テラーノベル
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いつも通りだったはずなんだ。
いつも通り恋人の彼と一緒にベッドに入って甘い時間を過ごして眠りに就いた。
目覚めたらきっといつも通りの部屋で、いつも通りの少し湿ったシーツに包まっていて、隣で愛しい彼がおはようと言ってくれるはずだったのに。
しかし、現実は細やかな幸せさえも許してくれなかったらしい。
知らない真っ白な部屋で糊の効いたシーツに挟まれた状態で目が覚めた。
隣を見ると恋人が寝息を立てているのが唯一いつも通りのところ。
私はとりあえず彼を起こしてこの部屋がどこなのか、どうしたら出られるかを探ることにした。
『起きて、ナック。なんかよくわからない部屋に飛ばされちゃってるの!』
「…うるせぇな、まだ起きる時間じゃないだろ」
『え、あ、そっか、メガネは…ない…?』
寝るとき以外はかけているメガネがないと猛獣ナックと呼ばれる寝起きの悪さを披露するナックを落ち着かせるためにメガネを探すが、ベッドサイドにもベッドの上にもメガネがない。
あれ、これってかなり危ない状況では?
まだ眠たそうに枕に顔を埋めて唸っているナックをとりあえず放置して部屋の中を確認する。
この部屋にあるのは今寝ているベッドと、壁際に設置されている手すりのようなものと、唯一外に繋がっていそうなドアだけ。
私は寝間着のまま固くて寝心地の悪いベッドを抜け出し、ドアに近づく。
しかし、ドアは施錠されているらしくドアノブは全く動かなかった。
『…こういう部屋って条件を満たさないと出られないやつだったりするのかな…?』
ネットでよく推しカプにエッチなことをさせるために閉じ込めるあれによく似ていると思った。それならば条件がどこかにでかでかと書いてあったりしないだろうか?そう考えていると、扉の隙間から手紙が差し込まれて床にひらりと落ちる。
私は手紙を拾い、糊付けもされていない封筒を開いて中の紙を取り出す。
【立ちバックでセックスして体外式ポルチオで絶頂しないと出られない】
思ったよりハードだな!この野郎!誰だよこんな条件にした奴は!
私がぐしゃりと紙を握りつぶすと、足音も立てずにナックが私の背後から抱きしめてきた。
『ひゃっ!?』
「なんで俺から離れたんだよ?なぁ…朝のアンタの眠たそうで幸せそうな顔が好きなのに、ベッドから出て行って俺以外からの手紙に夢中になるなんて、なかなか躾甲斐があることしてくれたな?」
冷汗が背中を伝う。猛獣状態のナックは本当に何をするか分からない。何度かメガネをかけさせる暇もなく抱きしめられて、朝から乱暴に抱かれたことがあるので寝起きは注意しないといけないと知っていたのに…
ナックはしばらく私の体温を確認するかのようにべったりと身体をくっつけて抱きしめてくる。薄手の生地のネグリジェとシャツはナックの心拍までも伝わってきて、私が今ドキドキしているのもきっと伝わっているのだろう。
「ふーん…立ちバックでセックスして体外式ポルチオで絶頂しないと出られない、か」
『え?』
いつの間にか握り潰していた手紙がない。ナックが私の頭の上に顎を乗せてぐしゃりと潰れた紙を広げて読んでいた。いつの間に手紙をスられた?私が混乱しているとナックは私を開放してにっこりと微笑んだ。
「先ほどは少々荒っぽくしてしまって申し訳ございません。この異常事態で眠り続けた挙句、主様に無理矢理触れるとは…寝ぼけていたとはいえ許されることではありません。
…ですが、この部屋から出るには誰かに監視されながら主様に触れる必要がありますね。主様の艶めかしく可憐なお姿を誰かに見られると思うと嫌悪感しか湧いてきませんので扉を破壊できないか試してみようかと。少し離れていただいても?」
『あー…えっと…多分壊れないと思うよ…?』
一応後ずさりしながらナックにこれは条件をクリアすることでしか脱出できない部屋だから…と言うが、ナックはドアノブをガチャガチャと回して開かないことを確認すると腰まで足を上げて、どかん!と一発蹴りをお見舞いする。それでもドアは壊れなかった。
