「あ、アクアくーん…?」
「…」
俺にこんな子供っぽいところがあったのか、自分でも知らなかったが、それでも神代先輩を許す気は毛頭無い。嫌いだ。
子供みたいな自分に嫌気がさすが、それ以上に神代先輩が急に囁いてきたのがびっくりした。
「アクアくん、そんなにむすっとしないでよ、僕が悪かったって、、」
「むすっとしてません」
「してるよ、とってもかわいいよ?」
「かわいくないです」
もー、と言いながらも一緒に帰ろうとしてくれる先輩は優しい。
先輩は俺に恋心なんて抱いてないんだろうな、、
「ほら、帰るよアクアくん」
「ん。」
「んふふ、かわい、」
かわいいのはあんたの方だよ、と言いたくなったが、何とか誤魔化す。
「あ、今日からアクアくんと僕同棲することになったから」
「…は!?」
思わず素っ頓狂な声が出てしまった。
同棲ってどういう事だ?あぁ、シェアハウスか。(高速自己完結)
「そう言われても、事務所の許可とか_____」
「それならもう済ませてあるし、なんなら2つ返事で了承してくれたよ☆」
意味が分からない。
もうルビーでもいいから今すぐ泣きつきたい気分だ。
「でも、荷物とか…」
「君がちゃんと授業受けてる間に引越し業者呼んで荷物運んであるよ」
「ルビーは____」
「ルビーくんは事務所の部屋借りて済むから大丈夫だよっ☆」
「…そっちの事務所は_」
「僕は別に事務所着いてないから大丈夫だよ☆」
「…」
終わった。
逃げ場を塞がれた。
もう何もかも準備が完璧に出来てるじゃないか!?
俺本人の了承はどうした!?
まぁ別にいいけど。
「はぁ、、、、」
今世…いや、前世も含めて今まで1番大きい溜息を付いてさっさと神代先輩についていった。
〜〜
「…広くないか?」
「まぁ2人で住むし僕はショーの練習と演出と実験とがあるしアクアくんも役者だし一応防音室は2つあるよ。」
「だからかよ…というか吹き抜けの部屋もあるし」
「あそこアクアくんの部屋ね」
「なんっでだよ!?」
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/ まじ好き((