拙い文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
__________________________________________________________________
ずっとずっと、夢を見ている気がする。
私は鎖の中に閉じ込められていて、厚い扉でそこは閉ざされている。 孤独で寂しくて、誰か待っていた。
ただ、目の前の扉が開いても”彼“は私解放する事は出来ない。私が拒んでしまうから。 寂しいのに、人が、裏切られるのが怖くて私は近づかれるのを拒む。
目の前が鎖で埋め尽かされた時、私の記憶はそこで途切れ夢から覚める。
◇
重たい瞼を上げると、そこにはいつもの天井。変わらない家具にベット、寝癖の位置も変わらない。
私はそんな空間に変化を求める気持ちと反面にいつもの日々というものに安心感を覚えていた。
ドアの向こう、下の階からお母さんの声がする。
私はまだ眠たい目を擦りながら返事をし、寝巻きから普段着に着替える。
下の階に行けば少し口うるさいが優しいお母さんが「おはよう」と声をかけてくる。
私も「おはよう」と挨拶を返し、机の上に置いてあるトーストをサクッと音を立てて食べ始める。
朝食を食べたら、食器を片付け玄関に向かう。
いつもの光景、それは今思えばとても幸せなもので嬉しいものだったのかな。
そんな事今更で、道路に赤い模様を広げ倒れている私にはもう返ってこないもの。
意識が朦朧とする。友達が必死に声かけてくれているのはわかるが私は声を出そうとしても出せなかった。
あーあ、最後に「大丈夫だよ」って伝えたかった。あと、「迷惑かけてごめんね」と言いたかった。
でも、
「…いつ、も…あ、り…がと…う。」
なんて、ちゃんと紡げたかな。
声に、音に出来たかわからないが私は最後の力を振り絞って言葉を紡ごうとした。
その後、どうなったのかはわからない。
そこで私の意識は闇の中へと落ちていった。
◇
※別視点です。
さあ、これで歯車は揃った。
これからどんな事起きるだろうか?
まあ、それは神のみが知る、と言ったところだろうか。
あゝ、でも神は無理か。
だって神は“囚われている”のだからね。
…おっと、これ以上は言ってはいけないね。
__________________________________________________________
エピローグみたいな感じ、かなぁ。
短いのはご容赦くださいm(_ _)m。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!