「…そのようですね…」
ナックは渾身の蹴りでも傷ひとつつかなかった扉を見て溜息を吐く。
「水も食料もトイレもない部屋ですから、さっさと条件をクリアして脱出するのが安牌…
仕方がありませんね。主様、ご協力いただけますか?」
『うん、この部屋の条件を見た時から覚悟はしてたから』
そう言うとナックは私を前から抱きしめて両耳を塞ぐようにして私の顔を上げた。そして唇を重ね、舌を絡める。これがいつものセックスする前の儀式のようなもの。ナックも本気でセックスしようとしてくれているんだ、と嬉しいような恥ずかしいような気分になる。普段は庭の見回りを任せた執事以外誰も起きていない深夜にベッドの上で愛を確かめ合うようなセックスしかしたことがなかったのに、今日のナックのキスはいつもよりちょっぴり乱暴でドキドキしてしまう。ナックもこの状況を楽しんだほうが良いと思ったのか、私の負担を減らそうとしてくれているのか…正解は分からないが、とにかくナックは乗り気なようだ。
キスが終わって私が少しぼんやりとしていると、今度は触れるだけのキスをする。
「そんなに可愛らしい顔をされては我慢できなくなってしまいそうです…」
困ったように眉を下げるナックに、私はいつも歯止めが効かなくなって抱き続けるうえに朝も離してくれないで第2ラウンドを始めるくせに、と笑ってしまう。
『いいよ、ナックになら何をされても。猛獣ナックもいつものナックも大好きだから』
「ありがとうございます。…ですが、寝起きの猛獣状態はどうにかしなくてはいけませんね」
『でも嫌って言ったらちゃんとやめてくれるよ?猛獣でもナックは優しいよ?』
「それは主様に限った話です。猛獣状態の私は誰の言うことも聞かずに誰に対しても威嚇すると聞いていますから…」
それはイメージと違うな。私の前ではいつも乱暴に体を重ねる割にキスもしてくれるし痛くないか確認もしてくれるし、今日は仕事だからダメだと言ったら舌打ちはするけれど触れてくることはない。
そんなことを考えていると、ナックは私の後ろに回り込んで寝間着の上から私の下腹を撫で始める。
「では、まず体外式ポルチオの条件を満たしてしまいましょう。大丈夫です、主様の身体のことは知り尽くしておりますから」
体外式ポルチオ…したことあったっけ?曖昧な記憶を辿ると、そういえば猛獣ナックにドギースタイルで抱かれていた時、腰を掴むだけではなく腹を押し上げられていたような…?それくらいしか思い出せる記憶は無いのに、ナックが腹を押し上げるたびにじんわりと快感が腹の奥に溜まっていく感覚がする。体外式ポルチオって開発しなきゃ気持ちよくないんじゃ…?と疑問に思っていると、ナックは私の腹を押し上げながら耳を舐めながら囁く。
「主様は奥を突き上げるといつも膣が締まりますから、素質があると思って毎晩少しずつ開発していたのですよ。どうですか?これだけでも気持ちいいでしょう?」
『んっ…気持ちいい…けど、イクの、怖い…』
未知の快楽でこのまま絶頂したらどうなるのか分からない恐怖で震える私の顎を掴んで横を向かせると、ナックはキスをしてくれる。
「何も怖いことはありません。気持ちいいことと私に身を任せてください。ふふ、可愛らしいですね、何度も抱いているのに快楽に震えて怖がるのが初々しくて…まるで何も知らない処女を犯しているような背徳感があって興奮します。…ほら、もうイクでしょう?」
深く口づけられると同時に腹を強く押し上げられて私は絶頂した。その時に上げた悲鳴もナックの口に飲み込まれて私は腹を押し込むナックの腕に爪を立てることしかできなかった。
「上手に絶頂出来ましたね。気持ちよすぎて爪を立てるだなんて、子猫のようでなんと愛らしいのでしょう。もっと愛撫して差し上げたいところですが、この部屋から出るためにはそんなに時間をかけてはいられませんから…」
ナックは絶頂して体に力が入らない私を手すりの前まで抱きかかえて移動し、手すりを掴むように言って私を床に下した。
