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初めての嫉妬
「……え?」
昼休み。
奏音は、自分の机の前に立つ女子を見上げていた。
「那月くんって彼女いるの?」
クラスでも有名なかわいい先輩だった。
教室がざわつく。
「え、えっと……」
なんで私に聞くの!?
奏音が困っていると、後ろの席から声がした。
「いないですけど」
那月だった。
先輩は少し照れながら笑う。
「じゃあ連絡先――」
「ごめんなさい」
那月は優しく、でもはっきり言った。
「今そういうのいいんで」
教室が静まる。
先輩は気まずそうに去っていった。
「那月モテるね……」
奏音がぽつりと呟くと、那月は不思議そうに首を傾げた。
「興味ない」
「えー」
「……奏音は?」
「へ?」
「俺が他の人と話してても平気?」
心臓が跳ねる。
「そ、それは……」
答えられない。
なぜか胸の奥がもやもやして苦しい。
すると那月が少しだけ目を細めた。
「ふーん」
「な、なにその反応!」
「別に」
絶対“別に”じゃない。
コメント
1件
わあ、ついに来たか…って感じのエピソードでしたね。「俺が他の人と話してても平気?」って那月から直接聞いてくるの、もう答え分かってるのにあえて聞く感じがずるい(笑)。奏音の胸がもやもやする感覚、タイトル通りの“初めての嫉妬”だなあと。ふたりの距離が確実に縮まってるのを感じられて、この先がますます気になります!