テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
180
3,947
s「俺、kzの事…もう嫌い、ッ」
s「もう、一緒に話せない…」
k「は…?」
いきなりそんなことを言われて、ただ固まるしかなかった。何かしただろうか。気に食わない事があったのか。
s「ごめん、っ」(逃
k「ちょっ…!」
そう言ってsyuはどこかに行ってしまった。
m「ね?一緒に教室行こうよ」
k「……」
k「…1人で行って」(睨
m「な、何よ…せっかく……」
m「もういいわよッ、行きましょ」
とにかくショックだった。それ以外、うまく表す事ができない。
k「syu…」
築き上げてきた物が壊れるような感覚とはこの事だろうか。
俺はチャイムが鳴るまで、ただそこに突っ立ていることしかできなかった。
fu side
r「お~いfu~?」
f「あ、ごめん……何?rm」
綺麗なオッドアイで見つめてくる彼は不機嫌そうな顔をしていた。
r「なにぼーっとしてんの?」
f「いや…そりゃsyuが泣いてたじゃん…」
先程、雨も降っていないのに全身が濡れていて、眼鏡をかけていない泣いているsyuに出会った。すぐどこかに行ってしまったが、何故だろうか?
f「あんなに泣いてるのは初めて見たし…」
r「まぁ、そもそも泣いてるとこ見たことないし」
f「それはそう」
f「明日になったら治ってるか…」
r「分かんない…」
友達のあまりにも珍しい態度でどう接すれば良いのか、分からなかった。ただ、結論としては「時間が解決してくれる」という安直なものになった。
だが……
翌日
f「今日syu学校来てないのか…」
r「……昨日のあれのせい…?」
f「……」
きっとそうだろう。いつも明るくて、元気で優しいのに、急に休むなって。それに……
f「メールの返信、てか既読すらつかないんだよね…」
r「syuは遅くてもその日の夜くらいに返ってくんのに…」
これは明らかな異常事態だ。すぐに動かないといけない。そのためにもあの日何があったか。何か情報を持ってそうな人…
f(あ…)
f「rm…」
f「________」
r「あ、まぁ…そう、なるよね…」
r「syuのためだし!行かないと」
f「行くか、!」
訪れた人物。それは____
k「……」
f(明らかに機嫌悪そう…怖)
r「さすが女子からの人気No. 1…」
syuが想っている人、kz。
圧倒的なオーラと、マスクやメガネ越しでも分かる整った顔立ちに、大体の女子がこのクラスに押しかけてくる。
f「めっちゃ不機嫌そうじゃね…?」
r「女子居すぎて話しかけれなくね?」
m「クールでかっこいい…!」
m「ねぇお話ししようよ~」
k「…」
毎日話していたと考えるとsyuのコミュニケーション能力がすごいと感じた。それか、誰よりもkzに対しての熱意が強かったのか。
f「とにかく話しかけるか……」
r「行くか…」
f「あの~…」
k「…」(睨
r「ビクッ」(驚
f「……」
f「話したい事があるんだけど」
k「…初対面のお前と話す気なんて、ない」
冷たすぎる。あまりにも。だけど引き返せない。それに、rmを睨みつけた事が許せない自分がいた。
f「…昨日、syuと何かあった?」
k「…!」
明らかに図星のような顔だ。どうやら当たっているらしい。
f「…それについて話したい事があるから、あっちで話そうぜ」
k「……わかった」
r(syuの事になったらすぐに喰い付いてくるな…)
k「…で?」
f「…昨日、何あったの?」
k「…わかったら良かったけど」
k「俺も分からない」
k「ただ、靴忘れてたみたいで、倉庫に行ったらぐったりしてるsyuと女子3人くらい居て…」
f「……」
syuに会う前にはそんな事があったのか、と自分の中で情報を整理し始める。
r「それでなんか話してたら『嫌い』って言われたとか?」
k「…お前、なんで知ってんだよ」
そう言いながら、kzがマスクをずらした。
f(女子が惚れる理由も、syuが惚れる理由もわかった気がするな…これで)
r「なんとなく。」
r「ただ、syuに言われて悲しいこと言われたからそんな機嫌になってるっぽかったから」
いつもは天然みがあるというのに、たまに鋭い指摘が入る。今回の指摘はどうやら当たっているらしい。
f(こういう時のrmかっこいいよな…/)
俺がrmに惚れ直していると、2人の間で会話が進んでいた。
k「…そう。その通り。話しかけたら嫌いって言われて…そのままどっか行って…」
r「…なんでだろ、マジで」
k「今日学校にも来てないらしいし…」
r「…てか、syuの事になるとベラベラ話すんですね、kzさん?」
