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【アズマ】「うっ…はぁはぁ…ここまで来れば…多分…大丈夫…。」
【ヒナミ】「ねぇ…君は誰なの?」
【アズマ】「うわぁ!?まだいたのかよ!?オマエ…体力ありすぎだろ…。あと俺は『アズマ』だ!」
【ヒナミ】「体力…?だって私神様だもん!」
【アズマ】「は?神様…?はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
【ヒナミ】「えっ!?あなた…神様じゃなかったの!?」
私は助けてくれた男の子であるアズマくんの後を着いていくように、夢中に走った。そしてアズマくんと再び言葉を交わした後にやっと気づいた。この子は人間の男の子で、この子は私のことが見えているということに。
【アズマ】「なんでオマエ…こんな俺に着いてくんだよ?俺は何も特に持ってねえぞ?剣以外。」
【ヒナミ】「あの…本当に…私のこと…見えてるの…?」
【アズマ】「お…おう…一応…。」
【ヒナミ】「ホントに!?やったぁぁぁぁぁぁぁ!」ギュッ
【アズマ】「おい…くっつくなぁ…!」
【ヒナミ】「でも…なんでさっき…あんなにデッカイ妖怪を倒せたの…?あなた…人間なんでしょ?」
【アズマ】「そりゃ…俺の体には鬼の血が混ざってるから…。」
【ヒナミ】「え?あなた…鬼なの…?」
【アズマ】「そうだよ。まぁ…そっちからしたら…鬼も妖怪みたいなモンに見えるんだろうけど…。」
【ヒナミ】「鬼人ってこと!?カッコいい…!」
【アズマ】「は?そこは気味悪がるとこだろ…オマエ…!俺は忌み子なんだぞ!?忌み子である俺と話してたって知られたら…たとえ神様でもどうなるか…」
【ヒナミ】「ごめん…。で…でも…私…人間と話してみたいと思ってたから…。でも人間さんたちは私のこと見えないし…声をかけても反応してくれない…。それがずっと嫌だったから…。」
【アズマ】「つまり…?どういうことだよ…。」
【ヒナミ】「私と『友達』になって!お願い!」
【アズマ】「はぁ…!?」
私はアズマくんの手をギュッと握って、友達になってほしいと必死にお願いした。だけどアズマくんは…
【アズマ】「無理だ。オマエは神様で…俺は忌み子だろ?仲良くしてたらヤバいだろ。」
【ヒナミ】「それでも…バレないように嘘でもつけばいいじゃない!」
【アズマ】「えっ…オマエ…それでも神様なのか…?」
【ヒナミ】「神様が嘘をついてはいけないっていう決まりなんてないも〜ん!てことで…よろしくね!アズマくん!」
【アズマ】「えぇぇ…それでいいのか…?本当に…。不安でしかないんだが…。」
【ヒナミ】「いいの!あと忌み子さんって行ってたよね?行くとこないなら…ウチに来る…?」
【アズマ】「は…?」