今回も続けて黒がお送り致します。

あらすじは不要という事で、僕は今部屋をジッとしながら調べています、そして机を隔てて座っている、獅子王司さん。

声も低い大男。ここで戦えばまず間違いなく死にますな…僕はどうすれば此処を出る事が出来ようか…油断も隙もない…

でも、まず仕掛けんと負けるのは確実か…？

黒（司さん

司（うん、話す気分になったかな？

彼は僕に何を求めているのだろうか…僕の理解力の無さが此処で首を絞めてきたな…

黒（何をですか？

司（…君が、あの二人に関与して居るかどうかだよ。さっきの連れてきた二人さ。

現実と、白の事を話せと言う訳か。勿論裏切るつもりは無いが、人殺し…それだけは辞めさせぬとな…多分分かっているだろうに。という心情にも押され、僕は現実の殺しを見た事だけは語っておこうと口を開いた。

黒（黒髪短髪の方、人を殺したと伺ってますが…なんでも武器が特殊という話であったそうな。

司（ふむ…武器が特殊というと？

黒（…なんせ、なんせ僕には見る目が無いので、上手い事言いましたな。僕！そう思いません〜？…なんか言って下さいよ。…ハァ。

黒（まぁ、何かは分かりません。そもそも僕には彼彼女との関わりがありません

司視点だ。

人が変わったように話す様は、とても見ていて不思議な物だ。

もっと気弱かと思っていた黒からの言葉はとても薄く、吹けば飛ぶように軽い、そんな印象の会話が飛び交った。

飛び交うという言葉はとてもここには合っていると思う…何故か。

一人で会話しているのに、まるで三人称視点のようで、まるでアメリカのコントに俺は観客、という価値観を植え付けられる気がした

黒（アナタ、僕に何求めてるんです？

黒（そろそろ本業の絵描きを進めたいのですよ！

黒（今書き込んでる絵がありましてね！ゼノさんに何処がどうだったとか言ってもらって頑張ってんです！

黒（でもあんまり最近関われなくてね〜…

黒（あの人は何のお仕事してるんです？

司（ゼノは今はロケット科学者をしていて凄く忙しいみたいだよ

黒（…そうなんですね…すいません！そんなこと言ってしまって！

少し悲しい顔をした。ここで俺はペースを乱され、いや乱された事さえ気付かずにこう言った。

司（大丈夫だよ、今度からは俺も行くとしようか。

黒（ほぉ！ありがとうございます！えっと、それで、そろそろ帰らせて頂くと幸いです！

1度返して、また考えを改めようか…上手く逃げられたなぁ。今度は自分のペースを乱されない様にしなくては。

司（そうみたいだね。君は関係ない。

黒（はい、あ、髪ゴムありません？この前のゼノに貰ったものは切れてしまって…

ゼノ（あ、それならあるよ（差出

黒（うわぁ！！！！

あ、そうだった…ゼノはいる事を知らなかったのだった…と、忘れていた訳では無いのだがね

これでペースは俺達に戻ったという訳だ。

ゼノ（逃げようなんて、考えない事だね

黒（いやだから持ってないんです！帰りたい！！ 拷問でもする気ですか？！（受取

ゼノ（心苦しいが…

司（うん、選択肢としては出来る物だ

黒（…これで違ったら君たちは一般人を苦しませた悪人ですね。はは（髪結

そう笑っていたが、顔はピクリともしていなく、目は濁っていた。

まるで役者がセリフを読んだかのような

司（君は所謂…国家転覆をしたいのかい？

黒（国家転覆…とは？

…石神村ではない、現代人。歳相応の知識量の幅が違うのだろうか。

司（科学王国を滅ぼしたいのかと、聞いているよ。それで、どうなんだい？

黒（…言った所で貴様には分からん事だ。

ｷｨｨｲｲｲﾝｯｯ

司（…（倒

ゼノ（おぉ！実にエレガントだ！

黒（嗚呼、そう言って貰えると有難いな。

黒（新しい耳栓か…この前のは突破したんだが…

ゼノ（やはりこの方面だな。では、此処からどう出ようか。

黒（…何故、力を貸す？

ゼノ（僕も君達と同じ考えではあるからね。

ゼノ（スタンリーを此方で攫ってまた世界の独裁者になろう。という訳だ

黒（それ迄の関係。実に合理的だね…

黒（でも、友達でいたいなぁって思うのは違うのかなぁ。

ゼノ（確かに、それも良い案だ。

黒（で、司さんはどうしますか？

ゼノ（脅威になりかねない。連れていこうか

黒（わかりました、ココから音がしますな。

黒（ｶﾞﾁｬ（天井扉開

ゼノ（成程そこか。鍵付きで見えずらい所にあるね。傍から見れば換気扇だ

黒（それでは…司さん軽く無いですか？早く行きましょ

ゼノ（あ、あぁ（99kgはなるのだが……）

続くー！