「1番好きな人とは結ばれないの‥幸せにはなれないのよ‥貴方は特にね‥」
あの時の言葉を思いだす。
幸せにしたいと思った。
俺の手で。
その気持ちは今でも変わらないのに‥。
藍Side
‥逃げようとする俺の頭を押さえ込み‥耳たぶを甘噛みされ、熱い舌がぬるっと舐め回すたびに‥漏れ出てしまう吐息を抑えるのに必死だった。
「今日も‥声我慢してるの?」
無駄なのに‥。意地悪そうな声で祐希さんが呟く。
そして、先程めくられた上着の下から入れられた手が‥敏感な胸元を弄る。
「ほら‥もうこんなになってる‥らんの身体は正直だよね‥」
「あっ‥‥///」
胸の突起物をいつもよりも刺激され、甘い痺れが身体中を駆け巡る‥
俺の反応を楽しむかのように‥ペロリと祐希さんの舌が吸い付いて愛撫し‥
そして‥おもむろに俺の中心部に祐希さん自身のモノを当てると‥腰を揺らし擦り付けてくる。
祐希さん自身がもうすでに硬くなっていてその熱を感じ‥俺自身も堪らず反応してしまう。そんな自分が酷く淫らに感じた‥。
結局抱かれるのだろうか‥
このまま‥‥‥
ただ祐希さんが求められる時だけの存在になるのか‥
ただ抱かれるだけの‥‥‥
それに意味はあるのか‥‥‥
俺は‥‥‥
祐希さんにとって都合のいい存在になるのか‥‥
‥嫌や。
そんなのは嫌‥‥。
気持ちが溢れる‥そんな俺のズボンを脱がそうとする祐希さんの手をバシッと叩き、その動きを止める。
「こんなの嫌や、俺は都合のいい人間じゃない!いつでも抱かれるような存在なんかじゃない!」
そう口に出し、キッと祐希さんを睨む。
そんな俺を祐希さんは静かに見つめる‥。
何も発しない‥。
‥分かってくれたんかな‥‥
そう思った瞬間に‥先程脱がされかけていたズボンと下着を一気に剥がされる。
「あっ‥// 」
咄嗟の事で間に合わず‥下半身を露わにされた。その部分に祐希さんが舐めるような視線を送るせいで、羞恥心が沸き起こり思わず足を閉じようとするが‥
その足の間に、祐希さん自身が身体を割り込ませ左右に広げたせいで‥自分で閉じる事も出来ない‥。
くちゅ。
そんな俺の中心部を祐希さんの大きな手が包み込む。巧みなその動きで‥俺自身も更に熱く屹立してくるのを感じた‥。
「説得力ないね‥らんのココは‥こんなになってるのに‥感じてるんでしょ?‥素直に言えよ」
「ちがっ‥‥」
否定しようとした言葉は、噛みつくようなキスによって吸い込まれる‥。
激しく口腔内を弄られ‥どちらのものともつかない唾液が口の端から零れ落ちる。
その間にも、祐希さんの指が開かされている俺の最奥へと触れる‥
その手にはいつの間にかローションが塗られていて‥
つぷっ‥
内部に侵入してくる‥ローションの滑りもあり、安々と長い指が奥まで到達し、激しく上下に動かされる。
「ほら、3本入った‥見せようか?俺の指に吸い付いてきて飲み込んでる‥らんのココ‥」
「!‥やっ、」
「なんで?見せてあげたいなぁ‥ほら、もうこんなになってるのに‥」
挿入された指が内部で拡がり、弱い部分を攻め立てる。卑猥な音が部屋に響き、祐希さんの動きに合わせて俺も揺れ動く‥。
ダメだ‥‥
このままだと‥また最後までいってしまう‥。
「ゆ‥うき‥やっ‥だ、やめて‥」
必死で懇願するが‥祐希さんには届かない‥。
解された俺の中から指を引き抜き‥変わりに熱く屹立している自分自身を入り口に当てる‥。
堪らず腰を引いたが‥
その腰を掴まれ、最奥まで一気に貫かれた‥
目の前で星が飛ぶ。それぐらい強烈だった‥。
「ぬ‥いて‥い‥痛い‥」
「痛い?嘘だね‥らん‥イッてるじゃん‥」
‥そう、一気に貫かれた衝撃は、痛みもあったが‥強烈な快感に俺の腹部にはポタポタと白濁が飛び散っていた‥。
その白濁を祐希さんが指で拭い‥眼の前でペロリと舐める。
「ん‥らんの味がする‥」
そう言うと同時に、更に深く突き立ててくる。
ぐぽっ‥‥。
ありえないような音がしたような気がした。
「いやっ、む‥むり‥くる‥しい 」
圧迫感に‥突き上げてくる祐希さんを止めようとするが‥力の差もあり何の意味も持たなかった‥
そんな俺を下に組み敷き、祐希さんが淫らに動く‥そして俺の腹を擦りながら‥
「わかる?俺ここまで入ってる‥らんの奥まで」
そう言うと、グッと身体を密着させ、より一層繋がりが深くなった‥
感じたことのない刺激に意識が持っていかれそうだ‥怖いという気持ちすらも沸き起こる‥
「ゆ‥き、やめ‥て、うごか‥ないで‥おね‥がい」
先程イッたばかりの身体には刺激が強すぎた。何とか許しを請うが‥
祐希さんは聞いてくれない‥
ギリギリまで引き抜いたかと思うと、今度は一気に挿入され‥内臓まで貫かれるんじゃないかと錯覚するほど激しかった‥
繋がっている部分からは淫らな音が響き、開かされた両足は胸につくぐらい持ち上げられ‥ダイレクトに弱い部分を貫かれ続け‥
俺の身体は限界だった。
「やっ、も‥‥い‥‥‥いく‥‥‥」
後は熱を放出するだけ‥。抗うことなくこの気持ちよさに身を委ね‥熱を放そうとした瞬間‥
ギュッ!!
