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も通りの日々が消えてしまうのは、一瞬だい。救えない。その事実に、今まで、ずっと、打ちのめされてきた。でも、今は、救いたい気持ちが、大きい。だから…きっと…いつか…救ってみせる。彼女を。俺は、絶対に。

そして、壊してしまうのは、自分かもしれない。


俺は、無力だ…。目の前にいる人を、助けられない…

「影斗。」

「何?」

「今日も…」

「分かった。」

「ありがと。」

いつも通りの日々。毎日のように、一緒なのに、彼女のことを、知らない。沙恵は、何を考えているのか、わかりにくい。


それから、1週間たった。

「帰るぞ。沙恵。」

「ん。」

いつも通り…だと思っていた…。

「…ごめん…影斗。今日は、親の機嫌が悪くなるから…早く帰るね…。」

「そうか…。大丈夫か?」

「大丈夫。」

「また…明日。」

「また…明日。」

…大丈夫なわけ…ない…やっぱり…救いたい…沙恵…

次の日、また…また…早く帰るって…

「大丈夫…?」

「大丈夫。」

「ごめん…大丈夫って…自分は大丈夫だって、言い聞かせているように感じるんだよね」

「………そっか。」

「また明日。」

「また明日。」

…そして…その次のも、また次の日も、沙恵は、早く帰ると言った。帰りたくない。そう言いながら、彼女は、帰っていく。

最近は特に、彼女の感情が読み取れなくなってきた。やっぱり…変だと感じた。いつもと違う。いつも通りが、あの日から、崩れて来ていた。


彼女の第一印象は、明るい人だった。よく笑う人だった。でも、俺は、気付いてしまった。目が、笑っていないことに。気づかなければ、きっと、今のような関係にはなっていなかったはずだ。その時は、確定ではなかった。しかし、あの言葉…トラウマがあるという言葉で、確信してしまった。猫を、かぶっていると。自分を、偽っていると。そして、話してしまった。好奇心で。この選択は、間違っていないと、今は思う。そして、現在に至る。

彼女に、流されているように、思う人も、いたかもしれない。毎日、誘ってくるのは沙恵で、俺はついて行くだけ。でも、それは、全て、自分で選んだ道だ。この先の出来事で、正解か、不正解か、分かる。そう。自分の行動で、決まるのだ。


正解に、近づく為に、俺は、この言葉を口にした。

「沙恵…最近、変だよ。」

明日の君に、笑ってほしいから

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