テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,437
61
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
s「え、なん……え、ッ」
何でバレたのか。せっかく仲良くなれたのに。
この関係も壊れてしまうと思うと怖かった。
k「え、っと…マジな感じ…?」
s「、…」(頷
焦りで顔を逸らす。
手は汗をかいてるし、布団をぎゅっと握っても体は少し震えていた。
解決策は無いのか。頭を必死に回転させた。
自分ではしっかり隠してきたつもりなのに。
何でバレたんだ。何でっ…
s「ごめん……」
不意に謝っていた。
何故だか知らないけど、謝らないといけない気がした。
k「何で謝んの?」
s「だって…俺、男だし、…」
s「kz人気だし」
s「好きな子いそうだし…」
k「……」
s「せっかく友達になれたのに」
s「それ壊すみたいにして、っ…ごめん、」
最後の方は声が震えていた。
自分でも分からないが、泣きそうになっていた。
k「あの、さ。」
s「なに、?」
k「1人で絶望してるとこあれなんだけど……」
k「…俺も好きだよ。syuの事」
耳を疑った。幻聴だ。きっと。
自分の思うままに聞こえたんだ…。
何の言葉が改変されたのか、kzに聞き直した。
s「ごめん幻聴聞こえた…。もう一回言って欲しい…」
k「…何回も言いたくないんだけど」
怒っているような気がした。
さらにこれで嫌われると思うと、どうしようもなく悲しくなった。
s「う、ぅ…」(泣
k「!?」
気付くと頬が濡れていた。泣いている。
kzは驚いたような顔で俺の顔を覗き込んできた。
s「ん、見ないッでよ…っ”」(泣
k「…嫌なの、?」
唐突にそう聞かれた。
このまま友達の方がいいし、出来れば付き合いたいに決まっている。
振られるのは嫌だった。けど、kzの人生は俺が決める事じゃない。
そう自分に言い聞かせて、心を落ち着かせる。
s「嫌…だけど、」
s「……友達のままでいて欲しい。」
大事な言葉は伏せた。
そのまま言ってしまったら、気持ちが爆発するのは分かっていたから。
k「わか、った。うん。」
k「…これからも友達で居て?」
悲しい。振られた。けどッ…
築き上げた関係が壊れなかったことに、とても嬉しく感じた。
s「…うん」
k「…これからも宜しく、syu。」
s「…、ありがとう、」
k(俺、振られたっぽいな…)
翌日
相変わらず気持ちは沈んでいた。
何せ振られたのだから。
s「はぁ…もぅ、どうすればいいんだろ」
一応昨日の話では、友達のままでいてくれると言う話だったが、どう言う顔をして話せばいいのか。
全くわからない。何で昨日バレてそのまま…!
s「でも、言って粉砕した方がマシ…だよな」
何も言わずにただ後悔するよりは断然マシのはず。
そう分かっていても、どうしても気分は沈んだままだった。
色々考えているうちに学校に着いたようだった。
s「あれ、靴どこ…?」
自分の靴箱を見ても見当たらない。
誰か間違えて履いてしまったのか。
でも、名前も付いているし間違える可能性は低そうだ。
s(靴、借りに行くか…)
4階の隅の教室は倉庫替わりとなっている。
職員室に言いに行けば靴を借りることができる。
s(よし、あとは靴を借りるだけ…)
s「倉庫は…あ、ここか」
ガラッ(扉開
バシャンッ
s「わ、っ!?」
s(冷たっ…って水?)
m「あ、syu裙来たんだ。」
s「え、…」
自分はいつの間にかずぶ濡れになっていて、
目の前にはバケツを持ったクラスメイトの女子が立っていた。
s「なんで…」
m「いや何でも何も、うちらのkz裙に近づくから」
m「マジで、kz裙に近づかないでくんない?」
m「お前が仲良さそうにしてんのきもすぎw」
s「ただの友達ッ…」
m「うるせぇんだよ黙っとけ」
s「ビクッ」
m「いいか?絶対近づくんじゃねぇぞ?」
m「さもないと…」
m「これで刺しちゃうかもね」(カッター見せ
s「……」
自分がこんな目に遭うなんて、思いもしなかった。
自分がkzと仲良くしてたから?だから怒らせて…ッ
心のどこかで助けを呼んでいる自分がいる。
s(kz…助けてっ…)
kz side
いつもはもういるはずの時間にsyuがいない。
皆んなはきっと何てこと思わないんだろう。が、自分は違った。
何か嫌な予感がする。たった数分の時差のはずなのに、気にしてしまう自分がいた。
取り敢えず玄関に行ってみよう。
k「何で…いないんだよ」
靴箱を見ると、外履はもうあって、上靴は無くなっていた。
つまりこの学校に既に来ているということだ。
k「すれ違ったか…?」
m「え、あの人がkzって人じゃない?」
m「ちょーイケメンじゃん…!」
m「話しかける?」
k(やば……)
気づいたら視線が集中していた。
忘れていた。自分が無駄に視線を集める事を。
k(面倒くさ…)
その場は一旦離れ、少し考える。
もしかしたら上靴がなくて借りに行っているだけかもしれない。そうだとしたら4階の倉庫だ。
k「行く価値はありそうだな…」
k「ここが倉庫…ん?」
何か声が聞こえる気がする。syuだろうか。
k「誰か…」
m「きゃっ、kz裙…!」
k「syu…!?」
壁にもたれ掛かって、メガネは外れて、ぐったりしている。それに、全身が濡れている。
s「k、z…」
k「何が……」
m「なんか、バケツひっくり返しちゃったらしいよ~」
m「そうそう!ね、濡れちゃうし教室に一緒に行こうよ」
k「…ごめん、俺syu意外に興味ないから」
s「何言って…」
自分でも何を言ったのか、正直あまりにも自然に言ってしまって内容を理解できていない。
k「立てる?一緒に行こ?」
s「1人でいいから、」
k「え?でも、」
s「良いからッ」
s「先教室行ってて……」
ぐったりしていてよくそんなこと言えるな…と考えてじっと見つめていると、syuが口を開いて、
s「俺、もう……」
k「え?なんて…」
s「俺、kzの事…もう嫌い、ッ」
s「もう、一緒に話せない…」
k「は…?」