この作品はいかがでしたか?
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次の日、今日もズル休みをする、
春「明日は行かねぇとな、…」
よし、っと両頬を叩いて神社に向かう
春「よし、着いたって、ぅお」
少し暗くて見えなかったが、神門の前に座っていた
春「え、お前ら出れるの…」
灰谷「3mは離れれるよ」
蘭「てか待ってたよ!春なら来てくれると思った!♡」
竜胆「おれも、今日も朝に来てくれるって信じてた」
ニコニコと嬉しそうに立つ灰谷兄の方にしてはなんか喋り方変わった気がする…気のせいか
蘭「ねぇねぇ春〜好き〜、好きだよぉ」
竜胆「俺も春好き〜」
春「あー?」
昨日教わったばかりだからか?使いたくて仕方ないのかw
春「おー、ありがとなぁほらさっさと倉庫とか片付けんぞ〜、あと兄の方、俺の腕にちゃっかり触ろうとすんな」
蘭「ちぇ、…」
ったく、忘れん坊だな、
そう思いながら神社に入っていく
春「ん、…キタ」
謎の頭痛、これはもう慣れた、そして俺は力を抜き、そのまま倒れた
灰谷は慌てていた、ま、触れないからどっちみち助けれないけど
気づけば知らない家の映像、灰谷の姿、そしてモブ共の姿もない、そこに居たのは妊娠のしている若く、色白く綺麗な女性と、分かりにくいが、紫色のような色の目を持ち、少し焼けたような肌に、足の長い美形の男性、
俺は直感的に灰谷の「父」と「母」と分かった、そして灰谷が生まれる前の映像な事も分かった
母「ねぇ、この子達、男の子ですって、どんな名前にしたいですか?」
女性は男性にそう答えると、男性は子供のような笑顔でお答えする
父「俺たちの子だ、絶対綺麗な子たちだ、その子に相応しい名前がいい、」
父「……兄の方が蘭、弟の方が竜胆、とはどうだろうか」
お花の名前だ、綺麗で可愛らしい名前だ
母「あら、良いお名前です事、きっと私達の子に相応しいでしょうね」
そう母は言い、クスクスと上品に笑う
そこから場面は変わり、恐らく出産日、
女性の悲鳴と、ミシミシと骨の音が鳴り響いていた
そして赤ん坊の泣いている声が聞こえた
だが、女性の嬉しそうな声は聞こえなかった
男性は酷く泣いていた、赤子を抱えながら
そしてまた場面が変わる
蘭「父上ッ”…」
竜胆「父上…?」
父が死んでいた、外傷は無く、恐らく毒、
そして蘭と竜胆は幼い時にあのモブ共に連れ去られ、狭い部屋の中で神として育てられていった
春「はっ…」
目が覚めると目の前には灰谷、いや、蘭と竜胆が目の前にいた
春「…蘭、竜胆…」
自然と口から名前を呼んだ
すると2人は思い出したかのようにお互いに泣いて、呼び合って、抱きついていた。
悲しい過去も、名前も、名前の由来も、全部話す
2人は頷き、こう言う
蘭「ありがとう、春、過去一スッキリした」
竜胆「思い出させてくれてありがとう、モブ達には、怨みしかないけど、…でも、春に出会えて、思い出させて、良かった」
2人は泣きじゃくりながらそういった
辞めろよ、俺までお涙出てくるわ…
春「…ズビッ…と、とにかく、倉庫、掃除してくる、お前ら2人は戯れとけ」
そういい俺は倉庫に掃除をしに行く、掃除をしている途中、遠くから、お互いの兄弟の名前を呼びあっている声が微かに聞こえた何百年ぶりなのだろうか、飽きず、ずっと呼び合って、なぁに?の繰り返しだった
春「…平和だな」
そう呟き、2人の幸せそうな声を聴きながら、1人でゆっくりと掃除をする
数時間か経って、掃除も終わり、声をしなくなったので倉庫を出て様子を見に行く
すると泣きじゃくりながら呼びあっていたのだろう、お互いの目の周りは赤く、抱き合いながら眠っていた
春「…おーい、起きろー…風邪ひくぞ」
そもそも妖怪は風邪ひくのだろうかと言った途端思いながら2人の両頬を掴む、が、全く起きねぇ…
春「…らん、りんどう」
声のトーンを高くし、ゆっくり、優しく呼んでみせる、そうすると2人はガバッと起きた
灰谷「ん!!」
春「うぉ、…ッ」
蘭「春、おはよぉ、呼んでくれてありがとう!」
竜胆「春にも兄ちゃんにも呼んでくれるの、幸せ」
蘭「竜胆〜…」キュンッ
春「あー、イチャついてるとこ悪ぃが、お寺の掃除手伝え」
バカップルかよ、と思いながらお願いをする
蘭「いいよ、思い出させてくれたお礼もしたいし」
竜胆「俺も俺も」
春「ん、サンキュ」
そういいお寺の中に入る、
お寺の中は随分整備されていなく、埃まみれ、あちこち皿の破片が落ちていた
春「過去一汚ぇー、」
蘭「まぁまぁ」
竜胆「頑張ろ」
そう言い3人で必死に片付ける、
埃を2人の羽根でひとつも残らず吹き飛ばすのは驚いたがな
春「ちょっとはマシになったか?」
蘭「うん、マシになった」
竜胆「うんうん」
フゥっと汗を拭い、蘭と竜胆に今日はここまでにするぞ、と言う
すると食い気味で
灰谷「じゃぁ次は愛し方講座!教えて、はーる!!」
春「ぉ、おぉ、」
やっぱりお年頃なのか?めっちゃ聞きたそうに距離を詰めてくる
そして俺は2人に愛し方を教える
春「〜だから、…束縛はあんまりしちゃ行けねぇ、お前らの場合は結界を張るな、良いな?」
蘭「うん、もうしない」
竜胆「ちゃんと春を愛す!!」
おぉ、感心感心、って、ん??
春「お、俺を愛す?」
竜胆「?うん、春を愛す」
蘭「俺もちゃんとした愛で春を愛す〜」
こりゃ驚いた、俺、俺っ子の女の子だと思われてる☆
春「俺は愛せねぇぞぉ、男だ男」
竜胆「知ってるよ」
蘭「俺も知ってる」
灰谷「俺らは春自身に惚れたの」
おいおい待てよこりゃ、やべぇ状況じゃねぇか、神に好かれてる、いや、今は妖怪だが、
神に好かれていたらめんどい事に…
蘭「春、好き」
竜胆「大好きなの、愛してるの」
とりあえず今は…
春「頭冷やせッアホ谷!!」
春「じゃぁなぁーッ」
少々言い過ぎちまったが、まぁ良いだろ、と珍しく早めに駆け足で帰った
蘭「行っちゃったァ、」
竜胆「逃げられた、ちぇ、」
でもまぁ、逃げたところで愛の大きさは変わらない。
このまま俺達を受け入れていってね、春♡
そしてまた今度、名前を教えてね♡
はい!どうやった?いやぁ、頑張った!
て事で続きは♡100でやるね!!
では、次の物語で会いましょう、バイバイ〜
コメント
2件
お互いの名前思い出して泣きながら呼びあってるの可愛すぎてさすがに禿げました👴🏻👴🏻✨️😭😭😭めちゃらぶですわ……💕💕💕春ちゃん一体これからど〜なっちゃうのぉぉ〜?!!!!