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【ヒナタ】「よーし!最近気になってた小説を読むぞ〜♪って…あれ?3つ頭があるヘビさんだ!なんか小さいし…かわいい〜!」
【ヘビ】「シャー…!」
【ヒナタ】「ん?この本を見てる?気になるのかな…?ならヘビさんも一緒に読も!」
【女性①】「ヒナミ様!見てください!ヒナミ様のご利益のおかげで…無事可愛い我が子を産むことができました!本当に…ありがとうございます!」
【ヒナミ】「あらぁ〜♪可愛い〜♪これから両親と仲良く…すくすくと育ってほしいな〜♪」
私の名前は『陽海大御神』。この神社に住んでいる神様です。今日は少しだけ外出が許されている日で、私は出かける準備をしていた。
【ヒナミ】「神様はやっぱり…綺麗でなくっちゃ!まぁ…人間のみんなには…私の姿なんて見えないんだろうけど…。」
私は人間のみんなが好きだけど、私は神様だから話しかけることができない。ていうか人間たち側からすると、こっちの姿すら見えていないらしく、毎日少しだけ寂しい日々を送っていた。
【ヒナミ】「よし…!準備ができた…!今日もみんなに晴れを届けるんだ!うぅ〜…頑張るぞ〜!おー!」
-山の中-
【ヒナミ】「えっと…あれ?町ってどこだっけ…?なんか山の中でずっと迷ってる気がするぅぅ…。」
私は山の麓にある町へ行くために、山の中をずっと歩いていた。だけどずっと迷っていて、今日中に行けるかどうか怪しい…。まぁ…行けなさそうだったら太陽を操ってもいいんだけど…いや…さすがにそれはダメか…。
【ヒナミ】「はぁ…神様なのに方向音痴って…ダメだよねぇ…。もう少し土地勘を身につけないと…。」
【ヒナミ】「ん?あれは…?小さい蛇…?でも頭が3つも付いてる…。」
私は山の中を歩いていると、まだ小さな子供の蛇を見つけた。
【ヒナミ】「なんか…可愛い…♪でもなんでこの子がこんなところに…?」
【ヒナミ】「ん?うわぁっ…!?」
私は蛇のことで夢中になっていて、その時後ろに大きい蛇の妖怪がいることに気が付かなかった。
そして、蛇の妖怪が私に攻撃しようとした瞬間…
【ヒナミ】「うっ……………あれ?」
【アズマ】「大丈夫か?オマエ。」
【ヒナミ】「えっ!?」
目をそっと開けて、前を見ると、綺麗な黄色い髪をした人が立っていた。どうやらこの人がさっきの大きな妖怪を倒してくれたらしい。
【ヒナミ】「あっ…助けてくれてありがとうございます!あの…お礼を…」
【アズマ】「礼なんていらねぇよ。つーか…オマエ…こんな山の中で何してたんだよ。」
【ヒナミ】「えっ…私…ちょっとお出かけしようと思って…そしたらこの子が…。」
【アズマ】「それ…オマエ!ヤマタノオロチの子供じゃねえか!」
【ヒナミ】「えっ!?ヤマタノオロチって…私のおじさんが倒したっていう…」
【アズマ】「は?おじさん…?ヤマタノオロチはスサノオが倒した妖怪だ!」
【ヒナミ】「えっ!?だから…私のおじさんがスサノオなの!で…私のお母さんがそのお姉ちゃんなの!」
【アズマ】「え…?は…?と…とりあえず…俺はこれで失礼する…!」
【ヒナミ】「あっ!待って!私も着いていく〜!」
【アズマ】「なんで着いてくんだよぉぉぉぉ!」
この物語は私とこの子の恋の物語である。