狭い部屋に詰め込まれた音が、我先にと木霊する。
玲亜「れ、いな……?」
目の前の彼女を見つめる。
汗の滴りが示すのは、彼女が私に目を開けろと必死に呼びかけたことくらいだろうか。
麗奈「良かった…起きてなかったら私………」
玲亜「ぇ、私、あの、あの場所にまたッ」
麗奈「玲亜はもうあそこに帰ることはないから…ね?」
私を安心させるように優しく、落ち着いたトーンで声をかける。
玲亜「そっか…そう、だよね」
麗奈「うん……ねぇ、玲亜はさ、私の事好き?」
玲亜「好き、だよ?すきだけど…」
麗奈「……私も玲亜と同じくらい好きだよ。だからさ、
玲亜「……」ドキ
離れるつもりなんて全く無い。だが…
何故だろう。稀に離れたいと思ってしまうことがある。
彼女特有の「素性は明かさせない」というオーラだろうか。それにより無意識に恐怖を感じてしまっているのかもしれない。
……それとも。
玲亜「ね、麗奈。」
麗奈「ん ~ ?どしたの?」
玲亜「麗奈ってさ、私にその……依存しすぎてない?」
麗奈「…依存?」
玲亜「そう、その……前から思ってたんだけどさ、なんか癖?って言うのかな……?」
麗奈「…」
玲亜「まるで”玲亜が離れるならタヒんでやる”みたいな……さ。ね?」
そう、だってこの前も
3週間前
麗奈「…玲亜!ちょっと来て?」
玲亜「?どうしたの〜?」
麗奈「この写真なんだけどさ、少しこの人と距離近くない?」
玲亜「え?そんなに近くないと思うし…それにこの人はバイト仲間だし、そんな近いとかは……」
麗奈「それでもダメなの!撮り直して」
玲亜「…でも」
麗奈「バイト仲間と私どっちが大事なの?」
玲亜「…いや……麗奈、だよ?」
麗奈「ならやれるでしょ?愛してんなら」
玲亜「…」
玲亜(無理言うのも良くないし…あんまり言いたくな いんだけどな)
玲亜「ねぇ、もし私に依存してるなら、お互いの為にも離れた方がいいと思うな……」
心配してくれてるのはいいのだが…彼女はそんな雰囲気では無い。例えるなら支配と言うべきだろうか。
麗奈「……怖いんだもん」
玲亜「………え?」
麗奈「しょうがないじゃないッ…どんなにどんなに信じたッてまたあの時みたいに失ったら……!」
玲亜「麗奈…?なんか変だよ……?」
麗奈「失わない為には”管理”が必要なの…!アンタには分かんないでしょうけど、人が失うってのは自分の命が失われることより嫌いなことなの!!」
玲亜「……麗奈。その…」
麗奈「もうッ…折角起こしてやったのに最悪……ッ!」
玲亜「……~ッ」
麗奈「もういい。私部屋戻るから。」
バタン……
…
虚空が響き渡る、私は_____
どうすべきだろうか
作者のお話〜
ものすごく遅れてしまい、見てくれている方には申し訳なさでいっぱいです…
申し訳ございませんでした🙇♂️
遅れた理由としましては、学校の委員会などの仕事が忙しくなってきていまして……
それでも許されないことだとは重々承知しております。
すみませんでした…
…その話は一旦置いておきまして、今日は麗奈たんがヒステリックになる場面でしたね。
彼女はなんでそんな”失う”事に固執してるんでしょうか。
もしかして過去になんかあったりして。
…それでは、これにて第4話は終了となります。
また遅れるかもしれませんが、気長に待っていただけると有難いです。
それじゃまたね