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御本人様に関係ない
1部幽霊です。
学パロです
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈nk視点
「…せんせぇ〜っ、忘れ物です!」
『おぉ、わざわざありがとうな!たく、先生ももう歳だなぁ〜w』
「そんな事ないっすよwんじゃ!さよーなら〜!」
『気をつけて帰れよ〜』
「…!」
小さく手を振って、そこから去ろうとする。
『こら中村。先生と同級生同じ扱いしたらだめだぞー?』
「え!違います!先生に手振ったんじゃないです!」
『…?じゃあだれに、』
「先生には分かりませんよ!じゃ!」
『あ、ちょっと……廊下は走るなよ〜!』
「はーい!」
先生の傍から離れ、荷物を持って帰ろうとする。
すると、どこからか声が聞こえてくる。
kn[nakamu、よく気づいたね?]
shk[てかあれは反応しちゃダメだろ!]
kr[1番笑ってた奴がなんか言ってんな…]
「だって手振られてんだよ?振り返しちゃうよね〜」
kr[こっちの存在感が強くなっちゃうんですけど〜?]
「ならなんで今話してんのさ?今から帰りだよ?」
kn[なぁ〜んか起こりそうなんだよね〜]
「なんか?」
kn[俺らみたいな幽霊関係でなんかあるっぽい。でも…なんとなくでしか今回わかんないんだよね]
「…いつもなんとなくじゃないの?」
kr[こいつ結構正確に当てるよ。人間に教えちゃぁだめなんだけどね?]
「そうなんだ、」
shk[…初めて知った、]
kn[お前はおかしいだろ]
俺には、3人の守護霊がいる。昔から、なにかと巻き込まれることが多かった。何度も病院に運ばれたり、入院していた。そうやって何度も死に近づいていたからなのか、霊が見えるようなった。見えるようになって最初の方は黒い塊が周りを取り囲んできて、それに抵抗してたりした。…まぁ、抵抗したせいで俺が視えることがバレて、そのまま右目は使いものにならなくなったけど。それで諦めて黒い塊に取り囲まれてるときに、シャークんが来たんだよね。
kn[シャークん!こっち!]
shk[任せろっ、おらぁぁっ、]
シャークんがそいつらを殴ったり切ったりしてたら、いつの間にか居なくなってて、俺は唖然としてたんだ。片目を抑えて。そしたら、きりやんが来てくれた。
kr[…俺もこんな酷いと直せないかも……せめて、外見だけは綺麗にしとくね、]
kn[…あれ、これ目の色違くない?黄緑だよ?]
kr[しょうがないでしょ!俺らの目を渡したんだから!]
shk[…ほんとだ。きりやんの右目白くなってる]
kr[シャークんもきんときもだよ]
kn[機能完全になくなっちゃったみたいだね…うわ〜、俺の予知がもうちょい早ければ、]
kr[しょうがない、どんまいどんまい!]
「…あの、」
kn[…あぁそうだ。俺らは君の憑き物。よろしくね。]
あの時、初めて出会った日、彼らは憑き物として自己紹介をしてきた。俺はわけが分からなかったけど、目を見て理解した。その後は霊についてをよく教えてもらった。
・霊は人間に干渉すると存在が強くなり、軽い霊感がある人でも視えるようになる。
・守護霊とは、元々はその人の憑き物である。
・守護霊となれば、自分の存在が完全に抹消されるとなろうがその人を守らなければならない。
この3つを知っていればいいと言われ、それしか覚えていないが、きんとき達は説明を続けていた。
kn[俺らはね〜、弱いから。幽霊の存在として。だから、3人でやっと1人の人間分になるんだよね。]
「…そうなの?」
kr[そう。だから俺ら3人の目が白くなってるの。nakamuの目は黄緑になってるのは、俺らのが混ざったから。悪霊達に蝕まれて機能はなくなっちゃったけど、]
「そうなんだ…なんか、ありがとう」
shk[どういたしまして]
初めて会った時は、俺は警戒していた。でも話してみたら面白いし、何より助けてくれたから信じることにした。
shk[てか理科のてっちゃん、ちょっと霊感あるらしいよ。]
kr[あぁ、なんかさっきビビってたな、]
kn[俺ら守護霊なのにねぇ?]
「昔は憑き物でしたけどね〜」
kr[それはルールですやん]
そんな会話をしながら、下駄箱に向かうが、空き教室から声が聞こえる。なにやら話しているようだ。
「…そろそろ完全下校なのに。どうしたんだろ、」
shk[あれ?もう?]
「うん。今日は職員会議だから。」
kr[声かけてきたら?]