k「…うるせぇ」
きっと両片思いなんだろうな、と察する。
見ていると焦ったくてうずうずする。
f「…今日、会いに行く?押しかけるのは申し訳ないけど…メールはしとくし」
k「…でも俺、」
k「__って______た…」
r「?」
k「昨日告って振られた」
k「で、今日は嫌いって言われて話せないって言われて…」
そんなはずない。syuはほぼ毎日kzの事について相談してくるぐらい好きらしいし、大体急に『嫌い』とも『話せない』ともいう人では無い。
r「…もう一回、話してみたら?」
k「…そもそも、syuの好きな人ってお前らのどっちかじゃねぇの?」
f「…は?」
r「それは、絶対ない」
k「なんで?」
…kzは意外と鈍感な場面があるらしい。
f「俺、付き合ってんだよね、rmと。」
k「……え?」
困惑したような表情を浮かべ、何度も瞬きしながら俺らの顔を見て、それから驚いたような表情になった。
k「オッドアイと…ブロッコリーが?」
f「いやfuだし」
r「rmなんだけど…」
k「そう……」
ふと目線が逸れた。顔がちょうど隠れて見えなくなってしまった。が、一呼吸置き、kzは顔を上げた。
k「…俺、あと一回だけ、話す。syuと」
f「頑張って、!」
r「告白も?」
k「しねぇよ。振られたんだから…」
f/r「……(syu、絶対幻聴とかと勘違いしてる…)」
お互いに鈍感な部分があるからこそのすれ違いが起きている。このことに気づくのも少し後になるだろう。
r「うまく伝わってないだけかもだし、もう一回だけしてみたら?」
k「…わかってるよ。そうするつもり」
f「あ、連絡先交換しとこうぜ。家の場所教えたいし」
k「……わかった」
kz話してみてわかった事があった。確かに態度は冷たいが、根っから冷たいわけでは無いようだ。何かが原因でそうしているのか…。今は深く考えず、目の前のやるべきことに集中することにした。
k「ありがとう…今日は。」
r「…syuのことよろしく」
f「俺らの親友だから」
kzが少し眉を顰めた、が、ふっと砕けた笑みをこぼして、この場を後にした。
f「めっちゃ緊張した…」
r「でも普通に喋れたよね。」
f「まぁな…」
そして少しだけ、本当に少しだけ心配したことをrmに聞く。
f「…kzに惚れたりとか、」
r「するわけないじゃん」
思ったよりも早い返答、即答が返ってきた。
r「fuだけだから…//」
f「…良かった、」(撫
r「ん……」
kzがうまくsyuと話をつけて、早く結ばれて欲しい。そして、syuを慰めてあげて欲しい。kz任せにはなってしまうが、もしうまくいかなかったときには、俺らが駆けつけてうまく話を進めよう…。2人が笑える日に戻って欲しいと心からそう思った。
kz side
k「…ここ、」
どうしても緊張してしまう。普段は気にしないけど、今日は…今は違う。
ピーンポーン(チャイム
『…誰、ですか?』
インターホン越しに聞こえた少しやつれたような声。だけど、今日会えるということに少し喜びを感じた。
k「…kz」
『え、なん……で』
k「話があって、…」
『……』
syuは暫く黙り込んで、そして『いいよ』と言って扉を開けてくれた。
ガチャ(扉 開
k「お邪魔します…」
s「うん…、あ、お茶とか」
k「いらない。話だけしにきた」
s「…わかった」
s「……」
ひどく疲れたような、そんな顔だった。
k「…昨日、何あった?」
s「…関係ないでしょ」
k「ある。学校でsyuと話せなかったら楽しくない」
一瞬戸惑ったような表情を浮かべたsyuは突き放すように、
s「…それで俺が困ってるのに、話したいっていうの、ッ?」
そんなふうに言われるとは思わなかった。だが、syuの本音ではきっとないと自分をなだめ、向き合うことに集中した。
k「なんか嫌な事があったのは分かる。」
まだ初期の段階なら俺たちで協力して乗り越える、絶対に。
k「俺じゃわかりきれないような辛さが。」
俺の想像している、10倍、100倍、それ以上辛いことだろう。俺はsyuじゃないから気持ちの細かいところまでは分からない。
k「けど……」
それでも伝えたい事が一つだけあった。
k「俺は2人で居れる方が幸せ」
s「…え、?」
コメント
9件
神…
みぅ🤍🥀です。 7話、めっちゃ胸がぎゅってなったよ…。syuがいきなり「嫌い」って言って逃げちゃったシーン、kzくんの呆然とする姿が目に浮かんで切なかった😢。でもfuとrmが動いてくれて、kzくんも最後に「2人でいれる方が幸せ」って言えたの、本当に良かった…! 2人のすれ違い、心臓が痛かったけど、このあとどうなるかめっちゃ気になる。続き楽しみにしてるね🌙