帰らない父を迎えに行くって
慶子がサンダルを履いた。
さすがに隣の表札をみた。
加藤公介、美穂子…?
「ごめんください!」
あなた~
「慶子が来たから…」
「帰るよ」
お茶を出されたが飲まず話し込んでた。
加藤さんお久しぶりです。
「慶子相変わらず若いな…なぁ美穂子」
出てきた奥さんの美穂子は私と同期生だった、
白髪混じりの髪の毛をまとめてた。
公介さんも老けてた。
主人から見たらおじいさんになってた。
「子供達は」
「独立したよ」
「慶子~帰るよ!」
また改めて来ます。
主人が無言で
ドアを開けてた。
「入りな」
親父…
なんでもないよ。
嫁の夏子さんがキッチンに立ってた。
ごめんね夏子さん、
良いですよ。お蕎麦、天麩羅の支度をしてた。
お赤飯も蒸かしてた私はエプロンをかけた。
トントン、
茉莉と兄の雅巳が降りてきた。
部屋決まったからね。弟が落ちかけてた。
ワアッ!!
どうしたの…
誰かがいたって!
新築したのよ…
主人が階段を上がっていったが誰もいないよって降りてきた。
階段に釘が出てた…
「言わないとな…」
「あなた食事出来たわよ!」
おう笑っ
リビングに設定したダイニングテーブル、
対面式キッチン、収納されてる食器棚クロゼット式、
「お母さん?フライパン、お鍋ある?」
ダイニングの下よ。
わあっ凄いね。
雅巳兄さん、恵介が運んでた。
「親父ビールか?ウイスキー?」
「お義姉さんオレンジジュース?」
「ありがとう茉莉ちゃん」
天麩羅が並んだ。シーザーサラダ、お赤飯、
海老チリ、
洋風の玉子の茶碗蒸し
「恵介…」
「ダメかな?…来月20歳だな…」
グラスにビールを注がれた。
「私はソーダサワーにした」
慶子は?…
「私あまり飲めないのよ」
お母さんはコークハイ出来たよ。
「ありがとう茉莉笑っ」
乾杯~笑っ
新築、
お父さんお母さんありがとう~笑っ
「お前達は良い子に育ったな…ありがとう」
「あなた笑っ」
「慶子のお陰もあるって言われた」
…親父を兄の雅巳、恵介が
抱き上げた。
何か話してたな。
「隣の加藤さんの娘がどうとかって…」
「優樹菜さんの事よ…独立したって言われたわよ」
寝せた父が鼾をかきだした。
「母さん煩くないか」
「慣れたわよ笑っ」
「お義母さんお先にお風呂ありがとう~笑っ」
恵介に雅巳入ってらっしい
俺やだよ!…兄ちゃんに背中流せって言われるから、
茉莉?…あなた入る。
「何故兄さんと入るのよ!…子供じゃないって」顔を赤らめた
8歳違う私と兄、
一番背の高い兄は父より高くなってた。
恵介も私より大きい。
「チビ~笑っ」
「あんたに言われたくない!」
22歳になってた私と19歳の恵介が
麺棒で叩かれた。
姉ちゃん…それで何するんだ…
出てきた麺棒でうどん作るよ。
たまにお菓子作り、肥るから、麺にこってた私、
明日の予定は?…
ここで友達呼ぶけどお母さん良いかな。
良いわよ。後片づけきちんとしてね。
雅巳~
タオル置いておくからね。
何また夏子が支度してあるからって!
あ、ごめんね…
おふくろ~!
恵介の裸を見たら
毛深くなったわね笑っ
見るな!
アハハうけた!
雅巳の裸までみた母親。
「たくましくなったわね笑っ」
おふくろ~!!
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