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Xmas短編です。
終わりぶつ切りです。
書いてて眠くなったので結構雑です。
それでもよければどうぞ。
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「あにー!クリスマスだよ!」
「だからなんだよ」
「え!なんも予定ないの!?」
「そりゃそーだろ、この神社で何ができるよ??」
「……それはそう」
「だろ」
「でも今日はあの二人が来てくれるんだって!」
「誰だ?」
「いぬたさんとぺんてぃだよ!」
「ふーん…」
「いや興味無さすぎ」
「だってさぁ…2人は覚えてないじゃん…」
「まぁ……そうだけど…」
この2人はこの神社に住んでいる鬼だ。やらかした罰として1000年神様代行をすることになった、元人間だ。この兄と呼ばれていた方は人間の時名前が上がった2人とよく遊んでいた。だが、鬼になり周りから忘れられてしまった。その事を引きずっているため人間と関わろうともしない。そんな兄と過ごしているのが弟だ。弟は比較的人間と関わり、兄の友達だった2人と仲良くなるくらいのコミュ力だ。兄とは真逆である。
兄弟二人で雑談をしていると鳥居がある方から話し声と足音がしてきた。
「あ!来た!」
「……あー…来たのか…」
「やっほー!えびすくん!」
「遊びに来たよー!」
「…あ、もしかしてお兄さん?」
「うん、そうだよー!ほら、兄貴」
「あー……まぁ…よろしく」
「よろしくお願いしますー!」
「…よろしく」
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いぬたぬきがえびすくんのお兄さんの声を聞いて一瞬固まっていた。どうしたんだろう?
「たぬき、どうしたの?」
「え?……なんでもないよ」
「そう?」
「2人ともー!こっち来てください!」
「はーい!」
「わかったー」
えびすくんのお兄さんは屋根の上から俺たちを見ているだけだった。どこか悲しそうな顔をしていたような気がするけれど分からない。どうしてそんな顔になるのかが。そんなことを考えていると準備が出来たみたいでパーティーをすることに。
ポテトが沢山あった。凄く美味しい。
「ん〜おいしい…」
「プリンうまぁ〜♪」
「よかったよ、2人が気に入ってくれて。ね、兄貴」
「……」
お兄さんは無言で芋プリンを食べていた。芋好きなのかな?甘いもの好きなのかな…?
……少し既視感を感じるけど分かんないや。
そういえば名前も知らない。
「この料理、大部分を兄貴が作ったんですよー?」
「え、すごい…」
「こんなに作れるんですか……!?今度作り方教えてくませんか?」
「え、あ……えっと…」
「ぺんとーお兄さん困ってるよー」
「あ!すみません!! 」
「……名前…で呼んでほしい…」
「…兄貴は“えんちょう。”って名前だよ」
「えんちょう…」
「…そうなんですね!それでえんちょうさん料理教えてください!」
「……時間あったら……いいよ…」
「やったー! 」
普通に喋ってくれるようになったえんちょうさんと共に色々と話をした。ただ、えんちょうさんを見つめているとピンク色のパーカーや血濡れの斧がチラつくのは何故だろう。
「それでね兄貴がーー」
「それ言うなよぉ!!」
「あははwwwwww」
「それ言うならえびすだってーー」
「兄弟流石ww」
雑談に花を咲かせていると、唐突にえんちょうさんが斧を構えた。えびすくんもライフルを持っている。
現代的な武器なんであるの。
「……鬼退治か…はぁ……えびす、ここで2人を守ってろ」
「はーい」
しばらくしてえんちょうさんは血濡れた斧を引っ提げて戻ってきた。色々と大丈夫なのだろうか。
「……斧に血着いてますよ」
「兄貴殺ったの!?」
「やってないやってない…脅しで使っただけだし、これは自分の血だ」
「それはそれで問題だよ??」
「ごめんねー2人とも、こんなことになって…そろそろ帰った方がいいと思うんだけど」
「えー!」
「…泊まらせていった方が安全じゃない?」
「それは……確かに」
「じゃあ泊まらせるからね!2人とも!」
「え?あ、はい……(?)」
「わぁい!」
「……はぁ…仕方ないか…」
夜になり、4人で同じ場所で寝ることに。
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「でねー」
「へぇ…」
僕といぬたぬきさんはまだ起きて話していたし、兄貴も多分まだ起きているんだと思う、ただぺんとさんだけは朝に弱いみたいで気付いたら寝ていた。
そして次々に寝てしまい最後に起きていたのは兄貴だったみたいで……。
次の朝、起きると枕元にプレゼントが置いてあった。そして兄貴が既にいなかった。珍しく早起きだったみたい。
プレゼントを開けると欲しかったものが入っていた。内容は秘密だけどね。
よく見るとぺんとさんやいぬたぬきさんの枕元にもプレゼントが置いてあった。サンタさんが来たのか、兄貴が置いたのか…。それは分からないけど嬉しい。
「……あーにき!」
「うおっ……どうした」
「プレゼントもらったんだー!」
「へーよかったじゃん」
「……ありがとね、兄貴」
「………」
兄貴は無言だったけど満足気に口が動いていたのを僕は見逃さなかったぞ。
そのあと起きてきたぺんとさんもいぬたぬきさんもプレゼントに大喜びしていた。よかったねー兄貴。と口には出さずに心の中で言っておく。
「……今日もいるつもりなのか?」
「はい!」
「……そう」
「兄貴めんどくなってんじゃん」
「…眠いから寝ようかな…」
「相変わらずマイペース」
「え?ぺんとさん?」
「……あれ?なんか口から出ちゃった……すみません!」
「……いや別にいいけど…」
「ま、まぁ…兄ちゃんはThe・マイペースだからw」
「ガチだったんかいw」
うっすら覚えてるんだろうなぁ…懐かしいことを言われた兄貴も困惑しつつちょっと嬉しそうだった。サンタさんのお誘いだったのかもね〜とか思いながらにやにやしていたら兄貴に殴られた。やっぱり違うか!
まあ皆も…Merry Christmasってことで!
終