
先生たちは、ことねの小さな手を優しく包み込んだ。
病室には、ありがとうと大好きがあふれていた。
それは、みんなの心に残る大切な時間になった。
第○話「小さな退院、大きな一歩」
退院の日の朝。
病室には、いつもと少し違う明るい光が差し込んでいた。
ベッドのそばには、お母さんが用意した荷物が並んでいる。
うさちゃんも、ことねの隣にちょこんと座っていた。
お母さんは、ことねの髪を優しくなでた。
母「ことね、今日はおうちに帰る日だよ」
その言葉を聞いた先生たちが、次々と病室に入ってきた。
勝利「ことねちゃん、退院おめでとう」
風磨「本当によく頑張ったな」
聡「これからも体を大切にしてね」
周杜「おうちに帰ったら、ゆっくり過ごしてね!」
廉「これからも無理せず、一歩ずつだよ」
将生「また元気な顔を見せてね」
大輝「困ったことがあったら、いつでも相談してね」
原「ことねちゃんの未来を応援しているよ」
勝利は、最後にもう一度優しく伝えた。
「退院してからも、治療や通院は続くことがあるからね。これからも一緒に見守っていくよ」
お母さんは深く頭を下げた。
母「先生方、本当にありがとうございました」
8人の先生たちは、温かい笑顔で二人を見送る準備をした。
病室で過ごした日々は、決して簡単なものではなかった。
それでも、ことねのそばには、いつも支えてくれる人たちがいた。
そして今日、小さな一歩を踏み出す日がやってきた。
ことね「先生たち、愛してる」
その言葉に、8人の先生たちは思わず顔を見合わせた。
勝利「ありがとう。僕たちも、ことねちゃんのことを大切に思っているよ」
風磨「こんなに素敵な言葉をもらえるなんて、先生冥利に尽きるな」
聡「ことねちゃんに出会えて、本当によかった」
周杜「また会おうね!ずっと応援してるよ」
廉「これからも、ことねちゃんらしく笑っていてね」
将生「その笑顔を忘れないよ」
大輝「これからの毎日が、幸せでいっぱいになりますように」
原「またいつでも顔を見せに来てね」
お母さんは、ことねを優しく抱きしめた。
母「さあ、おうちに帰ろうね」
ことねの小さな手には、うさちゃんがぎゅっと抱きしめられていた。
病院の扉の向こうには、新しい毎日が待っている。
8人の先生たちは、ことねとお母さんの後ろ姿が見えなくなるまで、静かに見送っていた。
最終話「小さな命、大きな奇跡」
病院を出て、家に帰ってきたことね。
玄関を開けると、そこにはいつものおうちが待っていた。
母「ただいま、ことね。おうちに帰ってきたね」
お母さんは、ことねを優しく抱きしめた。
ことねの部屋には、お気に入りのおもちゃも、絵本も、いつもの景色もそのまま残っていた。
うさちゃんを抱きしめながら、ことねは部屋を見渡した。
病院で過ごした日々は、楽しいことばかりではなかった。
怖くて泣いた日もあった。
おうちに帰りたくて寂しくなった日もあった。
それでも、そばにはいつもお母さんがいて、8人の先生たちが支えてくれた。
母「これからも病院に通ったり、治療を続けたりすることはあるけれど、一緒に一歩ずつ進んでいこうね」
お母さんは、ことねの手を握った。
母「そして、いつかもこちゃんやふうたくんみたいな、新しい家族との出会いも考えようね」
窓の外には、明るい空が広がっていた。
病院で出会った人たちへの感謝。
お母さんと過ごす何気ない時間。
そして、まだ知らない未来への希望。
小さな命が歩いていく道には、これからもいろいろな日がある。
でも、ことねは一人じゃない。
支えてくれる人たちがいる。
大切に思ってくれる人たちがいる。
そのすべてが、ことねの未来を照らしていた。
小さな命に、大きな奇跡を。
そして、ことねの新しい毎日が始まる。
完
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読了しました…!😭🌸 ことねちゃんが「元気もりもり!」って言ったところと、先生たちに「愛してる」って伝えた最終話のシーン、涙腺崩壊しました…。5歳の子が白血病と向き合う姿、そしてお母さんと8人の先生たちの温かい見守りが本当に心に沁みました。うさちゃんやクロの話も可愛くて、最後に「おうちに帰ってきたね」のママの言葉で全部報われた気がします。素敵な物語をありがとうございます!✨