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#元カレ
まぁ
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芙月みひろ
442
黒歴史つくーる
77
「……急に言われても……」
あんな風に別れて、半年間会っていないだけでなく、連絡も取っていない。今の【結婚】という言葉だけでは、空白の期間のことは何も分からない。でも、別れた理由が私の奨学金で、嫌いになったわけじゃないのも事実。
『金じゃないんだ……』と徹さんは言った……奨学金返済があるとかないとか、関係ないと言ってくれたのだろう。
「俺にとっては、急じゃない。ずっと……樋代のことを思わない日はなかった!」
「徹さん……」
―― 私と同じ気持ちってこと?
「でも、あの日ひどい言い方をした自分が許せなくて……樋代に合わせる顔がないと……」
そう言った徹さんは、右手で口元を覆った。
―― あれ……?
右手の中指にあったシンプルなゴールドリングがない。
「指輪……どうしたの?」
場違いな質問だったかもしれない。でも、出会った時から彼がずっと身につけていた物がないことは気になった。
「……ああ、これ?」
彼は何もない右手の中指を左手で撫でると
「結婚するなら、マリッジリングだけの方がカッコよくね?」
今度は左手の薬指を撫でる。どきっ……
―― 徹さんの覚悟、ってこと?
彼の仕草と言葉が、私を簡単に数カ月巻き戻す。
「徹さん、ありがとう。でも……いきなりは……返事が難しいな……」
うんうん……と、彼は大きく頷きながら
「そうだよな。結婚を前提に、俺と付き合って。必ず、絶対に、俺は樋代を幸せにすると約束する」
右手の小指を出す。
「約束?」
「そう」
どきっ……何度も思い出した優しい笑顔が目の前にある。
「嬉しいけど、その約束はお互いに……だよね」
「樋代?」
「週末デートから、ゆっくりと時間を取り戻せたら……それから考えたいと思う」
コメント
3件
先ずはホッとしたよぉ〜 はいって答えてしまったらとドキドキしてた〜! 徹の言動一つ一つが胡散臭い。 その樋代ちゃんが好きな優しい笑顔の裏にはどんな顔があるんだろう。 そう。週末のデートからゆっくり、そう『ゆっくり』がいい。 私も樋代ちゃんにはお母さんのように幸せになって欲しい。
いつもしていた指輪がない理由が何とも取ってつけたようで信用ならないわね
怪しいよ、この手のひら返しを信じるには時間が必要だよね!!今までしていた指輪も気になるし…樋代ちゃんの幸せを願ってるけど、疑り深くなってしまう😖