「そうだね。」
kn[ちょ、待っ、]
ガラガラガラッ
「あの〜、もう下校時間ですよ…って、スマイル?」
sm「…nakamu、?!お前なんでまだ帰ってねぇの?!」
「や、俺先生と話してて、」
sm「…そっか、」
「…ねぇ、その人の事……聞いてもいい?」
sm「…俺も聞きたいんだけど、」
kn[…Broooock?!]
kr[…え?!うそ?!]
shk[まじじゃん?!]
「…なに?友達?霊友?」
sm「…Broooock、?知ってる人?」
br[……あ、みんな?!ひっさしぶりぃー!]
kr[まじで懐いんだけど?!何年ぶり?!てかよく会わなかったな!]
br[こっちのセリフだよぉ〜!!あれ、みんな目お揃い?]
kn[これ?対価!]
br[まじぃ?!]
shk[え、元気してた?]
br[元気!!もう一人前の守護霊よ]
「…めっちゃ盛り上がるじゃん、」
sm「…どういうこと、?」
「えーっとね、…この3人は、俺の守護霊。」
sm「多くね?」
「存在が弱い?んだって。3人でやっと1人の人間分だとか。」
sm「へぇ〜、3人守護霊とかあるんだ、」
「あるよ。ほら、俺の右目黄緑でしょ?これ、3人が綺麗にしてくれたんだよ。まぁ…見えないけど、」
sm「…初めてnakamuの右目見たんだけど、これは信じるしかないわ、」
「…で?そちらのは?」
sm「こいつはBroooock。最近俺の守護霊になった。いつもはこの教室で待機してもらってて…」
「へぇ〜!……なんか存在強くない?大丈夫?」
sm「こいつすぐ引っ付いてくんだよ。だから外では人間のふりしてる」
「そうなんだ……なんか、大変そう」
sm「そっちも3人は大変そうだな」
「いや別に……逆に俺が困らせてるかも、w」
【完全下校時刻、5分前です。まだ校舎内で声が聞こえます。完全下校時刻を守り、しっかりと下校しましょう。】
「…あ、放送だ」
sm「…帰るか。Broooock、行くよ」
br[あ、はーい!またね〜!]
kn[じゃあね〜!]
shk[またな〜]
kr[主困らせんなよ〜!]
「じゃあ俺らも行こっか。てか一緒に帰ればよくね?」
sm「帰り道全然違うだろ」
それから、俺とスマイルは前よりもよく話すようになった。スマイルからはBroooockの悩みを聞かされて、俺はあいつらの面白かったことを言ったり。
そんな時、1つの噂が回ってきたんだよね。
『知ってる?2階の空き教室から声が聞こえてくるんだって!』
「…そうなの?」
『うん!私の友達にね、霊感強い子がいるんだけど……聞こえたんだって、』
「声が?」
『そうだけど違うの!その子が聞いたのはね…』
『苦しそうなうめき声!怖くなぁーい?』
「…こわ〜!w、じゃあ俺が解決しちゃおっかな〜!」
『絶対無理だよぉ〜w』
「いける行ける!任せてみ?」
『…じゃあ任せた!nakamu隊長!』
「アイアイサー!」
「…スマイル、聞いてた?」
sm「…聞いてたよ。」
「絶対あいつらだよね?」
sm「間違いなくそう。」
「…ちゃんと注意しないとなぁ〜、帰り一緒にいこ」
sm「そうしよう。」
下校の時間になり、空き教室にいく。
ガラガラガラッ
「…おいお前ら!」
br[…あ!nakamuとスマイル!どうしたの?]
kn[そんな怒って…なんかあった?]
「最近噂になってんの!ここから声がするってなぁ!」
kr[…え?なんで?]
sm「霊感ある子が言ってたらしい。うめき声が聞こえるって。心当たりは?」
shk[…なんだろ]
kr[…お前じゃね?腕相撲の時のw]
shk[え、俺?Broooockだろ!]
br[いやいや?!きんさんでしょ!]
kn[きりやんもじゃない?]
「…全員じゃねぇか!反省しろー!」
kn[ごめんなさい!]
sm「…これからはここじゃなくて3階の空き教室使う?肝試し気分で来るやつ居そうだし」
「いいじゃん!ありあり!」
br[え〜?変えちゃうの?]
sm「俺ら4階だし…3階の方が近いからいいだろ」
br[確かに]
「じゃあお引越しです。皆さんこの教室とお別れです!」
kr[今までありがとうございました]
kn[なに言ってんの]
kr[えぇ…?]
「…あ!せっかくなら今から下見いく?w時間あるし」
shk[えー、行くの?]
kr[時間もあるしいいじゃん]
kn[…うん!行こう!そうしよう!]
