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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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暁:「もしもし、翔さんの携帯で合ってますか?」

翔:「ああ・・・それで話し合いの結果はどうだ・・・?」

暁:「加入しますよ、私含め兄弟全員」


どう来る、翔の事は暁も分かっていない


翔:「あの二人だろ」

暁:「私の兄弟はあの二人だけじゃないです」

翔:「・・・そうか」


翔が実際にみた黒月、瑠征以外に兄弟がいる事を知らないのも当然、朱空家に関わらず過ごしていれば知るはずの無い情報なのだから


翔:「この事は連合に報告しておく・・・お前の兄弟の事も言っといた方が良いか・・・」

暁:「あの、一つ聞きたいんですけど」

翔:「なんだ・・・」

暁:「父が私は翔さんの推薦を受けられるだろうと言っていたんです、他の兄弟達は加入試験をするだろうと」

翔:「・・・お前の推薦はするだろうな、他の奴は知らんが・・・」


父、縁の言った通り推薦を受けられるようだ、推薦と受けたとして加入試験をするのは変わらないだろう、しかし暁はその推薦を


暁:「丁重にお断りさせて頂きますね」

翔:「は?」


なんと言うことか、推薦があれば加入試験があれど他の加入希望者より有利に事が進むはず、だと言うのに暁はその推薦を


暁:「だからその推薦、丁重にお断りしますって」

黒月:「何お前折角の推薦断んの?」

翔:「・・・(´Д`)ハァ…」


この感じは呆れられている、完全に

オマケに黒月の乱入、呆れない方が難しいだろとでも言うように吐き出されるため息、電話口でもなんとわかりやすい


翔:「・・・本当に良いんだな」

黒月:「推薦なんていくらあっても良いだろーが」

暁:「推薦があるままで試験を受ければ有利、だけど、そんな私だけ有利みたいな状態、嫌なんですよ」

翔:「・・・」


暁の言った通り、推薦があれば試験で圧倒的有利だ、勿論推薦が無ければ他の加入希望者と同じ立場となる、つまりその状態となる事を望んでいるのだ


翔:「そこまで言うなら・・・推薦は取り消す・・・」

暁:「ありがとうございます」

プツ、ツー、ツー・・・

黒月:「俺らと同じ環境でやるって事だな?」

暁:「勿論」


くすりと笑い振り向かれた時、黒月が見たのは、薄く開いた真紅色の焔の様に輝く鮮やかな紅い瞳だった


ー陰陽連合 待合ー


プツ、ツー、ツー・・・

翔:「切れたか・・・」

秋夜:「あの推薦も考えてる奴?」

翔:「断られたがな・・・」


推薦の取り消し、普通なら不祥事を起こしたりしない限り無くならないが今回は本人立っての希望、そしてしっかりと明確な理由もあったので、推薦は取り消された


暁:「頑張るぞーー!」

ー同時刻ー

翔:「どうやるか見物だな・・・」


暁達の加入試験まであと少し、それまでどうなる事やら






ーTo Be Continuedー

同じ刻を家族と共にある為に

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