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地雷サマ🔙
紫赤サマ注意⚠️
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桜が満開の春肌寒いのでもなく
制服を脱ぎたいと思う温度でもなく
丁度いい温度
今日俺は中学に入学した
色んな学校から生徒が来るため
友達が出来るかすごく不安
そして今はクラスに入っている
『友達出来るかな…』
誰にも聞こえない程度に呟く
なーんて
そんなバカみたいなことはない
桜だってもうとっく咲き終わって
花びらが舞い降りる、
なんてことはない
今日は春じゃなくて夏かと思うくらい暑いし
まぁ制服だからそう感じるのだろう
友達なんて他校の時の友達と話してるやつしかいねーし
雰囲気的に入れるわけがねー
いや、同じ学校の奴とも友達居ねぇ奴が何いってんやろ
『はぁ、心臓ばくばくする………』
俺は不登校だったため
人に会ったりするのは人一倍苦手。
こんな雰囲気の場所に居るなんて
過呼吸でも起こしそうだし
ボロ泣きしそうなぐらい…
『はよ終わんねぇかな…』
こんなことを考えると何だか涙が出てきそうになる
本当にメンタルが弱いから
ちょっと言われたら泣いてしまうため
こんな自分が嫌になる。
「おい、」
『うぇ』
急に隣の席の人が話しかけてきた
「お前大丈夫か?なんか泣きそうだったから」
『あっ、えっと大丈夫、です…』
泣いちゃだめだ泣いちゃだめだと心の中で呪文を唱える
「全員悪いやつじゃなさそうだし多分大丈夫と思うよ」
『…』
優しいな…
こんな優しさを感じたのは久しぶりだな、
嬉しい。
あれ、なんか涙が出てくる
止まらない…
「おーおー大丈夫か?ハンカチ貸すぞ」
そういって紫髪の人はバックを漁っている
その一方他の生徒がこちらに視線を向ける
恐らく俺が今泣いているからだろう
これが嫌なんだ
昔こんなことがあった
怖かった
そのときは息が出来なくて
体も動かなくて
心の中では✘にたい、
そんな言葉が沢山出てきていた
「大丈夫?」
『あっ…』
クラスの人達が話しかけてきた
「怖いのか?」
「大丈夫だよ、ここはやばい人しか居ないし」
「それ俺も入るのか?!」
俺を励ましに来たのか?
これは予想外だった
まさかこんな人だったとは思わなかった
俺はぽかんとした顔をする
「おーらよっハンカチ」
紫髪の人はハンカチをくれた
そして俺は借りたハンカチで涙を拭う
このクラスなら、やっていけそう、だな
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