祐希さんの手によって阻まれてしまう‥。
「あっ!‥やっ、なん‥で」
熱を放す事が出来ず‥堪らずその手を離そうとするが‥それすらも叶わない‥
離そうと伸ばした俺の手は逆に祐希さんに掴まれてしまう‥。
「やっ、手はなし‥て、」
イキたいのにイケない‥。
身体が‥どうにかなってしまいそうだった。
幾度となく絶頂を迎え‥そのたびに祐希さんの手に寄って阻まれ‥
身体の痙攣が止まらない‥。
嫌だ、おかしくなる‥
何度叫んだだろうか‥。
それからは必死で、祐希さんに口づけし、許しを請うようにねだるしかなかった。
「チュッ‥はぁ、ゆう‥き、も‥おねがい‥イキ‥たい、イカせて‥」
それでも‥‥‥
そんな俺を見つめるだけで祐希さんは‥手を離しはしなかった。
さらに激しく俺の内部を突き上げてくる。
あまりの激しさに涙がボロボロと頬を伝う‥。
イッていないのに、身体の痙攣がとまらない‥。
身体の奥底から湧き上がってくる得体のしれない感覚に呑み込まれてしまいそうで‥
堪らなく怖かった。
「‥やだ‥カラダ‥おかしく‥なる‥」
懇願していた口元はだらしなく‥閉める事も忘れたかのように大きく開き‥唾液が頬を伝い零れ落ちる。
そんな俺に‥‥
「らん‥‥」
祐希さんの動きが早くなる。気持ちを全部ぶつけてくるような荒々しい行為に俺は‥意識を手放しそうになる‥
そんな意識が段々と遠のいていく中‥
最後に見た祐希さんは‥
何故か泣きそうな顔をしていた‥
何かを堪えているような‥
ああ‥
俺は‥‥前にこの表情の祐希さんを見た気がする‥
あれは‥
いつだったのだろうか‥‥‥‥‥
‥‥そこで意識は途切れた‥。
「‥はぁ、はぁ‥」
自分でも抑えきれなくなっていた‥。
絶頂を迎え‥ふと気づくと‥
腕の中で藍は気を失っていた。
「ん‥‥‥」
藍の身体を気遣いながら‥ゆっくりと藍に包まれていた自分自身を引抜く‥。
激しくしすぎた‥
苛まれていたであろう‥藍を貫いていた場所を確認すると‥傷はついていないみたいだった‥しかし、
‥そこから、俺の出した熱が零れ落ちる‥。
綺麗にしなくては‥‥‥。
そう思い‥動く前に藍の顔を見つめる。
気を失って寝ている藍の顔は涙の跡があり‥そっと触ると目尻に溜まっていた涙が伝い落ちた‥。
“おかしくなる“
そう言っていた‥。
藍‥‥‥‥‥‥
おかしくなればいい‥
俺がいないと生きていけなくなるぐらい‥
俺なしではいられないぐらい‥
お前の中が
ぜんぶ俺でいっぱいになればいい‥
俺なしでは息もできないぐらいに‥
ああ‥
俺はいつの間にか
もう壊れていたんだな‥
後戻りはできない‥
どんなにあの頃を懐かしく想っても‥。
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てぇてぇすぎる