私が手すりを掴むと、ナックは絶頂したばかりで敏感な秘裂をショーツ越しに愛撫する。
「よく濡れていますね。これなら痛みもないでしょう。脱がしますね」
ショーツを足元に落とすと、ナックは昨日からずっと愛撫されて犯された膣に指を挿れる。膣はポルチオを刺激されてイったのに埋めてくれる質量がなかったことが寂しかったようにナックの指を歓迎して締め付け、もっと奥まで犯して、と言わんばかりにうねってナックが指を動かすたびに敏感に快楽を拾った。
「こんなに歓迎していただけるとは…昨晩のセックスのおかげなのか、先ほどの体外式ポルチオが好かったのか興味深いですが、それは追々いろいろ試してみて検証すればいいだけです。今はこの寂しそうな下のお口を満たして差し上げることを優先しましょう」
ナックが膣から指を抜き、衣擦れの音がしたかと思うと寝間着を捲りあげられ丸見えなお尻に熱いモノが押し付けられる。
「ふむ…身長差で主様の足が浮いてしまいそうですね…ですがご安心を。主様を落としたりなどしませんからね」
ナックはそう言ってペニスを私の中に収めると両腕で私の胸と腰を抱きしめて身体を密着させてセックスを始めた。もちろん足は床についていないし、手すりを掴もうにも若干遠くて私を支えるものはナックの腕とナカに入ったペニスだけ。ナックが私を落とすとは思わないが、不安定な体勢でするセックスに不安を覚えてナックの腕にしがみつく。
私、重くないかな?これで最後までセックスできる?それが気になってナックを見上げると、キスを強請ったように思われて何も口に出す前に唇を重ねられてしまった。
ナックは私の全体重を抱えたまま腰を振り、上の口でもディープキスをするという器用なセックスを続ける。自重とナックが奥を突き上げるときに腰を引き寄せるために、いつもよりも深く繋がるセックスはさっき体外式ポルチオでイかされた私には刺激が強すぎて、ナックの腕に爪を立てて足をビクンビクンと痙攣させることしかできなくて、キスによる酸欠と強すぎる快楽で何度も絶頂を迎えて降りてこられない。
ナックの息遣いが激しくなり、唇が離れて、突き上げられる速度が上がり、腰をより一層強く抱き寄せられて子宮口に亀頭を埋め込まれると、子宮に熱い精液が流れ込んでくるのが分かった。
がちゃん
鍵の開く音が聞こえてナックも私も扉の方を向いてセックスが中断される。
「…出られるようになりましたね」
『うん、鍵が開いたんだと思う』
ナックはしばらく私を抱きしめたままイキすぎて痙攣する膣内を味わうようにゆるゆると腰を動かしてからゆっくりとペニスを引き抜いた。
「お疲れさまでした、主様。苦しかったり痛かったりはしませんでしたか?」
『足がつかないのはちょっと不安だったけど、苦しくも痛くもなかったよ』
「それは何よりです。…ですが、さっきのセックスであればどこでもできてしまいますね。今度は私の仕事部屋で仕事の合間の息抜きに…と欲深いことを考えてしまいました」
『…いいよ、ナックがしたいって思うならなんでもするよ』
「全く、主様はお人好しですね。その優しさが破滅を呼んでも文句は言えませんよ?それに男になんでもするだなんて言っては言質を取られて本当に何をさせられるか分からないのですよ?」
『ナックだから何をされてもいいの。ナック以外にこんなこと言わないよ』
ナックはその答えに満足げに笑ってまた深く口づけてくるのだった。
コメント
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うわっ、まさかの閉じ込め脱出条件が「立ちバックで体外式ポルチオ絶頂」って…(笑)読みながら「えっ、これやばくない?」って思ったんだけど、ナックの寝起きの猛獣モードと執事モードの切り替わりがエグくて、もうずっとドキドキしっぱなしだったよ。主様への愛情が狂暴さと優しさの両方に出てて、特に「落とさないからね」って体重支えながらのシーンがめちゃくちゃ好き。鍵が開いた後の「仕事場でも…」ってニヤリな展開も最高すぎる🔥