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―――学期末テスト。
それは学生たちが命を懸けて挑む、こわーいテスト。
赤点を取ったらもうおしまいの勉強大会。
長い休暇に学校に来なくてはならなくなる。
最後まで終わらなかった場合、長い休暇はあったのに存在しなかったことになる、そんなテスト。
それに怯える集団が……いた。
「もうおしまいなのだ、終わり終わり………おどろくの夏休みが………あぁ……………今年の夏は好きな人を作り、一緒に夏祭りに行き、報われ、スイカ割りをし一緒に食べる……そんなことを夢見ていたのに………!」
「なぜ、私は勉強をしていなかった?なぜ、エペやスプラをやっていた?なぜ??時間はあったのに…………あぁ、でも勉強をしようとしても、寝たり掃除するから関係ないかも…」
「俺はもう諦めた。そろそろ高校受験があるとか、知らねぇーよ。遊び呆けてやる。俺は天才だし、漢の勘で全問正解してやるよ」
「勉強?そんなの食ったよ。陰キャが勉強できなかったらもう何も持ってないって?知らない知らない。運動のほうがわたっし〜はまだできるから。大丈夫大丈夫。んっ?期末テスト?あぁ……………何か頭が痛いなぁ……これは期末テスト受けれないなぁ…」
「勉強…勉強ね。勉強って何だっけ、美味しいんだっけ。期末テストも美味しいよね。うんうん。僕熊だから、何でも食べたくなっちゃうんだよね。食べて良い??」
………………………………
「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」」」」」
恋人が欲しかったのに期末テストのせいで恋人を作る暇すらない狼!
ゲームばっかりしていて何もしてこなかった蝙蝠!
全てを諦めた勘だけの漢、モーリー・トーツ!
もう訳が分からなくなってきた、仮病の神名無しのななっし〜!
熊というのを免罪符に期末テストを食おうとしているリボンをつけた熊!
全員が机に顔をもたれかけている様は客観から見て面白かった。
だが、それを何とも思ってなさそうに()見ている人間たちも……いた。
「ただのバカなんですか。あれほど勉強しなさいと言ったのに……。リーダーなのに勉強をしない人、エルフーン好きな土下座ばっかりする人、声がうるさい最年長、いつも挨拶といっしょに流れていく人、お風呂に入っていない熊…………もうこれ、自業自得ですよね?」
「まぁまぁ、そんな固くならないで。高校受験を控えているおじさん以外は見逃してやりましょうよ、しぇいどさん」
「そうだよ〜、土下座ばっかりするのは仕方ないんだからさぁ…」
「いや、土下座するのはよくないと思うけども。でも、ほらぁちゃんと、計画立てないから、土下座はするし学期末テストに追われるんだよ」
ドレディア好きで真面目だけどたまに頭のネジが吹っ飛ぶ高嶺の花!
いじりがいのある人には意地悪をする白髪犬男!
土下座大好きなこと以外は完璧なスーパエンジニア!
ちゃんと計画は立てて楽な道を選ぶ拷問好きな鮭!
全員揃っておどみんが完成する……ゴホンゴホン。それは一旦置いておこう。
「………助けてぇ………今から入れる保険はありますかぁ……」
恋人が欲しかったのに期末テストのせいで恋人を作る暇すらない狼――通称おどろくさんが若干涙目で勉強ができる方の4人に懇願をする。
「えぇ………入れる保険なんてあるわけないじゃないですか。自分で探してくださいよ、つよつよ狼リーダーさん…」
ドレディア好きで真面目だけどたまに頭のネジが吹っ飛ぶ高嶺の花――通称しぇいどさんが、おどろくさんに向かって愛のある厳しさをさらけ出し言う。
「やぁ………助けてくれないと、おどろく、ここで暴れだすのだよ!?」
おどろくさんがぷぅ…と頬を膨らませながら言い出す。まるで子供の仕草だ。
「待って、おどろくさん。それはこっちが恥ずかしなる」
「共感性羞恥だね」
「リーダー、やめて」
――通称べる、うたい、あふぇりるの順で土下座組がリーダーに畳み掛ける。
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「流石にしないよ!?駄々こねないよ!?やめて!?」
おどろくさんが流石に恥ずかしくなったのか顔を赤くしながら叫ぶ。
「リーダー、うるさいっす!」
全てを諦めた勘だけの漢、モーリー・トーツ――通称凸もりが耳を塞いだフリをしながらふざけておどろくさんに言い放つ。
「えっ、これいじめなのだ?おど虐良くないのだ!」
わちゃわちゃ
わちゃわちゃ
みんながわちゃわちゃと話し出す間、パンパンと、透き通った拍手の音がよく聞こえた。
「「「「「「「「「?」」」」」」」」」
みんなが一斉に静まりその拍手の音を轟かせる方を見ると、にっこりと笑った先生がいた。
そして、現実に引き戻された。
そうだ、ここは……………職員室なのだった。
そこでおどみんメンバーは言われたのだ。
『実況者として活動するなら、今回の期末テストで一人合計350点以上取りなさい』
と。
おどみんの活動は先生に最初のうちに伝えておいた。もしかすると勉強がおろそかになるかも〜と。なのだが、それが裏目に出たようだ。
こう言われてしまった。
1教科約70点は取らなくちゃいけない。
勉強をしてこなかった人たちには到底無理だ。だが、ここで諦めてしまったらおどみんの活動は辞めなくちゃいけなくなる。
さて、どうするか。
リーダーはリーダーらしく先生に向かってはっきりとした口調で言う。
「全員合わせて600点だったら許していただけないでしょうか」
と。
これだと実に甘すぎる。
見事にこの案は却下され、他の案も却下され、おどみんメンバーは地獄に落ちたのだった。
ーーーーーーーーー
おどみん会議
「これは………まずいのだ。実にまずい」
おどろくさんが涙目になりながら必死に案を出そうと頑張る。
「ええ……あっ!学期末テストと答え、盗みに行く!?」
凸さんが名案を思いついたというノリで手を挙げる。
だが、みんなには即却下された。
「ここはもう、正攻法でやるしかないですね…」
しぇいどさんがボソリとつぶやいた。
そして、はっきりとした口調で言い放つ。
「今日から学期末テストまでの残り2週間で死ぬほど頑張りましょう!」
おどみんの活動をかけた、正々堂々と掛け合うバトル。
おどみんメンバーと期末テスト、どっちが勝利を手にするか。
2週間後の学期末テストまで、おどみんメンバー、本気の追い込みを始める―――!!!
コメント
1件
第1話読了〜!おどみんメンバーと期末テストの戦い、めっちゃカオスで面白かった😂「勉強を食った」とか「熊だから食べちゃう」とか、もう名言が多すぎて笑いが止まらなかったよ。でも先生から「合計350点以上」って条件出されて、おどろくさんが「全員で600点なら?」って交渉しようとしたのに即却下されたとこ、ウケたw しぇいどさんのツッコミがキレッキレで好き。このメンバーが2週間で本当に勉強できるのか、続きが気になるよ!頑張れ〜🔥