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こんちゃす!
このこの作品は私の自己満によって作られたカントリーヒューマンズのアメリカ×日本(アメ日)です。地雷さんはさよならです。
雰囲気詐欺です!それでも良い方はお進みください。
「月が綺麗ですね」
君に言いたかった言葉。
君の国の”I love you”
最初は、ただの会社の同僚でしかなかった。
目が合えば挨拶をする。
時折交える言葉は業務内容。
これが俺たちの日常。
アイツとは部署も違ったから、
接点はないに等しかった。
何より、俺自身がアイツのことを気に留めていなかった。
大人しくて従順。上司に都合よく使われそう、その程度だった。
だがあの日、あの夜、俺は見てしまったんだ。
月明りが静かに差し込む夜、空には満月が輝いていた。。
月のように美しい、真紅の瞳から零れ落ちた雫は、月明かりを受けて星のように煌めいていた。
泣いてる君は、この夜の誰よりも美しくて—でも、どこか儚くて
まるで…月に帰ってしまう、かぐや姫のようだった。
君が泣いていた理由はわからない。俺はただ物陰から、こっそり見ていただけだから。
でも、それからだ。君に対する俺の気持ちが変わったのは。
目が合うたびに心が踊る。
挨拶をするだけで胸の鼓動が高鳴る。
少し言葉を交えるだけで、足元が地につかなくなる。
君に抱くこの感情が”恋”と気づくのは、遅くなかった。
”恋”だと自覚してからは、更に世界が美しく見えた。
知ってた?
俺なりに、必死にアピールもしていたんだ。
積極的に話しかけた。
会話の中に、くだらないも交えるようになった。
最初、君は戸惑っていた。
当たり前だ。あまり喋ったことのないやつが話しかけるからだ。
目が合えば、すぐに視線を逸らす。
挨拶をする前に逃げ出す。
でも、少しずつ、少しずつ—
君は心を開いてくれた。
目が合えば合えば微笑み返してくれる。
くだらない話に笑ってくれる。
会話の中に笑顔が生まれ、冗談も交わすようになった。
いつしか、俺達は一緒に出かけるようになった。
そして自然と、一緒に過ごす時間が増えていった。
他愛のない会話でも、君はたくさん笑ってくれて、そんな君が、たまらなく愛おしい。
でも、君は俺の気持ちに気づいていないんだろうな。
俺は、君にどう思われてもよかった。
でも、どうしても、君がとられるのが嫌だった。
だから言った。
あの日、あの夜、満月が美しかった日、
俺は言ったんだ。
「月が綺麗ですね」
君は目を見開いて、少しうつむいて、しばらく黙った後、その目いっぱいに、星屑をためてこう言ったんだ。
「死んでもいいわ」
俺たちは、すぐに同じ家で過ごすようになった。
周りからは驚きと、祝福の声。嬉しさが込み上げてくる。
君と過ごす日々が、君と話すときが、たまらなく愛おしかった。
君と過ごす一日一日が、俺にとってかけがえのないものになっていく。
この日々が、ずっと続く—そう信じていた。
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