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太陽が真上に来たあたりで、翔太を起こして、食事へ出掛けた。海が近い街なので、予め予約していた鮨屋へ。


どの魚介も新鮮で、文句なしに美味かったし、いちいち目を丸くして喜ぶ翔太が可愛かった。


とにかく2人きり、が、テーマの旅行。


携帯も宿に置きっぱなしだし、食べさせたり食べさせてもらったりと、大将も気を遣って席を外すほどに甘い時間を過ごした。


宿への帰り道。



💙「お土産、どうする?」

💛「今回はそういうの無し」



翔太が不思議そうな顔をする。

実は今回の旅行は一番仲の良いメンバーたちにすら話していない。俺はなんとなく翔太の1日を独り占めしたかった。

事情を話すと、翔太はいきなり抱きついてきた。



💙「寂しい思いさせて、ごめんな?」

💛「お互い様だから」



言いながら、柔らかい髪を撫でると、翔太が上目遣いに言う。



💙「この間妹にさ」

💛「うん」

💙「岩本さんて優しいんだねって言われた」

💛「翔太、俺たちのこと身内に言ってるの?」

💙「んー、妹にだけ」



言いながら気恥ずかしくなったのだろう、パーカーのフードを被った。



💙「ふ、深い意味はないぞ?俺たちの付き合いも長くなりそうだな、と思ったから…」



振り返ればその歳月はもう半年を軽く超えていた。


小さな喧嘩はたびたびあるけれど、付き合いは順調だ。俺は翔太以外考えられないと思っていたけど、翔太もそうなのかと思いがけない形で確認できて、嬉しさが込み上げる。



💛「愛してるよ、翔太」

💙「ん、俺も」



宿まではわざと遠回りをして、周りに人がいなくなると、手を繋いで帰った。

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