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お久しぶりです ましろです


水青です





「アクアリウムは眠らない」


水「」 青『』 その他





青『ねぇねぇお母さん!!俺ね将来』


███になりたいんだ!!





そう夢を言い放って早10年

ため息がこぼれる殺風景の部屋で過ごす



青『完璧にならなくちゃ…ッ』


昔から言われた言葉だ


青瀬くんは完璧だよねぇ!!

青瀬…お前ならできるよな


青『青瀬、青瀬うるさいッ!!』


そんなくだらないことを考えてると中身がぐっちゃぐちゃになっちゃう

けど何故か自力では治せなくていつまでも壊れたまんまで。


青〜ご飯よ〜!!


青『あっ…』


もうご飯(胃に物を入れる)時間か…


青『…うん!!今行くよ』


お母さんの呼び声によって強制的にぐちゃぐちゃを無理くり喉の奥に詰め込む


俺の静かな叫びが部屋の唯一の色彩である

アクアリウムの水が少し揺れた






青最近学校どうかしら?


青『うん…!順調だよ生徒会も勉強も』


そう良かったわ青は完璧だもんね


青『…うん』


結局お母さんもそっちしか見てないな…

味がしない食感だけを用いた物を無理やり喉にそして胃へねじり込む

けど建前では


青『美味しいよ』

としかいえなくて


そんな自分が気持ち悪くてしょうがない



青『ご馳走様』


そう言い放って部屋に戻る






青『…ボー』


今日は調子が悪い日だ


俺は罪だらけなのにアクアリウムは凄く綺麗で俺もああなってみたいなって


青『アクアリウム…水だけか』


そう俺のアクアリウムは水しか入ってない

見惚れてるのは水の流れや少しの波紋


青『…なんにも入ってないのに綺麗なのはなんでだろ』


水…って入れば苦しいのにボーっと魅せられてるだけではとても綺麗に見える


青『…誰か俺を満たしてよ』









青『おはようございます』


おっ青瀬おはよ


青『うん!おはよ』


てか今日も授業にあいついないのか


青『ん?あいつ…って?』


会長知らないんですか?


青『えっ?』


稲荷くんだよそこらで有名な不良くん


おいお前らぁ席につけ

あっ青瀬!少し頼み事が…


青『はい。なんでしょうか』


少し稲荷を探してきてくれんか?稲荷単位がギリギリでさッ


青『わかりました』


ありがとう助かった


青『いえいえ』


ドアを軋む音がし閉まる





青『稲荷…ね』


少し先生からの頼み事がありがたいと感じた

なんだか気持ち悪くてぐっちゃぐちゃになってたから


青『気持ち悪いな…ッ』


頼み事の前に少し寄りたいところがあってそこへ向かう



ガチャ…







?「あれ?お客さん?」


青『…っ!?』


?「僕はね」

水「水星水って言うんだ!」


水「巷では稲荷、稲荷って呼ばれてるけどね…w」


青『水星くんですね…僕は青瀬青って言いますここの生徒会長を務めていますニコ』


水「…ジーッ」


青『何か僕の顔に付いていますか?』


水「いい加減そのちんけな笑顔やめな」


青『…』


水「見てて思うんだよねその貼り付けたような笑顔…気持ち悪いけど苦しそうなそんな感じの笑顔」


的確な言の葉が

同時にぐちゃぐちゃを治して欲しい

そういう芽生えもある


青『貼り付けたような笑顔ですか?』

青『僕はいつも通りですよ』


誤魔化すように


水「建前のいつも通りね…」

水「…㌧㌧」


青『…?』

水星くんは自分の膝を軽く叩きながら


水「おいで…膝枕してあげる」


青『…』

青『ねぇ…気持ち悪いから…ッぐちゃぐちゃ治してッ…』


水「うん…治してあげる」


青『ヒグッ…あ‪”‬ぁ…ポロポロ』


ずっと背中をさすってくれてて

いままでかんじたことの無い

暖かいものが俺のぐちゃぐちゃを治してくれてる



水side


青『スースーッ』


水「寝たかな…」


傍から見れば八方美人完全無欠な生徒会長

青瀬青

けどずっと見ててなにかに縛られてるような

ずっと首に巻きついている糸が苦しそうで


水「今度…息抜きでアクアリウム行こっか」


水「アクアリウムも君も心もなにか入れられたらいいな…」







いつの間にか部屋のアクアリウム

無色透明だった綺麗な水にほんの少し

水色の反射光が木漏れ日を起こしていた



「アクアリウムは眠らない」






誰かサムネ書いてくれる人いないかな…

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