テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
tsts
8,610
#ご本人様には関係ありません
透楽※お知らせ必読願います
5,923
#そのじん
笑う門には福来る
177
ゆき.
152
続き。最終話。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「仁人は?俺のこと、好き?」
俺のその言葉に、仁人は口ごもる。
「ゃ、…え?」
「…嫌い?」
「嫌いじゃない!!…ぁっ、」
顔を覗き込んで悲しい顔をしてみせると、仁人は焦ったように声をあげる。
「じゃあ、なに?」
「………知らない。」
「俺は仁人が好きだよ。撮影じゃなくても手を繋ぎたいし抱き締めたい。デートもしたいし、キスもしたい。」
「きっ…!?、は!!?」
「…仁人、うなじまで真っ赤。可愛すぎ。…ねぇ、俺のこと、好きでしょ?」
「……ちがう」
「違くないでしょ」
小さい声で否定し俯く仁人の顔に手を掛け強制的にこちらを向かせる。
真っ赤に染まった顔に、恥ずかしさからか水分量が多くなってゆらゆらしてる瞳。きゅっと結んだ唇。
この顔しておいて、好きじゃないは無理あるでしょ。
「…キスしていい?」
「!?ダメに決まってんだろ!」
「えー?こんなに愛してるのに」
「愛っ!?、…てか、恋人でもないのに」
「恋人になろ?」
「ゃ、むりだって」
「なんで?」
「え、えーっと、えーっと、その…俺達男同士だし…、アイドルだし、…その…」
しどろもどろに、ごちゃごちゃ言ってる仁人。気付いてる?
恋人になることを否定する理由に俺を好きじゃないって言えてないこと。
「男同士だから、なに?」
「なにって、その」
「たまたま好きになった人が同性だっただけだよ。」
「…ぅんん…でも、アイドルだし」
「それは、まぁ。アイドルでいる以上世間には隠すべきだけど、プライベートまで制限される謂れはないよ。」
「…でも、でも…」
「仁人、俺は仁人が好き。だからもっと傍にいたい。誰よりも傍に。」
「勇斗…。……でも、世間に隠せたとしても…メンバーに隠して付き合うのとか、無理だと思うし…今のままでいるべきだと思う。」
前に予想してた通りの仁人の発言に少し笑ってしまう。そんな俺に仁人は怪訝そうな顔をする。
「ふふ、俺の気持ちメンバー全員知ってるからね?」
「は!?」
「マネージャーも。」
「え!??」
「全員応援してくれてるから」
「!!!??…おま、え…?まじで言ってる?」
「まじ。全員俺の味方よ?」
「は?…はぁぁ!??」
「だから、観念してよ。」
俺のいたずらな笑みに、仁人は気が抜けたような顔をする。
「…俺の逃げ場ないじゃん」
「ごめんね?」
「いちばん身近な外堀を埋めるなよ」
「仁人が逃げちゃわないように」
「…俺のこと、そんな好きなの」
「大好き。可愛いのはもちろんだけど、仕事に向かう姿勢とか格好いいと思うし、尊敬してる。全部好き。」
「……………っはぁ。」
「なんで溜め息つくの(笑)」
一瞬きゅっと目を瞑ったかと思うと覚悟を決めたような表情でこちらを見上げる仁人。
「………俺も、勇斗が好き」
小さい、すごい小さい声だったけど、溢されたその声に俺の心臓はうるさいくらいに跳ねる。
「じんとっ!!!!!」
「わっ、うるさっ、苦しいっ!」
名前を呼び、がばりと抱き締める。
嬉しい!仁人が俺のこと好きって!
「今日から恋人だね♡」
「…ふんっ」
顔を真っ赤にしてそっぽ向く仁人の顔をもう一度こちらへ向かせて見つめる。
「ね、恋人になったんだし、キスしていい…?」
甘くそう囁くと、真っ赤な顔がさらに赤くなる。
「……ょ」
「ん?」
「…聞くなよ、恋人なんだから」
もごもごと呟く仁人。
は~~~、俺の恋人可愛すぎっ。
我慢できず、俺は仁人に触れるだけの軽いキスをする。
唇を離し、見つめあって、また唇を重ねる。
…仁人の唇は桃の味がして甘かった。
「…可愛すぎ」
「…るさい。」
「明日メンバーに付き合った報告しよ。」
「…ん。」
目元を赤くして照れてる仁人。
こんな仁人を見れるのは俺だけだと思うと言い表せない優越感と、幸福感に包まれる。本当に嬉しい。
次の日、付き合った報告を聞いたメンバー達とマネージャーにお祝いされて、嬉しそうに笑う仁人を見て、俺はまた幸せな気持ちになるのだった。
絶対に幸せにする。一緒に幸せになる。
愛してるよ、仁人。
End
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
後書き
このsnさんはysdさんを溺愛してますので、一生かけて幸せにしてくれます。
無事に付き合うとこまで書けて良かったです!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
コメント
1件
最終話、完結おめでとうございます!勇斗くんの一途で真っ直ぐな想いがじんとくんをじわじわと溶かしていく流れ、本当に甘くて胸がきゅんとしました。最後のキスシーンで桃の味がしたっていう描写、すごく好きです。お互いに「好き」って言い合えて、メンバーにも祝福されて…もうこの先の幸せしか想像できないですね。素敵な作品をありがとうございました!