TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
淡い期待に 無色透明

一覧ページ

「淡い期待に 無色透明」のメインビジュアル

淡い期待に 無色透明

2 - 第2話 日常

2024年06月20日

シェアするシェアする
報告する

ピリリリリ!  ピッッ…(停止)

「ん…。」

体をベットから起こしスマホを手に取る

「まだ朝の8時か…。」

いつも通り悪夢を見て少し寝不足気味だ

寝起きはアバウトだが 今日はどうやら良いらしい。すぐカーテンを開け 部屋の空気の入れ替えは毎日の日課

「うわぁ…日差し今日強そ…」

そう独り言を呟き窓から見える青空を見て 目を細めた

「怜、起きてる?」

母親の声が下の階から響いてくる

どうやら寝てると思って起こしに来てくれたらしいのですぐ返事を返した

リビングに行くと椅子に座る母の姿が目に映る

「今日学校どうするの?お兄ちゃんは学校もう登校してったわよ」

「そっか… 少し時間置いて考えてみるよ。」 

「そう…」

これがいつものやり取りだった

おはようもお休みも言わない 多少の会話のみ

朝ご飯は食べずお腹がすいた時のみ勝手に作ったり買ったりして口にする

母は俺が生まれる前に父親と離婚してるので

母子家庭

自分は定時制高校に入学をしている。

出席日数ギリギリで何とか入れたところだ

お兄ちゃんというのは俺の一個上の兄弟 雅

俺と違う全日制高校 

頭は良くないがスポーツ馬鹿で

バスケ部部長をしている

1番嫌いな… なんというか皮肉野郎だ

長男は独り立ちしているのでもう家に居ない

3人だけの生活だった

「そういえば体調大丈夫?」

毎日聞く…だって心配だから

「大丈夫。」 

返答しながら薬を口にして飲んでいる 

(本当かな…)心の中で疑問を抱いたが黙っておこう

そう…母は2度目の癌をしているのだ

1回目は俺自身が幼稚園の時 女性がかかりやすい病気

昔はやんちゃで飲酒喫煙を毎日して

朝帰りが当たり前だったが今はすっかり大人しい

「…少し散歩してくるよ。」

そう言いながらリビングを出て身の回りの身支度をはじめ終わった頃に 俺は時計を見てから

玄関に行って軽く行ってきますを言った

返答は無くとも聞いてると信じて…

淡い期待に 無色透明

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