「なんか急に元気じゃん。どうしたの?」
kn[や、なんも?]
「なんだそれ」
sm「…行くの?」
「うん。行こう」
br[…なぁーんかやな予感。]
「よし!ここです!……どうしたの?」
br[…やな予感がする。]
kr[上に同じく]
shk[下に同じく]
kn[…この教室、なんか居るかも]
sm「え」
「そんなんもわかるの?」
kn[元々今日は変なのがいる感覚はしてた。でも、帰りかと……]
「…ま、しゃけならいけるでしょ?あんな強いんだから!」
shk[…まぁ、この人数だし、]
「なら幽霊勢が先に行って、俺らは後ろに居るってのは?危険なのがずっと学校にいるのもやだし、倒せないかな?」
kr[…行けそうだけど…ねぇ、きんとき、大丈夫そう?]
kn[…倒せはする、けど…なんかがあるとしか、]
br[ま、このままやな奴がいたら安心出来ないからね!やるしかない!]
sm「じゃあ扉開けるよ?」
shk[こい!]
スマイルが扉を開ける。
ガラガラガラッ
すると、そこには黒い蠢く何かがいた。
「…あ、これっ、……」
俺の右目を奪ったやつだ。
kn[…!nakamuっ、見えない振りして!お願いっ!]
そうだ。忘れてた。悪霊って視える人に攻撃するんだっけ。怖がってる人に。
でも、無理だよ。襲われて、片目見えなくなって。
怖すぎて、動けない。目が離せない。
shk[…っ、かってぇこいつ?!]
kr[…!こいつ!もう何人か蝕んでるんだ!]
br[そりゃ強いわけだ!]
sm「…!nakamuッ!」
「…ぁっ、」
黒い塊が迫ってくる。
sm「っ、い゛ッ、」
スマイルはその黒い塊を押し倒そうとするが、触ったところで後ろに倒れ込む。
br[スマイルッ!]
その黒い塊は、俺の目の前まで来た。
kn[…nakamuにッ、触んな!]
ゴンッ!と大きな音が聞こえ、黒い塊、悪霊はみえなくなっていく。
…が、俺らは無事ではなかった。
br[スマイルっ、どこ、どこやられた?]
sm「…ごめん、手やられた、まだ動かせばするけど……」
br[大丈夫、すぐ直すからっ、……はい、もう大丈夫、?]
sm「…うん。ありがとう、」
スマイルは軽傷だった。でも、俺は重症だった。
shk[nakamuっ、大丈夫か?!]
「はッ…苦しい、」
kr「…あいつ、身体を蝕もうとしてる、!直さなきゃ、」
俺は、ギリギリのところで黒い塊が身体の中に入ったのだ。全身が痛くて、苦しくて、辛い。
kn[…どこが駄目?]
kr[全身。2人とも、いいよね?]
shk[当たり前だろ]
kn[早くやろう]
「まってっ、そしたらっ、みんなが消えるっ、」
kn[…nakamu、覚えてるよね?守護霊の決まり。]
「…守護霊となれば、自分の存在が完全に抹消されるとなろうがその人を守らなければならない、」
kn[そう。だから、……]
「やだよっ、みんなが居ないの、おれッ、」
kn[…大丈夫。nakamuなら、大丈夫だよ。]
shk[そーだよ。俺らが消えたってnakamuの中に一生居るんだし。]
kr[…じゃあ、ばいばい。]
全身の痛みがどんどんなくなっていく。
でも、泣いてるせいで苦しみはちっとも消えない。
3人の体がどんどん見えなくなってくる。色が、体が、どんどんなくなっていく。
「待ってよ、置いてかないでよ、」
3人の体が、ついになくなる。
sm「…nakamu、」
「…ごめん、ちょっと1人になりたい、」
sm「…わかった。」
br[…nakamuっ!僕、いつでも守るから、]
「…」
sm「…Broooock、行こう。」
br「…うん。またね。nakamu」
みんなが、居なくなっちゃった。どうすればいいんだろう。
“俺らが消えたってnakamuの中に一生居るんだし。”
…そうだ。そうだよね、
みんなは、俺の中に居るもんね。
この目が、俺が生きてることが、なによりの証だ。
「…ちゃんと生きないと。」
彼らが存在していたことを、忘れないように。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お わ り 。
元々、brさんは人の記憶を消して心を守る。という力がありました。ですが、今回はそれを使う必要がなかったので、この設定は使われませんでした。
良ければ感想とか聞かせてください!
これからもくろれぐをよろしくお願いします!
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